“地獄巡り” で出会うクリーチャーを動画と写真で紹介。フィル・ティペットの怪作「マッドゴッド」

 

“特殊効果の神” フィル・ティペットが生み出したストップモーションアニメ「マッドゴッド」が、12月2日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほかで全国順次公開。キャラクターを紹介する動画と場面写真6点が解禁された。

 

 

「スター・ウォーズ」シリーズをジョージ・ルーカスと共に作り上げた特殊効果チーム、インダストリアル・ライト&マジック社(ILM)の天才たちの一人であるフィル・ティペット。

同シリーズ第1作(77)では有名なモンスターチェスのシーンをストップモーションで描き、その後はナメクジのような姿を持つ銀河で最も強大なギャングのひとり〈ジャバ・ザ・ハット〉や、氷の惑星でルークやソロを乗せたトカゲ型の生物〈トーントーン〉、帝国軍の四脚歩行型兵器〈AT-ATウォーカー〉といった人気クリーチャーとメカを創造。「〜ジェダイの帰還」(83)ではILMクリーチャー部門主任としてアカデミー賞視覚効果賞(特別業績賞)に輝いた。

SFブームに乗って才能を発揮していったティペットは、さらにポール・ヴァーホーヴェン監督とのタッグで「ロボコップ」(87)の愛嬌ある殺戮ロボット〈ED-209〉、「スターシップ・トゥルーパーズ」(97)で昆虫型生命体バグズを手掛け、確かな地位を築いていく。

業界がCGへ本格移行するきっかけとなったスティーヴン・スピルバーグ監督「ジュラシック・パーク」(93)では、担当するはずだった恐竜模型が不採用となって失意に暮れるも、動物の動作を熟知していたティペットは最終的に50の恐竜ショットのアニメーションを監修。デジタルで生み出した恐竜たちに息を吹き込むことに成功し、再びアカデミー賞で特殊視覚効果賞を受賞した。

そんな巨匠が、CGが普及した現代に執念で完成させたストップモーションアニメが「マッドゴッド」だ。彼の潜在意識から溢れ出したのは、かつてない地底の暗黒世界。そこに蠢くグロテスクでユーモラスなクリーチャーをはじめ、“地獄巡り体験”で出会えるキャラクターたちの姿が、このたび動画と写真で明らかに。

 

 

 

アサシン/THE ASSASSIN
ガスマスクと時限爆弾を装備し、地底世界に降りてきた主人公。

 

シー・イット/SHE-IT
剥き出しの大きな歯がチャームポイント。出刃包丁を振り回す。

 

クリープ/THE CREEP
ドラム缶に生息し、獲物に罠を仕掛ける。天敵はシー・イット。

 

シットマン/SHITMEN
大量生産される労働者。列車やローラーに轢かれたり、業火に焼かれたりする。

 

ミートボール/MEATBALL
ある場所から産まれ出た赤ちゃん。

 

アルケミスト/ALCHEMIST
ペストマスクと黒装束をまとい、浮遊する錬金術師。

 

インプ/THE IMP
多種のペットを飼っている、残忍な小人。

 

提供:キングレコード、ロングライド 配給:ロングライド
©2021 Tippett Studio

▶︎ “特殊効果の神” フィル・ティペットのストップモーションアニメ「マッドゴッド」

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