美を守る人々の活動に迫る。「わたしたちの国立西洋美術館~奇跡のコレクションの舞台裏~」
- わたしたちの国立西洋美術館~奇跡のコレクションの舞台裏~ , 大墻敦
- 2023年04月04日
ル・コルビュジエが設計し、2016年に世界文化遺産に登録された上野の国立西洋美術館の舞台裏に迫ったドキュメンタリー「わたしたちの国立西洋美術館~奇跡のコレクションの舞台裏~」が、7月中旬よりシアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開される。
1959年にフランス政府から日本へ寄贈返還された〈松方コレクション〉をベースに、モネの『睡蓮』やルノワール、ピカソ、ゴッホらの名画、ロダンの『考える人』『カレーの市民』といった彫刻、さらに版画や素描まで、約6,000点を所蔵する国立西洋美術館。
「春画と日本人」(18)で知られる大墻敦監督は、2020年10月より整備のため休館となった美術館に、カメラを持って潜入。所蔵品の保存修復作業、コレクションの調査研究、海外・地方美術館への巡回展、特別展の企画開催など、美を守り伝えようと尽力する人々の活動を1年半にわたって記録した。
絢爛たる傑作の数々が目を楽しませる一方で、館長やキュレーター、美術関係者へのインタビューからは、日本の文化行政が抱える難問、美術館に迫る“危機的状況”が炙り出される──。観る者の知性と感性を刺激する注目作だ。
「わたしたちの国立西洋美術館~奇跡のコレクションの舞台裏~」
製作・監督・撮影・録音・編集:大墻敦
録音・照明:折笠慶輔 録音:梶浦竜司 カラーグレーディング:堀井威久麿 音楽:西田幸士郎 演奏:閑喜弦介(クラシックギター)、多久潤一朗(アルトフルート) 音楽録音・リレコーディング:深田晃 技術協力:KIN、大石洋平、宮澤廣行
協力:国立西洋美術館 配給宣伝:マジックアワー
2023年/日本 /105分
©大墻敦
公式サイト:https://www.seibi-movie.com/