圧倒的衝撃とともにクエンティン・タランティーノの名を一躍世に知らしめた「レザボア・ドッグス」が、デジタルリマスター版で30年ぶりに正式公開決定。2024年1月5日(金)より新宿ピカデリーほか全国で上映される。特報映像が到着した。

 

 

制作時のタランティーノは28歳。脚本はいくつか書いていたものの、監督として身を立てる道筋は見えていなかった。そんな状況を「レザボア・ドッグス」は一変させる。凄まじい脚本に感銘を受けた、のちの盟友ローレンス・ベンダーならびに「断絶」(1971)の巨匠モンテ・ヘルマンが製作に名乗りを上げ、ハーヴェイ・カイテルは出演のみならず資金面やキャスティングを援助。ティム・ロス、マイケル・マドセン、スティーヴ・ブシェミら強烈な個性派俳優が出演を快諾し、あっと言う間に “掃き溜めの犬たち” が結成された。時制の錯綜した展開、ストーリーと無縁の長い会話、過激なバイオレンス描写など、“タランティーノ映画” はこの時すでに完成している。

初めて上映された1992年のサンダンス映画祭で絶賛され、トロント、ストックホルム、シッチェスなど各国映画祭で次々と受賞。カンヌ国際映画祭では、ポスターやチケットに貼られた「心臓の弱い方はご遠慮ください」というステッカーが否応なしに目を引き、いざ上映されると途中退場が相次ぐと同時に最大の話題をさらった。

 

 

特報映像はオープニングシーンにフォーカス。ジョージ・ベイカーの『リトル・グリーン・バッグ』が流れる中、黒スーツに身を包んだヤバい連中が並び歩く姿はスーパークールだ。タランティーノの鮮烈な初長編監督作にしてクライムバイオレンスの傑作、ぜひ鮮明画質で再見を。

 

Story
宝石強盗のために集められた、互いの素性を知らずコードネームで呼び合う6人の犯罪プロフェッショナル。完璧な計画のはずだったが、大勢の警官が待ち伏せていた。仲間の中に裏切り者がいるのか? 生き残った者たちは疑心暗鬼に駆られ、血で血を洗う惨劇へ突き進む……。

 

「レザボア・ドッグス デジタルリマスター版」

監督・脚本:クエンティン・タランティーノ プロデューサー:ローレンス・ベンダー 製作総指揮:リチャード・N・グラッドスタイン、ロンナ・B・ウォーレス、モンテ・ヘルマン 共同プロデューサー:ハーヴェイ・カイテル 撮影監督:アンジェイ・セクラ 美術デザイン:デヴィッド・ワスコ 衣装デザイン:ベッツィ・ヘイマン 音楽監修:カリン・ラットマン 編集:サリー・メンケ
出演:ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、クリストファー・ペン、スティーヴ・ブシェミ、ローレンス・ティアニー、カーク・バルツ、エディ・バンカー、クエンティン・タランティーノ
1992/アメリカ/99分/スコープ/原題:RESERVOIR DOGS/字幕:齋藤敦子
キングレコード+ハピネット・メディアマーケティング共同提供/鈴正+フラッグ共同配給
© 1991 Dog Eat Dog Productions, Inc. All Rights Reserved.
公式HP:https://reservoir-movie.com/

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