東北で被災した女性の《今》を描く「海鳴りがきこえる」、予告編到着

 

震災はいかに人生を狂わせたのか──。あの日から12年、家族を失った女性の《今》を描くヒューマンドラマ「海鳴りがきこえる」が、10月28日(土)より新宿K’s cinemaほかで全国順次公開される。予告編と場面写真が到着した。

 

 

かつて写真家として活動し、今は子育てに追われる理子奈。東北で被災し、家族が離散した過去を持つためか、理想の家庭づくりに執着している。ところが夫の知久とは噛み合わない日々が続いていた。
そんな中、父のように慕っていた写真家の浩志から、ベラルーシへ難民取材に行くとの連絡が入る。喪失感を覚える中で、追い討ちをかけるように知久の浮気が発覚。理子奈は苦悩し、自分が本当にすべきことは何かを自問しながら、被災地へ車を走らせる──。

 

 

監督は3.11以降、故郷の福島県を撮り続け、ドキュメンタリー「自然と兆候/4つの詩から」(2015)を発表した岩崎孝正。「海鳴りがきこえる」が初の長編劇映画となる。理子奈を演じるのは「アルプススタンドのはしの方」の中村守里、夫の知久役には「鯨の骨」の内村遥。

 

 

理子奈の夢に現れる瓦礫の街並みは、監督が撮った故郷の映像だ。夫とのすれ違い、疎遠になった母へのわだかまり。震災が影を落とす人生に、理子奈はどう向き合っていくのか、見届けたい。

 

 

「海鳴りがきこえる」

出演:中村守里、内村遥、指出瑞貴、川瀬陽太、木村知貴、小林なるみ、満園雄太、tamico.、橋口湊
監督:岩崎孝正 プロデューサー:伊達浩太朗 脚本:岩崎孝正 撮影:宇野寛之 録音:野呂博 メイク・衣装:田村朱貴子 助監督:中谷吉晶、一之瀬廉、中村大輔 制作:伊藤沙緒 編集:竹中優太郎 整音・音楽:原夕輝 宣伝デザイン:鈴木規子
製作:タイムフライズ 配給:ブライトホース・フィルム
文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業 旧題「MOTHER」
2023年/71分/1:1.85/5.1ch/DCP
© 2023 TIMEFLIES Inc.
公式サイト:https://uminari.brighthorse-film.com/

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