「お山の大将(1936)」のストーリー

オービルの職業は町の新聞の「小鳥と蜜蜂」欄の編集で、彼は熱心に精出して働いていた。ところが彼の妻メルバは男勝りの賢婦人で、オービルの編集についても主人と違った意見を持っていて彼女は主人の代わりに随筆風の文章を新聞に発表した。そのお陰でオービルは名記者として町でも重要な人物に数えられるようになった。ある時彼がラジオの放送をしたが、全く偶然にそれから数分後に行われた殺人事件の予言をした。彼は何も知らずに話したことだったけれど、地方検事は彼がどうしてそれを事前に知ったのかを調べようとするし、ギャングの一味は彼に秘密を悟られたと思って、復讐のためオービルの体をつけねらった。とうとうある日ギャングはオービルとメルパを誘拐してやまの隠れ家ヘ連れて行った。日頃オービルは町の少年団の理事をしていたので、隠れ家へ連れて行かれる途中、所々に目印を残しておいた。これを見たボーイ・スカウトたちは直ぐ大挙して山中へ捜索に向かった。山中に監禁されてからも、オービルは秘かに信号を用いて所在をボーイ・スカウトに知らせたので、少年たちはそれを頼りに隠れ家へ乱入し、たちまち悪人どもをたたき伏せてオービルとメルパを救った。そしてオービルは町の少年団の誇りとなり、彼の勇敢なる夫人メルパまでボーイ・スカウトの名誉ある会員に選ばれたのであった。

今日は映画何の日?

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