解説
愛する者を失いながらも裏社会へと足を踏み入れてしまう元刑事の姿を描くサスペンス。ジェームズ・リー・バークのハードボイルド小説『天国の囚人』(邦訳・角川文庫刊)を、「陪審員」のアレック・ボールドウィン主演(エグゼクティヴ・プロデューサーもヒルディ・ゴットリーブと兼任)、監督は「愛という名の疑惑」のフィル・ジョアノーで映画化。製作は「ゴッドファーザー」のアルバート・S・ラディとアンドレ・E・モーガンの共同、脚本は「ツイン・ピークス」のハーレイ・ペイトンと「リトルマン・テイト」のスコット・フランクの共同、撮影はミュージック・ビデオ出身のハリス・サヴィテス、音楽は「フィッシャー・キング」のジョージ・フェントン、美術は「フィアレス」のジム・ストッダード、編集は「ザ・ファーム 法律事務所」のウィリアム・スタインカンプ、衣裳は「カリートの道」のオード・ブロンソン・ハワードがそれぞれ担当。共演は「ジャンクション」のケリー・リンチ、「妹の恋人」のメアリー=スチュアート・マスターソン、「スペシャリスト」のエリック・ロバーツ、「デッドフォール」のテリー・ハッチャーほか。
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「ヘブンズ・プリズナー」のストーリー
バイユー。ニューオーリンズ殺人課の刑事だったデイヴ・ロビショー(アレック・ボールドウィン)は妻アニー(ケリー・リンチ)と貸ボート屋を営む平穏な毎日。ある日。彼らの目の前で飛行機が墜落。デイヴは海に沈んだ機体に潜ると、死んでいた胸に刺青の男を押しのけ、奇跡的に生きていた少女を助け出した。アラフェアと名付けた少女を世話していた二人の前に麻薬捜査課が現われ、胸に刺青の男を忘れて彼に手を引けと警告。さらにエディ・キーツとトゥートという二人の殺し屋が彼を脅迫に来る。刺青男は麻薬捜査課の潜入捜査官でそれがバレて飛行機ごと始末されたのだ。デイヴは、古なじみのストリッパーのロビン(メアリー=スチュアート・マスターソン)から情報を得るため街へ。彼は幼なじみで今は麻薬組織のボスになったババ・ロック(エリック・ロバーツ)と妻のクローデット(テリー・ハッチャー)に会いに出かけて不穏な空気を感づく。タフガイを気取るババに実権はなく、大ボスとの交渉に乗り出したのはクローデッドだった。アニーは夫がまた裏社会を歩き始めたことを不安に感じる。激しい雨の夜。ボートの様子を見に出かけたすきに、アニーは押し入った何者かに銃を乱射され惨死した。失意の彼をロビンが訪れて励まし、アラフェアの世話までして、彼に尽くしてくれた。デイヴは調査を再開し、妻を殺したのがヴィクター・ロメロという残忍な殺し屋だと知る。対決へ赴き、ヴィンセントを倒したデイヴは、黒幕がクローデッドと聞き、ババの屋敷へ乗り込む。デイヴの詰問にも高笑いする悪女のクローデッド。だが、自分を亡きものにしてまではい上がろうとしていた妻の背信を知って、ババは彼女を射殺した。彼女を殺してもアニーは戻らない。家にはロビンはもうおらず、アラフェアが安らかに眠っていた。
「ヘブンズ・プリズナー」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ヘブンズ・プリズナー」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | サスペンス・ミステリー |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1996 |
公開年月日 | 1996年5月18日 |
製作会社 | ルディ-モーガン・プロ |
配給 | ギャガ・コミュニケーションズ=ヒューマックス・ピクチャーズ |
レイティング |
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