明日なき夜

あすなきよる
上映日
1961年7月14日

製作国
フランス

制作年
1961
レーティング
ジャンル
ドラマ

check解説

スペイン内乱を背景にしたロマン。アンリ・フランソワ・レイの原作小説をアンリ・フランソワ・レイ自身とジャン・ジャック・ヴィエルヌが共同でシナリオ化したもの。監督はこの作品が三本目の映画に当るジャン・ジャック・ヴィエルヌ。撮影をレイモン・ルモワーニュが受けもっている。出演するのは「怪人マブゼ博士(1960)」のペーター・ファン・アイク、新人ダリア・ラヴィ、ローラン・ルザッフル、ヘルモ・キンデルマン、アンリ・ル・モニエ、アンヌマリー・コフィネなど。製作はジョゼ・ベナゼラフ。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る

ユーザーレビュー

「明日なき夜」のストーリー

一九三六年のスペイン内乱時代。共和政府と人民戦線側を援助する国際義勇軍の中にジョルジェンコ(ペーター・ファン・アイク)はいた。彼はロシアの赤色革命に一度は加わりながら反発し、ベルギーに亡命していた男である。が、右翼反乱軍に対し全世界の民主々義者を集めたはずの国際義勇軍も内部ではいろいろな主張をもつ者たちが反目しあっていた。共産主義者、トロッキスト、無政府主義者などは互に相手を理解しようとしなかった。ユダヤ人故に参戦を許されず自殺した老人をみたジョルジェンコは酒に酔いしれた。そして先行した部隊をおいかける途中、アメリカ新聞社パリ支局長カンクの秘書であるナタリー(ダリア・ラヴィ)と知りあった。二人はたちまち激しい恋におちた。だが、ジョルジェンコは前線に出発した。戦いは激烈をきわめた。親友ナンチーニ(ローラン・ルザッフル)は反乱軍に捕えられ、両眼をえぐりとられた。人民戦線側は罪もないドイツ人捕虜を報復として射殺した。そんな時、ナタリーから手紙がきた。ジョルジェンコは上司フレデリクの許しをえて一週間の休暇をナタリーと過ごした。恋を得た彼はナタリーと共にフランスへの脱出を計画した。トロッキスト陣営の人間が手引きをしてくれた。しかし一行は国境寸前で無政府主義者一派に捕えられた。ロシア名前をもつジョルジェンコは、共産主義者とみなされて投獄された。そして地主や牧師らとともに銃殺の宣告をうけた。狂気のように無政府主義者をののしりながらジョルジェンコは射殺された。愛する男の死を知ったナタリーも、やがてその後を追った。

「明日なき夜」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「明日なき夜」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 フランス
製作年 1961
公開年月日 1961年7月14日
製作会社 フィルム・ユニベール
配給 映配
レイティング
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダード

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
1961年8月上旬号 外国映画批評 明日なき夜
外国映画紹介 明日なき夜

今日は映画何の日?

注目記事