解説
H・R・ベルンドルフの「カンカンと消灯ラッパ」を、イルゼ・ロッツ・デュポンとゲオルク・ラフォレが脚色、「セクシーガール」のロルフ・ティーレが演出した思春期ドラマ。撮影はハインツ・シュナッケルツ、フリーデル・ベーン・グルント、音楽はロルフ・ヴィルヘルムが担当、製作はフランツ・ザイツ。出演はトーマス・フリッチ、「明日なき夜」のダリア・ラヴィ、「草原の脱走」のマリー・ヴェルシニ、ほかにマルティン・ヘルト、エリザベート・フリッケンシルト、カール・シェーンベックなど。黒白・ディアリスコープ。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「青い波紋」のストーリー
ジャン(トーマス・フリッチ)の高校卒業は一年後に迫った。十年前から、女性には優しくしようと心に決めていた彼、現在の対象は人気スターのジェルメーヌ(ダリア・ラヴィ)。相手は名声ある女優、相手にはされまいと思っていたが、予想に反してある夜、一緒に食事を、ということになった。その翌日、ジェルメーヌの下宿を訪ねたジャンを彼女は優しく迎えた。少年は生れて初めて愛の経験をした。ジャンはもう彼女への情熱を押えることが出来なかった。欲しいのは金。彼の手に入る額といえば知れたもの。そのうちに彼女は、彼の父の友人で通人のジュールスにかこわれてアパートにひき移っていた。ある日、はち合わせをしてしまった。父の計いで地方都市に転校した。そこで、ハーフのゲルトルード(マリー・ヴェルシニ)の美しさに魅せられてしまった。口もきけなかった二人だったが、公園の厩舎で抱擁を重ねるようになり、それを運悪く校長に見つかった。大間題である。父親は彼を軍隊に入れた。またゲルトルードも尼寺に。ただ、二人は愛を信じあっていた。そのころ、国内では第一次大戦への大動員が開始されようとしていた。彼も出征しなければならない。彼の最大の理解者であるアラベル叔母を訪ねて驚いた。ゲルトルードが来ていたのだ。叔母の計いで戦争に行く前のひととき、二人だけの時間を作ってくれたのだった。非常呼集のラッパが鳴った。だが、彼女はジャンをはなさない。「行かないと銃殺だし、行っても殺される。でも人間はベッドの上で死ぬものよ」
「青い波紋」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「青い波紋」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | ドイツ |
製作年 | 1963 |
公開年月日 | 1964年6月20日 |
製作会社 | フランツ・ザイツ |
配給 | 東和 |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | モノクロ/シネスコ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1964年6月上旬号 |
新作グラビア 青い波紋 旬報試写室 青い波紋 |
1964年6月下旬号 | 外国映画紹介 青い波紋 |