解説
「歌え!太陽」のパオロ・フェラーリとオッタヴィオ・ジェンマの脚本を「女と将軍」のパスクァーレ・フェスタ・カンパニーレが監督したコメディ。撮影は「追い越し野郎」のアルフィオ・コンティーニ、音楽は「黄金の七人」シリーズのアルマンド・トロバヨーリが担当している。出演は「夜は盗みのために」のカトリーヌ・スパーク、「恋びと」のジャン・ルイ・トランティニャン、他にフランク・ウォルフ、ベナンティノ・ベナンティーニ、フィリップ・ルロワ、など。
「女性上位時代」のストーリー
若い身空で未亡人となったミミ(C・スパーク)は、葬式のあとで、弁護士から財産整理の話をきいているうちに、夫が秘かにマンションを隠しもっていたことを知った。そのマンションは、風変りな作り方がされており、夫の“特殊な欲望”を満足させるすべてのものがそろっていた。未知なるもの多きセックスの世界--ミミはその神秘のすべてを知りたい探究心にもえて、さっそく勉学にいそしむことになった。まず手はじめにミミはマルディーニを相手に選んだ。が一人だけでは十分とはいえない。実直そうな歯医者たくましいテニスの教師、街であったプレイボーイ、親友クラウディアスの夫、等々、ミミは次々と相手をかえ研究にいそしんだ。だが、どれもあまりゾッとしないものばかりだった。そんなベールに包まれたミミの健康を案じたミミの母や友人トニーは、一度医者に診察してもらうよう、彼女にすすめた。しかたなく、ミミは病院に行ったが、ここでデ・マルキ(J・L・トランティニャン)なる放射線科の医者にひと目でいかれてしまった。ミミは、学生になりすましデ・マルキの授業に出席し、まんまと、デートにこぎつけ、そして結婚を申しこまれた。ミミはとまどった。自分には秘密の生活がある。だが、ミミのとまどいもためらいも、デ・マルキの愛の前には消えた。ふたりはめでたく結婚した。しかし、足首をいためて背負われた時の快感だけは、ミミに残っていた。ミミを背中にのせ、馬になって“女上位”で室内を歩きまわるデ・マルキの姿がみられた。
「女性上位時代」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「女性上位時代」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ |
製作国 | イタリア |
製作年 | 1968 |
公開年月日 | 1969年2月1日 |
上映時間 | 94分 |
製作会社 | ラ・クレージ・シネマトグラフィカ |
配給 | 東和 |
レイティング | R-15 |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | カラー/スタンダード |
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