霧の中の風景
きりのなかのふうけい Landscape in The Mist- 上映日
- 1990年3月24日
- 製作国
- ギリシャ フランス
- 制作年
- 1988
- 上映時間
- 125分
- レーティング
- ジャンル
- ドラマ
解説
父を探し求めてアテネからドイツを旅する幼い姉弟の姿を描く幻想譚。製作・監督・原案・脚本は「シテール島への船出」のテオ・アンゲロプロス、共同製作はエリック・ウーマン、ラグビール・ヤーダウ、共同脚本はトニーノ・グエッラ、タナシス・ヴァルティノス、撮影はヨルゴス・アルヴァニティス、音楽はエレニ・カラインドロウが担当。出演はミカリス・ゼーケ、タニア・パライオログウほか。
ユーザーレビュー
「霧の中の風景」のストーリー
夜のアテネ駅。11歳の少女ヴーラ(タニア・パライオログウ)と5歳の弟アレクサンドロス(ミカリス・ゼーケ)は、ドイツにいる父に会いに行きたいが、列車に乗る勇気はなかった。しかしある日、ついにふたりは列車に飛び乗り、切符がない2人はデッキで身を寄せて眠る。そしてヴーラは父に向けて話しかけるのだった。無賃乗車を車掌にみつかった2人は途中の駅で降ろされ、ヴーラは駅長(ミハリス・ヤナトゥス)に伯父さんに会うのだ、と答える。伯父(ディミトリス・カンベリディス)の勤める工場のコントロール・ルームで警官(コスタス・ツァペコス)に、ふたりは私生児で父はいない、と語る伯父の話を立ち聞きしたヴーラはショックをうける。そして警察署に連れていかれたふたりはそこから逃げ出し、夜行列車に乗り込み、旅を続けるのだった。山道で、ふたりはオレステス(ストラトス・ジョルジョグロウ)という旅芸人一座の青年の運転するトラックに乗せてもらい、町はずれの広場にやって来る。その夜、2人はオレステスから霧がかかったように白いだけで何も写っていないフィルムの切れはしをもらう。雨のハイウェイで2人はトラックの運転手(ヴァシリス・コロヴォス)の車に乗せてもらうが、翌朝アレクサンドロスが眠っている間にヴーラは運転手に犯される。ふたりの乗った列車に警官たちが乗り込んでき、逃げた工場でオレステスに再会する。ふたりはオレステスのオートバイで海岸を走り、テサロニキ駅にたどりつく。ふたりは夜の列車に乗ることにする。徴兵され軍に入るオレステスは、オートバイを売るためひとりの青年(ソクラテス・アラフォウツォス)と出て行き、残されたふたりは追いかけてきたオレステスを振り切り、夜のハイウェイを歩く。北方の駅で、ヴーラは人のよさそうな兵士(イェラシモス・スキアダレシス)を誘い切符代を稼ごうとするが、彼は何もせず金を投げ捨てるようにして去った。列車に乗ったふたりは、旅券がないので夜、川べりで監視の目を盗んでボートに乗る。彼らに向けて放たれる一発の銃声。翌朝、霧の中で目覚めたふたりの前に、緑の草原と一本の木が現われ、ふたりは木に向かって歩き出すのだった。
「霧の中の風景」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「霧の中の風景」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | ギリシャ フランス |
製作年 | 1988 |
公開年月日 | 1990年3月24日 |
上映時間 | 125分 |
製作会社 | テオ・アンゲロプロス・O・E=グリーク・フィルム・セントレ=ET1=パラディス・フィルムズ=ジェネラル・ディマージュ=ラ・セプト |
配給 | フランス映画社 |
レイティング | |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | カラー/スタンダード |
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