戯夢人生

ぎむじんせい The Puppetmaster 戯夢人生
上映日
1993年12月11日

製作国
台湾

制作年
1993
上映時間
143分

レーティング
一般映画
ジャンル
ドラマ

check解説

前作「悲情城市」を第二部とする、侯孝賢監督の「台湾現代史三部作」の第一部に当たる作品。台湾が日本の支配下にあった一八九五年からの一九四五年までの五十年間の歴史を、候作品には欠かせぬ李天祿の人生を正面に据えて描く。李天祿の回想を元に、呉念眞、朱天文が脚色。撮影は「恋恋風塵」の李屏賓、音楽は「恋恋風塵」の陳明章とチャン・ホンダ。出演は李天祿本人を中心に、その青年時代を演じるロック歌手の林強のほか、「恋恋風塵」の楊麗音、日本の人形劇団・ひとみ座の伊東史郎ら。キネマ旬報ベストテン第九位。
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ユーザーレビュー

「戯夢人生」のストーリー

一九〇九年、李天祿は李火(洪流)の初孫として生まれた。父の許夢冬(蔡振南)は台湾伝統の人形芝居・布袋戯ポテヒの人形師だったが、占い師の判断で、実の父母を「おじさん」「おばさん」と呼ばされ、祖父の元で育った。当時台湾は日本の植民地だったが、本土では一九一一年に清朝が中華民国となった。八歳の時に母が死に、やがて祖父も亡くなり、継母の来發(楊麗音)に冷たくされながらも、いつしか布袋戯を覚え、若くして人形劇団を持った。祖母が死に、やがて父の反対を押して結婚し、その父も和解の後で死ぬ。一九三七年に蘆溝橋事件が起こり布袋戯は禁じられ、李は役者として巡業に出て麗珠(魏筱惠)と短い恋をする。皇民化運動の一貫として反英米政策の人形劇団に呼ばれた。米軍の空襲が激しさを増し、疎開に出た日、日本が降伏したと知らされる。疎開先で家族も自分もマラリアにかかり、義父と次男を失う。故郷に戻って布袋戯の上演を再開したころ、人々は日本軍が残した飛行機に群がった。バラして部品を売ればなんとかなる。台湾の復興はそんなふうに訪れた。

「戯夢人生」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「戯夢人生」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 台湾
製作年 1993
公開年月日 1993年12月11日
上映時間 143分
製作会社 年代国際股[イ分]有限公司=城市電影公司
配給 フランス映画社(フジテレビ=サントリー 提供)
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
音量 ドルビー

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1993年11月下旬号 グラビア《New Release》(新作映画紹介) 戯夢人生
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特集 戯夢人生 布袋戯と李天祿
特集 戯夢人生 侯孝賢監督 インタビュー
1994年1月下旬号 外国映画紹介 戯夢人生
1993年臨時増刊9月25日号 亜細亜的電影世界<中国・香港・台湾>中華電影読み物データブック グラビア 話題作続々登場 「さらば、わが愛・覇王別姫」「戯夢人生」他

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