解説
婚約者と喧嘩し市役所を辞めた青年が自分とそっくりな男によってトラブルに巻き込まれていくさまを、出戻り娘との恋をダブらせながら描く。佐藤正午原作の同名小説の映画化で、脚本は「ロビンソンの庭」に脚本協力の内田栄一、監督は「ウホッホ探険隊」の根岸吉太郎、撮影は「愛はクロスオーバー」の川上皓市がそれぞれ担当。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「永遠の1/2」のストーリー
田村宏はふとしたことから勤めていた市役所をやめ、婚約者とも別れた。が、このところ再びツキが回ってきた。女にはモテるし、ギャンブルにも負けなくなったのだ。高校のときの同窓生と飲んだ晩、帰り道で娼婦に声をかけられホテルへ行った。そのとき、田村は娼婦に「前にも一度寝たね」と言われびっくりする。ある日、彼は競輪場の休憩所でパートをしていた小島良子と知り合った。デートしているうちに良子は自分が出戻りであることを告白した。それまであまり気にしていなかったが、良子と競輪場で会った日親父とも偶然に会い「お前によく似た奴がいて間違えた」と言われ、今日、スナックで会ったとき親父はまた同じ男を見かけたという。その夜、宏は良子をアパートへ連れて来て二人は抱き合った。泣きじゃくる良子。理由を聞くと勝手に涙が出てくるのだという。しかし彼女は別れ際「もう電話をしないでくれ」と言った。アパートの近くで宏を見た女子高生がびっくりしたような顔をし、その数日後、彼は競輪場で二人のチンピラに襲われた。人違いとわかってくれたが、聞くところによるとその自分によく似た男は野口修治といい、あっちこっちで悪いことばかりしている。博多に妻がいながら人の女を寝取ったり、スナックのバーテンをしていて売上げ金を持ち逃げしたり。そんなとき、再び良子がやって来て、二人の関係は元通りになった。一方で宏に視線を投げかける女子高生の存在も気になっていた。その北村いづみという少女が宏を訪ね、「修治さん」と言って泣き出した。自分は修治ではないと説明したが、それならば「修治さんになってほしい」という。良子、いづみと三人でドライブをしたあと商店街を歩いていたら、大男が宏を捕えて首を締めた。ある日、宏は自分とそっくりな修治と会ってみることにした。いづみが修治と約束を取りつける。いづみは修治について街を出ることにしたのだ。駅で会う修治と宏。しばらく見つめ合ってから、どちらともなくおじぎをした。サングラスをはずしてもらったが、あまり似ていない。宏は「おれ、ニセモノでいいよ」と言って別れた。一部始終を横で見ていた良子が「ホンモノよりあなたのほうがずっといい」と声をかけた。
「永遠の1/2」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「永遠の1/2」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1987 |
公開年月日 | 1987年11月21日 |
上映時間 | 101分 |
製作会社 | ディレクターズ・カンパニー=フジテレビ=ソニービデオソフトウェアインターナショナル |
配給 | 東宝 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1987年5月下旬号 | 現場訪問 永遠の1/2 |
1987年10月上旬号 | キネ旬試写室 永遠の1/2 |
1987年11月下旬号 |
グラビア 永遠の1/2 永遠の1/2 監督 インタビュー 永遠の1/2 評論 |
1988年1月上旬号 |
日本映画批評 永遠の1/2 日本映画紹介 永遠の1/2 |