解説
死んでしまった少年が棺から抜け出し、過去・現在・未来の時間の流れの中をさまよう姿をサイレント、スラップスティック調で描く物語。名古屋を拠点とする劇団「少年王者館」を主宰する劇作家・演出家の天野天街の初監督作品で、91年から映像製作の企画を進めている愛知芸術文化センターと愛知県文化情報センターの企画によるもの。特に明確なストーリーはなく(脚本もクレジットにはない)、主人公が疾走する様を幻想的に、ノスタルジックに描いていく。出演者は主演の少年の演じる石丸だいこをはじめ、同劇団の俳優たちが中心。16ミリ。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
-
【DVD】トワイライツ
TVで観る
ユーザーレビュー
「トワイライツ」のストーリー
自分自身の「死」に立ち会ったトウヤは、だがその「死」を素直に受け止められずに、止まってしまった「生」の時間から追われて駆け出す。汽車会館映画、居酒屋「XTO」、時計のあった街、海、いつかの団欒の場所、お父さんのような人、お母さんのような人、知っているようで知らない人たち……彼岸と此岸の間にあやうく存在している路地をさまよい始める。彼の道程は行き当たりばったりのようで、「未だ知ることのないドコカ」に向かうために用意された、様々の儀式を通過していくようである。トウヤはその旅の中で、過去・現在・未来をも含めて、奇妙な郷愁を帯びたモノたちと別れを告げるように出会い、通り過ぎていく。そして旅の終わりに待つ自らの「死」までにもサヨナラと告げるように消える。
「トワイライツ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「トワイライツ」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1994 |
公開年月日 | 1994年8月20日 |
上映時間 | 30分 |
製作会社 | 少年王者館=ボリュームワン作品(企画=愛知芸術文化センター/愛知県文化情報センター) |
配給 | 少年王者館 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | カラー/スタンダード |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1994年8月下旬上半期決算号 | グラビア 《New Release》(新作映画紹介) トワイライツ |
1994年10月下旬号 | 日本映画紹介 トワイライツ |