解説
およそ天使らしからぬ風変わりな天使を巡る、ユニークでキュートなロマンティック・コメディ。『ナショナル・エンクワイア』紙で記者経験のあるジム・クインランと「パリス・トラウト」の原作者として知られる現代文学の騎手ピート・デクスターの原案を、「めぐり逢えたら」のノーラ・エフロンの監督・脚本・製作で映画化。脚本は彼らと監督の実妹デリアを加えた4人の共同。製作はノーラ、ショーン・ダニエル、ジェームズ・ジャックス。製作総指揮はデリアとジョナサン・D・クレイン。撮影は「マネートレイン」のジョン・リンドレイ、音楽は「トイ・ストーリー」のランディ・ニューマン、美術はダン・デイヴィス、編集はジェラルディン・ペローニ、衣裳はエリザベス・マクブライドが担当。主演は「フェノミナン」のジョン・トラヴォルタ、「ジェイン・エア」(96)のウィリアム・ハート、「フォー・ウェディング」のアンディ・マクドウェルで、彼女は劇中ですばらしい歌声も披露している。共演は「イレイザー」のロバート・パストレル、「ニクソン」のボブ・ホスキンス、「のるかそるか」のテリー・ガーほか。
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「マイケル」のストーリー
元一流紙の敏腕記者フランク・クインラン(ウィリアム・ハート)は酒の失敗でクビになり、シカゴの三流タブロイド紙に流れ着いた。彼の相棒ヒューイ(ロバート・パストレッリ)は、コラム犬として絶大な人気を誇るスパーキーの飼い主だという理由で、何とか首がつながっていた。ある日、「うちには天使が住み着いています」という読者からの手紙に興味を覚えた彼らは、横暴なオーナーのモルト(ボブ・ホスキンス)の命令で、新人で天使研究家の女性記者ドロシーを伴って取材に向かう。目指すアイオワ州のモーテルに着いた一行は、手紙の主で経営者のパンジー(ジーン・ステイプルトン)と対面。しかし、続いて現れた天使マイケル(ジョン・トラヴォルタ)の姿に一行は唖然となる。煙草をくわえ、でっぷりと太り、シリアルに砂糖を山のようにかけて食べ、下品なジョークを言う彼は、どこから見ても天使とはほど遠いが、背中には確かに大きく白い羽根が2枚生えていた。翌朝、パンジーが発作を起こして急死してしまう。葬儀を終えた一行は、早速シカゴにマイケルを連れて帰ることに。野次馬精神が旺盛なマイケルは途中、雄牛と決闘したり、レストランで女たちから熱い視線を投げかけられ、嫉妬した男の客たちとケンカして刑務所に入れられたり。ケンカの裁判もマイケルが女性裁判長(テリー・ガー)に魔法を掛けて無罪放免。再び一行は車を走らせるが、またも寄り道してモーテルに一泊。夕食時、マイケルは、ドロシーに「歌え」と言う。恥ずかしがりながらも自作のカントリー曲をステージで披露する彼女にフランクはすっかり魅了され、2人はそのまま熱い一夜を共にする。翌朝、スパーキーが一行の眼前でトラックにひき殺された。泣き崩れるドロシーを前に、マイケルはスパーキーを生き返らせるが、彼自身がみるみる衰弱する。そしてシカゴへ着いたとたん、彼は空へ帰ってしまう。モルトに責任を問われたフランクは辞表を提出。しかも、ドロシーがスパーキーの新しい飼育係として雇われたことを知ったフランクは彼女と気まずくなり、彼女と仲違いしてしまう。離れてみてお互いを必要としていることがわかった2人。ある日、マイケルらしい人影を追って走ったフランクは、ドロシーと鉢合わせ。彼らはようやく互いの気持ちに素直になれ、結婚を決意した。それを見届けたマイケルは、パンジーと一緒に陽気に踊って祝った。
「マイケル」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「マイケル」のスペック
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