解説
南ドイツの田園地帯を主な舞台に、ろうあの両親を持つ少女の成長を爽やかに描く感動作。監督・脚本はこれが長編デビュー作となるカロリーヌ・リンク。製作はヤーコブ・クラウゼン、トーマス・ベブケ、ルギ・ヴァルトライトナー。共同脚本はベス・ゼルリン。撮影はギャルノット・ロル。音楽はニキ・ライザー。美術はスーザン・ビーリング。編集はパトリツィア・ロンメル。出演はシルヴィー・テステュー、タティアーナ・トゥリープ、ハウィー・シーゴ、エマニュエル・ラボリ、シビラ・キャノニカほか。97年ドイツ連邦映画賞最優秀長編作品賞、最優秀主演女優賞、最優秀音楽賞、第10回東京国際映画祭グランプリ、最優秀脚本賞などを受賞。
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【DVD】ビヨンド・サイレンス
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「ビヨンド・サイレンス」のストーリー
ろうあの両親を手話で助ける8歳のララ(タティアーナ・トゥリープ)は、学校の成績はイマイチだが頭がよくしっかり者の少女だ。ある時、ララは父マルティン(ハウィー・シーゴ)の美しい妹、クラリッサ(シビラ・キャノニカ)にクラリネットをプレゼントされる。ララは練習を始めるやいなや、驚くほどの上達を見せた。しかし音の聞こえないマルティンはいい顔をしない。一方、母カイ(エマニュエル・ラボリ)はララの味方だ。そんなカイに、赤ちゃんが生まれる。ララにはマリーという名の妹が出来た。そして10年の歳月が流れる。18歳になったララ(シルヴィー・テステュー)は、クラリネット奏者を目指して勉強をしていた。そして父の猛反対を押し切り、音楽学校を受験するためにベルリンのクラリッサの家に身を寄せた。しかしクラリッサは夫との関係がうまくいっておらず、ララの居心地は悪かった。そんなある日、ララは、ろうあ学校で手話を教える青年トム(ハンザ・ツィピィヨンカ)と友達になる。トムとの出会いに胸をときめかせるララ。だが突然、母カイの死の知らせが飛び込んできた。意気消沈して実家へ戻るララだが、音楽の夢は捨てられない。相変わらず猛反対の父を振り切り、再びベルリンへ。そしていよいよ音楽学校の受験の日。試験場の舞台に立つララの前に、何と父マルティンが姿を現した。ララは父が見守る中、見事なクラリネットを吹くのだった。
「ビヨンド・サイレンス」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ビヨンド・サイレンス」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | ドイツ |
製作年 | 1996 |
公開年月日 | 1998年5月2日 |
上映時間 | 113分 |
製作会社 | クラウセン=ウォッケ・フィルム=ロキシー=フィルムGMBH=COKG作品 |
配給 | パンドラ |
レイティング |
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