解説
冴えない床屋の数奇な運命をスタイリッシュな映像で描いた作品。監督・脚本は「オー・ブラザー!」のジョエル・コーエン。製作・脚本は彼の実弟でずっとコンビを組むイーサン・コーエン。撮影はコーエン作品の常連でもある、「ビューティフル・マインド」のロジャー・ディーキンズ。音楽は「ロック・ユー!」のカーター・バーウェル。美術は「オー・ブラザー!」のデニス・ガスナー。出演は「バンディッツ」のビリー・ボブ・ソーントン、「あの頃ペニー・レインと」のフランシス・マクドーマンド、「オー・ブラザー!」のマイケル・バダルコ、「ザ・メキシカン」のジェームズ・ガンドルフィーニ、「天井桟敷のみだらな人々」のキャサリン・ボロウィッツ、「テイラー・オブ・パナマ」のジョン・ポリト、「ゴーストワールド」のスカーレット・ヨハンスン、「ジュエルに気をつけろ」のリチャード・ジェンキンス、「クローン」のトニー・シャルーブ、「A.I.」のアダム・アレクシ=モールほか。2001年カンヌ国際映画祭最優秀監督賞、同年ナショナル・ボード・オブ・レヴュー最優秀主演男優賞、同年ロサンゼルス映画批評家協会最優秀撮影賞ほか多数受賞。
ユーザーレビュー
「バーバー」のストーリー
1949年夏、北カリフォルニアのサンタ・ローザ。エド・クレイン(ビリー・ボブ・ソーントン)は、義兄フランク(マイケル・バダルコ)の経営する小さな理髪店で働く床屋。妻ドリス(フランシス・マクドーマンド)はデパートの帳簿係で、店のオーナーであるデイヴ(ジェームズ・ガンドルフィーニ)と深い関係にあった。ある日、理髪店にセールスマン、トリヴァー(ジョン・ポリト)がやってくる。彼はベンチャー・ビジネスの話をエドにした。エドはドリスとの不倫をネタにデイヴへ脅迫状を送り、1万ドルを手にしてトリヴァーと契約する。しかし脅迫状の送り主だということがデイヴにバレたエドは、思わずデイヴを刺殺。が、デイヴの殺人容疑で逮捕されたのはドリスだった。エドは腕利きの弁護士リーデンシュナイダー(トニー・シャルーブ)を雇うが、ドリスは自殺。トリヴァーとも連絡がつかないエドは、知り合いの弁護士の娘であるバーディ(スカーレット・ヨハンスン)に心の安らぎを求め、ピアノが好きな彼女をサンフランシスコの音楽教師のもとへ連れていく。だが彼女の演奏は認められず、帰りの車中、今回の結果を詫びるエドにバーディは女として迫り、そのまま交通事故。病院で目を覚ましたエドは、その場で殺人容疑により逮捕。真相がバレてしまった彼は、死刑を宣告されてしまう。死刑室に向かうエド。だが彼の心は安らかで、何一つ後悔していないと自分の人生を振り返るのだった。
「バーバー」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「バーバー」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2001 |
公開年月日 | 2002年4月27日 |
上映時間 | 116分 |
製作会社 | ワーキング・タイトル・フィルムズ(USAフィルムズ 提供) |
配給 | アスミック・エース |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | モノクロ/ビスタ |
音量 | ドルビーSRD/DTS/SDDS |
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