解説
山田洋次監督作品「学校」のモデルにもなった夜間中学校を、一年半にわたって記録した長篇ドキュメンタリー。監督は「渡り川」の森康行。撮影を「チ・ン・ピ・ラ」の川越道彦が担当している。第77回キネマ旬報文化映画ベスト・テン第1位、第58回毎日映画コンクール記録文化映画賞長編部門受賞、日本映画ペンクラブ賞ノン・シアトリカル部門第1位、第1回文化庁映画賞 文化記録映画大賞受賞、平和・協同ジャーナリスト基金 基金賞奨励賞受賞、芸術文化振興基金助成、文部科学省選定作品。MiniDVからのキネコ。
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ユーザーレビュー
「こんばんは」のストーリー
墨田区立文花中学校夜間学級には、病気や貧困で学校に通うことの叶わなかった高齢者や、日本語が分からない在日外国人、不登校の若者など、様々な理由で義務教育を受けられなかった、17歳から92歳まで、8ヶ国80人の生徒たちが通っている。年齢や国籍が違っても、彼らに共通することは、「学びたい」と言う気持ち。授業は夕方の5時20分に始まり、給食を挟んで夜9時過ぎまで。ひとりでも授業内容が分からない生徒がいたら、理解するまで互いに助け合いながらゆっくり進んで行く。熱心な教員も、人生経験豊かな生徒たちを相手に連日大奮闘だ。だが、そこには“学ぶ喜び”“教える喜び”、本当の教育の姿があった。ある日、最愛の兄の葬式で弔辞を読めなかったことをきっかけに夜間中学の門を潜る決意をした、プレス工場を営む三浦隆さんや、病気と親の仕事を手伝う為に小学3年生までしか学校に通うことが出来なかった、保育園や幼稚園の遊具を作る仕事をしている矢田部敏武さんの在籍するBクラスに、小学5年生以来、誰とも口を利かなくなった17歳のしんちゃんが編入して来た。遠足や運動会、文化祭など、楽しい行事も目白押しの夜間学級。しかし、しんちゃんはそのどれにも参加しようとはしなかった。ところが、夜間学級に通ううち、彼の心も次第に解れ、新学期には声を出せるようになった。マイペースだが、彼は自分の人生の一歩を踏み出せたのだ。
「こんばんは」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「こんばんは」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2003 |
公開年月日 | 2004年2月14日 |
上映時間 | 92分 |
製作会社 | イメージ・サテライト |
配給 | 「こんばんは」上映事務局=ポレポレ東中野 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | カラー/スタンダード |
音量 | モノラル |
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