キャピタリズム マネーは踊る

きゃぴたりずむまねーはおどる CAPITALISM: A LOVE STORY
上映日
2010年1月9日

製作国
アメリカ

制作年
2009
上映時間
127分

レーティング
一般映画
ジャンル
社会派

check解説

2008年に始まった世界規模の不況により自宅や職を失う人が続出する一方、その原因を作った投資銀行や保険会社は税金で救われている。巨大企業による利益の追求が世界経済に与える影響を通して、アメリカの資本主義の本質を描くドキュメンタリー。監督は、「ボウリング・フォー・コロンバイン」のマイケル・ムーア。
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この作品のレビュー

ユーザーレビュー

  • ミャーノフ大佐

    さすがマイケル・ムーア。ドキュメンタリーでありながら、きちんと筋立てを作り、古いフィルムを挟み込みつつ、映画を進めていく。
    いかに共和党政権が金持ち優遇をしてきたか、中産階級が崩壊していったかを描いている。作品は2009年の映画で、オバマが誕生してすぐの映画なので、ラストは希望を持たせるようになっている。しかし実際には、そのあとトランプが登場して、もっとひどい政権が誕生している。それはプアホワイトがトランプを支持していることも一因となっている。なぜトランプ政権が誕生してしまったのかも描いてほしい。
    編集が上手いので思わず笑いながらのめり込んでいく。ゴッドファーザーのものまねしているところなんか笑ってしまう。また、キリストが出てくるシーンでの台詞の上乗せも笑ってしまう。
    プロレタリアートの私としては、共感と、ハゲタカ金持ちへの憎悪を持ちながら愉しませてもらった。現実がついて行ってないのは残念。
    最後、エンドクレジットで流れる曲、「インターナショナル」っていう歌なの知ってます?昔は組合集会なんかで歌ってたんだけど、世の中、保守的になっていく中で、組合でも歌わなくなってきたよな。

  • EIGA FAN

「キャピタリズム マネーは踊る」のストーリー

住宅ローン延滞のために自宅を差し押さえられ、立ち退きを迫られている家族がアメリカ各地で続出している。マイケル・ムーア監督は、ギブ・アンド・テークのテークする(奪う)方がほとんどである現状こそ、キャピタリズム(資本主義)であると告げる。実際に、コンド・バルチャーズ(マンションのハゲタカ)を経営するフロリダの不動産会社は、差し押さえた住宅の転売で儲けている。1989年、ムーアは故郷でありGM(ゼネラル・モーターズ)創業の街・フリントを舞台に「ロジャー&ミー」を初監督した。GMは当時40億ドルの収益があったが、数万人のリストラを断行した。その20年後、GMは倒産した。ムーアは本社を訪ね、会長との面会を求めるが断られる。そこで、GMで33年働いた父と工場の跡地に赴く。アメリカの体制は民主主義ではなく、1%の富裕層が底辺の95%より多い富を持ち独占的に利益を得る社会という意味の“プルトノミー”だという説がある。今の若手科学者は学生ローンの返済のため、ウォール街に職を求める。そして、ハーヴァード大学経済学部の教授さえ説明できないほど複雑な金融商品を開発した。ムーアはその内容が分からず、元リーマン・ブラザーズの社員に尋ねるが、理解できない。住宅を担保に融資し、さらに再融資して利殖できるようにし、返済できなければ家を差し押さえるというサブプライムローンを、住宅ローン最大手のカントリーワイドは一般庶民に売りまくった。その結果、住宅ローンは焦げ付き、2008年9月15日、リーマン・ブラザーズが破綻する。株価は大暴落し、税金7千億ドルを不良債権の買い取りのために投入する救済法案が可決される。ムーアは議会監視員会の会長に7千億ドルの行方を聞くが、会長は分からないと答える。また、元ゴールドマン・サックス会長のポールソン財務長官に電話をすると、名乗った途端に切られてしまう。そこでムーアは大型トラックに乗り、金を返してくれとウォール街に突入する。

「キャピタリズム マネーは踊る」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「キャピタリズム マネーは踊る」のスペック

基本情報
ジャンル 社会派
製作国 アメリカ
製作年 2009
公開年月日 2010年1月9日
上映時間 127分
製作会社 Front Street Productions
配給 ショウゲート(提供 ショウゲート=デイライト)
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
音量 ドルビーSRD

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