解説
1991年に初演された振付家ローラン・プティによるバレエ作品『ダンシング・チャップリン』を映画化するまでのドキュメンタリーである第一幕と、映画のために再構成されたバレエを撮影した第二幕から構成されている。監督は「それでもボクはやってない」の周防正行。出演は「Shall we ダンス?」の草刈民代。
ユーザーレビュー
「ダンシング・チャップリン」のストーリー
第一幕『アプローチ』2009年5月11日、都内の稽古場で、主演のルイジ・ボニーノと草刈民代が草刈の引退公演以来の再会を果たし、『街の灯』のパ・ド・ドゥの振り写しが行われる。2人をはじめ、海外から集められたダンサーたちの60日間のリハーサルの日々がスタートした。一方、監督の周防は、イタリアに滞在している振付家ローラン・プティを訪ねていた。周防が提案した演出構想に、プティが拒絶反応を示す。また、チャップリンの四男ユージーンへのインタビューを通じて、映画では知ることのできないチャップリンの素顔が語られる。本番まで10日と迫っていた東京では、『空中のバリエーション』のパ・ド・ドゥで波乱が起きていた。草刈を支えるダンサーのナタナエルが、彼女を支えきれないのだ。果たして、「ダンシング・チャップリン」は無事に完成するのか。第二幕『バレエ』1991年の初演時には全2幕20場で構成されていたバレエ作品を、周防が13場に絞り、再構成して、映画として撮影した。チャップリンの「ライムライト」、「街の灯」、「黄金狂時代」、「キッド」、「モダン・タイムス」、「犬の生活」などの映画から着想された作品で構成されている。チャップリンと盲目の花売りが恋に落ちる「街の灯」をもとにしたパ・ド・ドゥや、チャップリンの映画に欠かせないドジな警官たちを想起させる『二人の警官』と『警官たち』、「ライムライト」のヒロインであるバレリーナが舞台で踊っているような『空中のバリエーション』など、チャップリン映画の名場面を、プティの芸術的解釈で新たに甦らせた作品が演じられていく。シンプルな世界観のなかで7人のダンサーたちは様々な役に扮しながら、チャップリンの世界を描いていく。また周防は、屋外での撮影や、360度あらゆる視点からダンサーを捉えるという自由な発想で演出を行っていく。
「ダンシング・チャップリン」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ダンシング・チャップリン」のスペック
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