解説
テロリストによって日本商社の高層ビルが乗っ取られるという事件に、偶然巻き込まれた1人の刑事の活躍と戦いを描くスペクタクル映画。エグゼクティヴ・プロデューサーはチャールズ・ゴードン。製作はローレンス・ゴードンとジョエル・シルヴァー。監督は「シュワルツェネッガー プレデター」のジョン・マクティアナン、ロデリック・ソープの原作を基に、ジェブ・スチュアートとスティーヴン・E・デ・スーザが脚色、撮影はヤン・デ・ボン、音楽はマイケル・ケイメン、特殊視覚効果はリチャード・エドランドが担当。出演は「ブラインド・デート」のブルース・ウィリス、ボニー・ベデリアほか。
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この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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89bubble93
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ミャーノフ大佐
皆さんもそうでしょうが、この映画、何度か観ている。久しく観ていないので、所詮アクション物でしょ、とちょっと高をくくって観たら、あーら、面白いじゃない。もう映画のスタートからラストまで息もつかせず、一気に魅せてくれた。ひとえにジョン・マクティアナンの才能か。30代でこの映画を作ったのはすごい。映画であれこれ小賢しいことを言わないで、徹底的にエンターテイメントな映画となっている。
日系企業を標的にして、ビルを占拠するテロリスト(?)達。日系企業としたのは、あの頃まだ日本がバブルの頃で元気だったからかな。そして社長があっさり殺される。こういう時って、まずアジア人から殺されていくんだよね。そして主人公ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)が登場!ハラハラドキドキシーンは嫌いなんだけど、エレベータのホールから別の階の通気口に入るところや、ビルの屋上が爆発して消火ホースを巻き付けて飛び降り別のフロアの窓を破って入ったは良いけど...、のシーンも許す。
それに悪役のボスを演じたアラン・リックマンは渋かったよねぇ。ウェキおじさんによるとこの映画がデビューとか。演劇で活躍していたんだろうけど、いきなり映画に出てあの渋さはないよな。ブルース・ウィリスもこの映画の前はTVドラマの「こちらブルームーン探偵社」で脇をやっていたくらい。それがこの映画で一気にスターになったんだから。そうやって見ると、当時のスターを出していない。その分、セットやVFXでお金をかけたのかな。
文句なく楽しい映画でした。
「ダイ・ハード」のストーリー
ニューヨークの刑事ジョン・マックレーン(ブルース・ウィリス)は、クリスマス休暇を妻ホリー(ボニー・ベデリア)と2人の子供たちと過ごすためロサンゼルスへやってきた。ホリーは日本商社ナカトミ株式会社に勤務し、夫と離れこの地に住んでいるのだった。ジョンは、クリスマス・イヴの今日、ナカトミの社長タカギ(ジェームズ・シゲタ)の開いている慰労パーティに出席している妻を訪ね、現代ハイテク技術の粋を極めた34階建ての超高層ナカトミビルに向かうのだった。ホリーは単身赴任によって、結婚と仕事の両立に苦しんでいたが、再会したジョンを目にすると改めて彼への愛を確認するのだった。ところがパーティも盛りあがりをみせた頃、13人のテロリストがビルを襲い、事態は混乱を極める。リーダーのハンス・グルーバー(アラン・リックマン)は金庫に眠る6億4000万ドルの無記名の債券を要求するが、タカギがそれに応じないのを見てとると、彼を射殺してしまう。そしてその現場をジョンが目撃したことにより、彼とテロリストたちの息詰まる戦いの火ぶたが切って落とされるのだった。ジョンは機転をきかせ、パトロール中のパウエル巡査部長(レジナルド・ヴェルジョンソン)に事件の重大さを知らせ、援軍を求める。その頃テロリストの一味であるテオ(クラレンス・ギルヤード・ジュニア)が金庫の暗号の解読に成功し、債券はハンスたちの手に握られた。また彼は、ホリーがジョンの妻であることをTV放送によって知り、彼女を人質にビルからの脱出を企てる。愛する妻を捕えられたジョンは、2発しか残されていない銃を片手に決死の覚悟でハンスと対決し、一瞬のアイデアの巧みさで彼を撃ち倒す。しかし安堵するジョンとホリーを、1度は彼が叩きのめしたはずのテロリストの1人、カール(アレクサンダー・ゴドノフ)が執念に狙い撃つ。1発の銃声が響き、地面に倒れたのは、しかしカールであった。彼を撃ったのは、かつてある事件で誤射して以来、拳銃を放つことができなかったパウエルだった…。事件は終結し、ジョンは今、彼との友情に、そして何より妻との愛に包まれ、クリスマスの朝を迎える喜びを噛みしめるのだった。
「ダイ・ハード」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ダイ・ハード」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1988 |
公開年月日 | 1989年2月4日 |
上映時間 | 131分 |
製作会社 | ゴードン・カンパニー=シルバー・ピクチャーズ作品 |
配給 | 20世紀フォックス |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
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