ダゲレオタイプの女
だげれおたいぷのおんな THE WOMAN IN THE SILVER PLATE
解説
黒沢清監督が最古の実用的写真撮影法ダゲレオタイプを題材に全編フランスで撮影したホラーロマンス。写真家ステファンに雇われたジャンは、モデルを務めるステファンの娘マリーに恋する。被写体を長時間拘束するダゲレオタイプはやがて愛と悲劇を引き寄せる。主人公のジャンを「消えた声が、その名を呼ぶ」のタハール・ラヒムが演じるほか、「女っ気なし」のコンスタンス・ルソー、「サンドラの週末」のオリヴィエ・グルメ、「毛皮のヴィーナス」のマチュー・アマルリックら、キャストも全員外国人で構成。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
「ダゲレオタイプの女」のストーリー
職を探していたジャン(タハール・ラヒム)は、偶然、写真家ステファン(オリヴィエ・グルメ)のアシスタントとなる。ジャンは銀メッキを施した金属板に像を写すダゲレオタイプの不思議さに魅了されていき、また、モデルを務めるステファンの娘マリー(コンスタンス・ルソー)に思いを寄せていった。ダゲレオタイプは長い時間露光させる必要があり、その間被写体を動かしてはならないため、マリーをダゲレオタイプで撮影する際には彼女を器具に固定させていた。芸術性を追い求める一方でマリーと同じくダゲレオタイプのモデルを務め自殺した妻ドゥニーズの幻影におびえるステファン。拘束を余儀なくされる撮影から解放され自分の人生を掴みたいマリー。ジャンはマリーがドゥニーズと同じ道を歩ませまいと、彼女を連れ出そうとするが……。
「ダゲレオタイプの女」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ダゲレオタイプの女」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス ホラー |
製作国 | フランス ベルギー 日本 |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2016年10月15日 |
上映時間 | 131分 |
製作会社 | FILM-IN-EVOLUTION LES PRODUCTIONS BALTHAZAR FRAKAS PRODUCTIONS LFDLPA Japan Film Partners(ビターズ・エンド、バップ、WOWOW) ARTE France Cinema |
配給 | ビターズ・エンド |
レイティング | PG-12 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
公式サイト | http://www.bitters.co.jp/dagereo/ |
コピーライト | (C)FILM-IN-EVOLUTION - LES PRODUCTIONS BALTHAZAR - FRAKAS PRODUCTIONS - LFDLPA Japan Film Partners - ARTE France Cinema |
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