解説
ノーベル賞作家アリス・マンローによる3編の短編小説を「私が、生きる肌」のペドロ・アルモドバルが映画化したヒューマンドラマ。ジュリエッタには、12年前、突然姿を消した娘がいた。娘を見かけたと知人に告げられた彼女は、封印していた過去と向き合う。出演は、スペインのベテラン女優エマ・スアレス、ドラマ『情熱のシーラ』のアドリアーナ・ウガルテ。2016年カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
少しミステリー。
でも、ミステリーの題材が弱いなあ。そのくらいのことで十何年も音信不通になるかな。
思春期であればわかるけど、大人になって社会に出れば理解できると思うんだけど。
それにしても、パートナーを次々変えるんですね。スペインはカトリックの国なので、離婚はできなはず。結局、相手が死んで変えていくのかな。
以前にも書いたけど、ヨーロッパの映画を観ると、その文化の深さをかんじる。街並みはきれいだし、賃貸のアパートも立派だし。
映画の中で、母親が派手な服を着ていたけど、絵画などもあのようにカラフルだよね。絵なんかでも、北欧はやっぱり暗い感じだけど、南欧は明るいしカラフルだよね。
ラスト、撮り方が違うな、と思ったら、ああ、こう終わるのね。
「ジュリエッタ」のストーリー
スペインのマドリード。ひとりで暮らしているジュリエッタ(エマ・スアレス)には、自分を心から愛してくれている恋人ロレンソにも打ち明けていない苦悩があった。ある日、ジュリエッタは偶然再会した知人から「あなたの娘を見かけたわ」と告げられ、めまいを覚えるほどのショックを受ける。ジュリエッタの一人娘アンティアは12年前、理由も言わず、突然姿を消してしまったのだ。それ以来、一度も娘に会っていないジュリエッタは、忘れかけていた娘への想いをよみがえらせ、心の奥底に封印していた過去と向き合い、今どこにいるのかもわからない娘に宛てた手紙を書き始める……。
「ジュリエッタ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ジュリエッタ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 文芸 ドラマ |
製作国 | スペイン |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2016年11月5日 |
上映時間 | 99分 |
配給 | ブロードメディア・スタジオ |
レイティング | PG-12 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
公式サイト | http://www.julieta.jp/ |
コピーライト | (C)El Deseo |
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