解説
照屋年之(ガレッジセール・ゴリ)が自らの短編「born、bone、墓音。」を原案に監督・脚本を手掛けた長編映画。風葬された死者の骨を洗う風習“洗骨”が残る沖縄諸島・粟国島を舞台に、バラバラだった家族が絆を取り戻す姿や祖先とのつながりを描く。出演は、「散り椿」の奥田瑛二、「ママレード・ボーイ」の筒井道隆、「光」の水崎綾女。2018年JAPAN CUTS観客賞受賞。2019年1月18日より沖縄先行公開。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
「洗骨」のストーリー
今はほとんど見なくなったが、沖縄諸島の西に位置する粟国島などには洗骨という風習が残っているとされる。死者は粟国島の西側に位置する“あの世”に風葬され、肉がなくなり、骨だけになったころに、縁深き者たちの手により骨をきれいに洗ってもらうことで、晴れて“この世”と別れを告げる。沖縄の離島、粟国島・粟国村の新城家では、長男の剛(筒井道隆)が母・恵美子(筒井真理子)の“洗骨”のために、4 年ぶりに故郷に戻ってくる。実家は剛の父・信綱(奥田瑛二)がひとりで住んでおり、生活は荒れていた。やめたはずの酒も、恵美子の死をきっかけに隠れて飲んでいた。そこへ、名古屋で美容師をしている長女・優子(水崎綾女)も帰って来るが、その様子に家族一同驚きを隠せない。“洗骨”の儀式までのあと数日で、彼らは家族の絆を取り戻せるだろうか……。
「洗骨」の写真
「洗骨」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「洗骨」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2018 |
公開年月日 | 2019年2月9日 |
上映時間 | 111分 |
製作会社 | 映画「洗骨」製作委員会(吉本興業=ファントム・フィルム=朝日新聞社=沖縄タイムス社)(制作:よしもとクリエイティブ・エージェンシー/制作プロダクション:ファントム・フィルム) |
配給 | ファントム・フィルム |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
公式サイト | http://senkotsu-movie.com/ |
コピーライト | (C)「洗骨」製作委員会 |
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