解説
「天皇と軍隊」の渡辺謙一監督が、日本人の天皇、憲法、戦争観を浮き彫りにするフランス発のドキュメンタリー。国際関係史や地政学の観点から国内外の論客によるインタビューを交え、日本社会を誘う政治の正体、日本人にとってのナショナリズムを問いかける。出演は、歴史学者のピエール=フランソワ・スイリ、バラク・クシュナー、ミカエル・リュッケン、政治学者の白井聡、参議院議員の山本太郎、山田宏、ジャーナリストの金平茂紀、経済評論家の宋文洲、ミュージシャンで元参議院議員の喜納昌吉、沖縄県東村村議員の伊佐真次。プロデューサーは「映画監督ジョニー・トー 香港ノワールに生きて」のセルジュ・ゲズと「天皇と軍隊」のクリスティーヌ・渡辺。一般公開に先駆け、2018年6月15日、『第7回うらやすドキュメンタリー映画祭』にて先行上映。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「国家主義の誘惑」のストーリー
明治維新から今日までに見られる日本人の天皇・憲法・戦争観は歴史的にどのように“熟成”されてきたのか。世界にナショナリズムの風が吹き荒れるなか、フランス在住の渡辺謙一が、国際関係史・地政学の観点から国内外の論客によるインタビューを交えながら、日本社会を誘う政治の正体、日本人にとってのナショナリズムを問いかける。果たして、取り戻さなければならないものは何なのか。本当に知らなければいけないことは何か。日本社会を俯瞰することで見えてくるものとは……。
「国家主義の誘惑」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「国家主義の誘惑」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 |
製作国 | フランス |
製作年 | 2017 |
公開年月日 | 2018年7月28日 |
上映時間 | 54分 |
製作会社 | アルテ・フランス=クレッシェンド・メディア・フィルム=カミ・プロダクション |
配給 | きろくびと |
レイティング | |
公式サイト | http://kiroku-bito.com/nationalism/ |
コピーライト | (C)Crescendo Media Films - Kami Productions - ARTE France - 2017 |
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