天才作家の妻 40年目の真実
てんさいさっかのつまよんじゅうねんめのしんじつ THE WIFE- 上映日
- 2019年1月26日
- 製作国
- スウェーデン アメリカ イギリス
- 制作年
- 2017
- 上映時間
- 101分
- ジャンル
- ドラマ
解説
ノーベル賞授賞式を背景に、人生の晩年に差しかかった夫婦の危機を見つめる心理サスペンス。世界的な作家ジョゼフと彼の創作を慎ましく支えてきた妻ジョーン。理想的なおしどり夫婦に見えるふたりの関係は、夫のノーベル文学賞受賞によって静かに壊れ始める。ジョーンを「危険な情事」のグレン・クローズ、ジョゼフを「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジョナサン・プライス、ジョゼフの経歴に疑惑を持つ記者ナサニエルを「ニンフォマニアック」のクリスチャン・スレーターが演じる。監督は、スウェーデンで芝居の演出なども手がけるビョルン・ルンゲ。脚本を「あなたに降る夢」のジェーン・アンダーソン、音楽を「アイズ・ワイド・シャット」のジョスリン・プークが担当。原作は「ディス・イズ・マイ・ライフ」のメグ・ウォリッツァー。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
「天才作家の妻 40年目の真実」のストーリー
アメリカ・コネチカット州。現代文学の巨匠ジョゼフ・キャッスルマン(ジョナサン・プライス)と妻ジョーン(グレン・クローズ)のもとに、スウェーデンからノーベル文学賞受賞の吉報が届く。友人や教え子らを自宅に招いたジョゼフは、スピーチで最愛の妻に感謝の言葉を告げる。満面の笑みを浮かべて寄り添うふたりは、誰の目にも理想的なおしどり夫婦に見えた……。授賞式に出席するため、ふたりはストックホルムを訪れる。旅に同行した息子デビッド(マックス・アイアンズ)は駆け出しの作家で、父に対し劣等感を抱いている。そんななか、ひとりホテルのロビーに出たジョーンは、記者ナサニエル(クリスチャン・スレーター)から声をかけられる。ジョゼフの伝記本を書こうとしている彼は、夫妻の過去を事細かに調べていた。ふたりが大学で教授と学生という関係で出会い情熱的な恋に落ちたこと。既に妻子があったジョゼフをジョーンが奪い取る形で結ばれたこと。作家としては二流だったジョゼフがジョーンとの結婚後に次々と傑作を送り出してきたこと……。そしてナサニエルは、自信ありげに核心に迫る質問を投げかける。「“影”として彼の伝説作りをすることに、うんざりしているのでは?」実は若い頃から豊かな文才に恵まれていたジョーンだったが、出版界に根づいた女性蔑視の風潮に失望し作家になる夢を諦めた過去があった。そしてジョゼフとの結婚後、ジョーンは彼の“影”として、自らの才能を捧げ、世界的な作家の成功を支え続けてきたのだ。そして授賞式当日。複雑な感情をひた隠し、華やかに正装した夫妻は、人生最高の晴れ舞台が待ち受けるノーベル賞授賞式の会場へと向かう……。
「天才作家の妻 40年目の真実」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「天才作家の妻 40年目の真実」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | スウェーデン アメリカ イギリス |
製作年 | 2017 |
公開年月日 | 2019年1月26日 |
上映時間 | 101分 |
配給 | 松竹 |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
公式サイト | http://ten-tsuma.jp/ |
コピーライト | (C)META FILM LONDON LIMITED 2017 |
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