解説
広島で被爆したピアノをトラックに載せて全国を回る活動をしている調律師の実話を基にしたヒューマンドラマ。東京生まれの大学生・菜々子は、母・久美子が被爆ピアノを寄贈したことを知る。被爆ピアノコンサートに行った菜々子は、自身のルーツを辿っていく。出演は、「Fukushima 50」の佐野史郎、「舞妓はレディ」の武藤十夢。監督・脚本は、「美しすぎる議員」の五藤利弘。2020/7/17より広島先行公開
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「おかあさんの被爆ピアノ」のストーリー
昭和20年8月6日に広島で被爆したピアノを、彼自身も被爆二世である調律師・矢川光則(佐野史郎)が持ち主から託される。爆心地から3キロ以内で被爆したピアノは被爆ピアノと呼ばれ、数台の被爆ピアノを託された矢川は修理、調律して、自ら運転する4トントラックに載せて全国を回っている。東京で生まれ、大学で幼児教育を学ぶ江口菜々子(武藤十夢)は、幼稚園教諭を目指しているものの、将来について漠然としていた。そんなある日、母・久美子(森口瑤子)が被爆ピアノの1台を寄贈していたことを知ると、被爆ピアノコンサートに行き、矢川と出会う。菜々子は矢川を通して被爆ピアノや広島のことを考え、祖母のことを知るうちに、自身のルーツ探しをしていく。母・久美子はなぜ広島から出ていったのか? 祖母・千恵子が菜々子に伝えたかったこととは何だったのか? 矢川はなぜ被爆ピアノを伝える活動をしているのか? 菜々子が自らのルーツを辿り、被爆ピアノの活動を辿りながら、次第に見つけたこととは……?
「おかあさんの被爆ピアノ」の写真
「おかあさんの被爆ピアノ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「おかあさんの被爆ピアノ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2020 |
公開年月日 | 2020年8月8日 |
上映時間 | 113分 |
製作会社 | 映画『被爆ピアノ』製作委員会 |
配給 | 新日本映画社 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
公式サイト | http://hibakupiano.com/ |
コピーライト | (C)映画「おかあさんの被爆ピアノ」製作委員会 |
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