燃ゆる女の肖像
もゆるおんなのしょうぞう PORTRAIT OF A LADY ON FIRE解説
第72回カンヌ国際映画祭脚本賞およびクィア・パルム賞を獲得したラブストーリー。画家のマリアンヌはある貴婦人から娘エロイーズの肖像画を描くよう依頼される。望まぬ結婚を控えるエロイーズと女性画家はキャンバスを挟み見つめ合ううちに恋に落ちるが……。監督は「水の中のつぼみ」のセリーヌ・シアマ。画家のマリアンヌを「不実な女と官能詩人」のノエミ・メルランが、貴族の娘エロイーズを「水の中のつぼみ」にも出演、シアマ監督の元パートナーであるアデル・エネルが演じる。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「燃ゆる女の肖像」のストーリー
18世紀、フランス。画家のマリアンヌ(ノエミ・メルラン)はブルターニュのある貴婦人から、娘のエロイーズ(アデル・エネル)の見合いのための肖像画を描くよう依頼される。マリアンヌは結婚を拒むエロイーズに身の上を隠して彼女に近づき、孤島の屋敷で密かに肖像画を描きあげるが、真実を知ったエロイーズは絵の出来を否定。描き直すことを決めたマリアンヌに、モデルになると申し出るエロイーズ。キャンバスを挟み見つめ合い、島を散策し、語り合ううちに、二人は恋に落ちていった。約束の5日後、あと一筆で肖像画が完成するところまでくるが、それは別れの時を意味するものだった……。
「燃ゆる女の肖像」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「燃ゆる女の肖像」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス 歴史劇 ドラマ |
製作国 | フランス |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2020年12月4日 |
上映時間 | 122分 |
製作会社 | Lilies Films=Arte France Cinema=Hold Up Films |
配給 | ギャガ |
レイティング | PG-12 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | https://gaga.ne.jp/portrait/ |
コピーライト | (C) Lilies Films. |
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