解説
「蜜蜂と遠雷」の石川慶が、SF作家ケン・リュウの短編小説『円弧』を映画化。そう遠くない未来。最愛の存在を亡くした人たちのため、生前の姿のまま遺体を保存する“ボディワークス”として働くリナは、人類初の不老不死処置を受け、永遠の命を得るが……。出演は「ファーストラヴ」の芳根京子、「ヤクザと家族 The Family」の寺島しのぶ、「さんかく窓の外側は夜」の岡田将生。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「Arc アーク」のストーリー
そう遠くない未来。生まれたばかりの息子と17歳で別れたリナ(芳根京子)はその後、放浪生活を送っていた。だが、19歳の時、彼女は師となるエマ(寺島しのぶ)と出会い、大手化粧品会社エターニティ社で“ボディワークス”という職を得る。それは、最愛の存在を亡くした人々のため、生前の姿のまま遺体を保存できるように、施術“プラスティネーション”を行う仕事だった。悲しみを乗り越えたい人々からの依頼は絶えることがなく、その一方でエマの弟の天才科学者・天音(岡田将生)は、その技術を発展させ、姉と対立しながら“不老不死”の研究を進めていた。そして30歳を迎えたリナは、天音と共に“不老不死”の処置を受ける人類史上初の女性となり、永遠の命を得る。やがて、世界では不老不死が当たり前のことになるが、それは人類を二分化し、同時に混乱と変化を生み出していった。果たして、不老不死が生み出した未来の先にリナが見たものとは……?
「Arc アーク」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「Arc アーク」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | SF ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2021 |
公開年月日 | 2021年6月25日 |
上映時間 | 127分 |
製作会社 | 映画『Arc』製作委員会(製作プロダクション:バンダイナムコアーツ) |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | https://wwws.warnerbros.co.jp/arc-movie/ |
コピーライト | (C)2021 映画『Arc』製作委員会 |
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