解説
江戸末期に疱瘡(天然痘)と闘った医師・笠原良策の実話を基にした吉村昭の小説『雪の花』を、「雨あがる」「峠 最後のサムライ」の小泉堯史監督が映画化した時代劇。疱瘡が猛威を振るうなか、異国では種痘(予防接種)が行われていることを知った良策は、人々の命を救うために困難に立ち向かう。「居眠り磐音」で共演した松坂桃李と芳根京子が主人公の良策と妻の千穂を、蘭方医・日野鼎哉を「峠 最後のサムライ」の役所広司が演じる。2024年第37回東京国際映画祭ガラセレクション出品作品。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「雪の花 ―ともに在りて―」のストーリー
江戸時代末期。死に至る病として恐れられていた疱瘡(天然痘)が大流行し、多くの人命を奪っていた。福井藩の町医者で漢方医の笠原良策(松坂桃李)は、患者を救いたくとも何もすることができず自らを責め、そんな良策を妻・千穂(芳根京子)は明るく励まし続けた。人々を救う方法を探す良策は、京都の蘭方医・日野鼎哉(役所広司)に教えを請うことにする。鼎哉の塾で疱瘡の治療法を探し求めていたある日、異国では種痘(予防接種)という方法があると知るが、そのためには種痘の苗を海外から取り寄せる必要があり、幕府の許可も必要であった。様々な困難にぶつかりながらも絶対に諦めない良策の志は、やがて藩を、そして幕府をも巻き込んでいく。
「雪の花 ―ともに在りて―」の映像
「雪の花 ―ともに在りて―」の写真
「雪の花 ―ともに在りて―」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「雪の花 ―ともに在りて―」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 時代劇 ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2024 |
公開年月日 | 2025年1月24日 |
上映時間 | 117分 |
製作会社 | 映画「雪の花」製作委員会(木下グループ=松竹=朝日新聞社)(企画・制作プロダクション:松竹撮影所=ディグ&フェローズ) |
配給 | 松竹 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
公式サイト | https://movies.shochiku.co.jp/yukinohana |
コピーライト | (C)2025映画「雪の花」製作委員会 |