海辺の家族たち
うみべのかぞくたち THE HOUSE BY THE SEA解説
「マルセイユの恋」のロベール・ゲディギャンの映画人生40年の集大成となるドラマ。マルセイユ近郊の海辺の家に、父との最期の日々を過ごすために集まった兄妹たち。それぞれが胸に秘めた過去に向き合うなか、入り江に漂着した難民の子どもたちを見つける。出演は、「マルセイユの恋」のアリアンヌ・アスカリッド、「ル・アーヴルの靴みがき」のジャン=ピエール・ダルッサン、「マルセイユの恋」のジェラール・メイラン。第74回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門正式出品、SIGNIS賞、UNIMED賞受賞。第43回セザール賞助演女優賞ノミネート(アナイス・ドゥムースティエ)。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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映画評論家小野寺系マルセイユの北西に位置する入り江(カランク・ドゥ・メジャン)の、高いアーチ状の脚を持つ鉄道橋をバックにした、美しくも閉塞感の強いロケーションが、まるで劇場の舞台... もっと見る
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映画評論家きさらぎ尚マルセイユを舞台に市井の人々を温かに描くという意味では、監督のこれまでのスタイルとそう変わらない。ではあるが、主題をよりパーソナルに引き寄せたとは言えるかもしれ... もっと見る
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映画監督、脚本家城定秀夫これぞおフランスな雰囲気の画面には美しい海辺の風景とお年寄りばかり、グループショットはやたらキマっているのに会話における寄り画の切り返しはいささか凡という薄味の... もっと見る
「海辺の家族たち」のストーリー
パリに暮らす人気女優のアンジェル(アリアンヌ・アスカリッド)は、マルセイユ近郊の故郷へ20年ぶりに帰って来る。出迎えたのは、家業である小さなレストランを継いだ上の兄アルマン(ジェラール・メイラン)と、最近リストラされて若い婚約者に捨てられそうな下の兄ジョゼフ(ジャン=ピエール・ダルッサン)。3人が集まったのは、父が突然倒れたからだった。意識はあるもののコミュニケーションが取れなくなった父や、家族の思い出の詰まった海辺の家をどうするか、話し合うべきことはたくさんあったが、それぞれが胸に秘めた過去がひとつひとつあらわになっていく。昔なじみの町の人々も巻き込み、家族の絆が崩れそうになったとき、兄妹は入り江に漂着した3人の難民の子どもたちを見つける……。
「海辺の家族たち」の映像
「海辺の家族たち」の写真
「海辺の家族たち」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「海辺の家族たち」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 ドラマ |
製作国 | フランス |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2021年5月14日 |
上映時間 | 107分 |
製作会社 | AGAT Films & Cie=France 3 Cinema |
配給 | キノシネマ(提供:木下グループ) |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | https://movie.kinocinema.jp/works/lavilla/ |
コピーライト | (C) AGAT FILMS & CIE – France 3 CINEMA – 2016 |
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