解説
大正時代の画家・村山槐多の作品に魅せられた現代の若者たちが、槐多の作品を彼ら独自の解釈で表現し再生させ、時代の突破を試みる姿を活写するアヴァンギャルド・ドラマ。特殊な音域を聴き取る力を持つ槌宮朔は、過去から槐多が語りかける声を聴き、自分が槐多だと思いこみ……。出演は「佐々木、イン、マイマイン」の遊屋慎太郎、「背中」の佐藤里穂。監督は「眼球の夢」の佐藤寿保。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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文筆家和泉萌香激しく燃えて生き急ぐ、の言葉は魅力的だが、今では時代遅れか。夭折の異色作家の声に神経を浸食された男が作り出す音と、それに感応するサイキック若者集団というアイディ... もっと見る
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フランス文学者谷昌親村山槐多の人生が語られるわけではなく、槐多に魅せられた現代の若者たちを描いた作品だ。それぞれ超能力を有した彼らが、過去から響いてくる槐多の声を聞き取ったり、槐多... もっと見る
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映画評論家吉田広明欲というものに対して抑制的であるべき僧の、放恣な、しかも全裸の放尿。そこには確かに「無限に渇したインポテンツ」=槐多の、抑圧と欲望の葛藤が感じられる。その不能感... もっと見る
「火だるま槐多よ」のストーリー
22歳で夭逝した大正時代の画家・村山槐多による絵画『尿する裸僧』に魅入られた法月薊(佐藤里穂)が、街頭で道行く人々に「村山槐多を知っていますか?」とインタビューしていると、「私がカイタだ」と答える槌宮朔(遊屋慎太郎)に出会う。特殊な音域を聴き取る力を持つ朔は、ある日、過去から村山槐多が語りかける声を聴き、度重なる槐多の声に神経を侵食され、自らが槐多だと思いこむようになっていた。朔が加工する音は、朔と同様に特殊能力を持つ者にしか聴きとれないものだが、それぞれ予知能力、透視能力、念写能力、念動力を有する若者4人のパフォーマンス集団がそれに感応。彼らは、その能力ゆえに家族や世間から異分子扱いされ、ある研究施設で普通に近づくよう実験台にされていた。やがて、施設を脱走した4人は街頭でパフォーマンスを繰り広げるが、研究所の職員・亜納芯(田中飄)は、そんな彼らの一部始終を観察していた。一方、朔がノイズを発信する改造車を作った廃車工場の男・式部鋭(佐野史郎)は、自分を実験材料にした父親を殺そうとした朔の怒りを閉じ込めるために、朔のデスマスクを作っていた。薊は、それが何故か村山槐多に似ていたと知り……。
「火だるま槐多よ」の映像
「火だるま槐多よ」の写真
「火だるま槐多よ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「火だるま槐多よ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ファンタジー アート ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2023 |
公開年月日 | 2023年12月23日 |
上映時間 | 102分 |
製作会社 | スタンス・カンパニー=渋谷プロダクション(制作プロダクション:コンチネンタルサーカスピクチャーズ/協力:東京工芸大学芸術学部) |
配給 | 渋谷プロダクション |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | https://hidarumakaitayo.com |
コピーライト | (C)2023 Stance Company / Shibuya Production |