王国(あるいはその家について)

おうこくあるいはそのいえについて
上映日
2023年12月9日

製作国
日本

制作年
2018
上映時間
150分

ジャンル
ドラマ

check解説

初長編映画「螺旋銀河」が国内外で評判を呼んだ新鋭・草野なつか監督の長編第2作目。友情や家族をテーマに、「王国」を作り上げると同時に、その支配からも逃れようとする人間を描く。脚本の読み合わせやリハーサルを、俳優が役を獲得する過程=“役の声を獲得すること”と捉え、ドキュメンタリーと劇で交互に語る手法によって、人間の心情に迫ることに挑戦している。2016年度愛知芸術文化センター・愛知県美術館オリジナル映像作品として製作され、2017年に64分版を発表。再編集した150分版は第11回恵比寿映像祭、新文芸坐、三鷹SCOOLで上映、およびMUBIで限定配信されたのみだった。脚本を担うのは、草野監督の初長編「螺旋銀河」や濱口竜介監督「ハッピーアワー」の高橋知由。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 文筆家
    和泉萌香
    ある場所に大人が三人。耐久力も集中力もない筆者は強度があるとは言い難い画、殺風景なまでの部屋での、いささか観念的すぎるように思われる言葉の連続に逃げ腰に。友人の... もっと見る
  • フランス文学者
    谷昌親
    映画の冒頭で、ある殺人事件をめぐる物語だということは示されるが、それ以降は、その殺人に至るまでのいくつかシーンを俳優たちがホン読みし、リハーサルする様子が延々と... もっと見る
  • 映画評論家
    吉田広明
    家族という閉域=王国、そこに生じる歪みを察知してしまった一家の友人によって一つの死が招かれる。その友人と画面には不在の死んだ幼女の二人がその王国の歪みを露頭させ... もっと見る

「王国(あるいはその家について)」のストーリー

出版社の仕事を休職中の亜希は、ひとり暮らしをしている東京から、1時間半の距離にある実家へ、数日間帰省することにした。それは、小学校から大学までを一緒に過ごした幼なじみの野土香の新居を訪れるためでもあった。大学の先輩だった直人と結婚して子どもを産んだ野土香は、実家の近くに新居を建て暮らしていた。その家は温度と湿度が心地よく保たれ、まるで世間から隔離されているようだった。最初は人見知りをしていた野土香の娘・穂乃香は、一緒に遊ぶうちに亜希になつく。だが、野土香はとても疲れているようだった。数日後、東京の自宅に戻った亜希は、手紙をしたためる。そして、書き終えると声に出して読み始めた。「あの台風の日、あの子を川に落としたのは私です」。そして今、亜希は警察の取調室にいる。野土香との関係や彼女への執着、直人への憎悪について、亜希は他人事のように話し始めた。

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「王国(あるいはその家について)」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「王国(あるいはその家について)」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 2018
公開年月日 2023年12月9日
上映時間 150分
製作会社 (企画:愛知芸術文化センター/制作:愛知県美術館)
配給 コギトワークス
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ カラー/スタンダード
公式サイト https://www.domains-movie.com/
コピーライト (C)2023 『王国(あるいはその家について)』