ボブ・マーリー:ONE LOVEの映画専門家レビュー一覧

ボブ・マーリー:ONE LOVE

ジャマイカの国民的ミュージシャン、ボブ・マーリーの伝記ドラマ。1976年、ジャマイカは二大政党の対立により国民は分断されていた。30歳ですでに国民的アーティストになっていたボブ・マーリーは、国内の政治闘争に巻き込まれ、暗殺未遂事件が起こる。監督は、「ドリームプラン」のレイナルド・マーカス・グリーン。出演は、ドラマ『あの夜、マイアミで』のキングズリー・ベン=アディル、「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」のラシャーナ・リンチ。
  • 俳優

    小川あん

    レゲエとソウルが体に染みている私にとって最高の映画。偉大なミュージシャンの魂を描くときに必要とされるのは、その生き様を限られた時間のなかでどう映すか。本作ではボブ・マーリーの“笑顔”が印象付けられている。その瞬間を見逃していなかった。それだけで涙できるのだから、充分だ。ドキュメンタリー含むボブ・マーリー関連の作品はすべて良い。そう、何があろうとも世界は"one love"だから。エンドロール、彼の鼓動に合わせたリズムに自然とからだが動いてしまった。ラスタファリ!

  • 翻訳者、映画批評

    篠儀直子

    音楽伝記映画として飛びぬけた出来というわけではないし、演奏されるマーリーの曲がほぼすべて彼本人の音源から取られている(つまり口パク)のが、「ボヘミアン・ラプソディ」あたりと違って正直上手くいっていないように見えたりするのだが、ラスタファリズムをごまかさないでちゃんと描いているあたり誠実な作りだと思う。バックステージもの好きとしては、楽曲が生まれるプロセスを描いたシーンががぜん面白い。マーリー夫妻を演じるふたりに魅力があり、ボブ以上に妻のリタに興味がわく。

  • 編集者/東北芸術工科大学教授

    菅付雅信

    レゲエの巨人ボブ・マーリーの絶頂期を描いた音楽映画。いわばレゲエ版「ボヘミアン・ラプソディ」を狙ったと言えるが、残念なことに肝心のライブの描写が、楽曲に当て振りしているだけなので全然盛り上がらない。また群衆CG技術を多用しており、これまたCG感が強くて醒めてくる。「ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド」という傑作ドキュメンタリーが既に存在しているだけに悲しい。それでもマーリーの楽曲には突き動かされるものがあるので、楽曲力に星ひとつ追加。

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