マリオ・バロッソの関連作品 / Related Work

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  • メフィストの誘い

    制作年: 1996
    「アブラハム渓谷」「階段通りの人々」のポルトガル映画界の巨匠、マノエル・デ・オリヴェイラ監督がファウスト伝説をモチーフに善悪の観念を交錯させる暗黒喜劇。製作は『フランチェスカ』(映画祭上映・TV放映のみ)以来オリヴェイラの全長編作品を手がける「リスボン物語」のパオロ・ブランコ。小説家アグシティナ・ベッサ=ルイーシュがゲーテの詩劇『ファウスト』から着想した物語を基に、オリヴェイラが脚本・台詞を執筆。撮影は「アブラハム渓谷」「階段通りの人々」のマリオ・バロッソ、美術は「階段通りの人々」「リスボン物語」のゼ・ブランコ、編集はオリヴェイラと「神曲」以来オリヴェイラ作品に参加するヴァレリー・ロワズルーがそれぞれ担当。使用曲はソフィア・グバイドゥリーナの『ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲“オフェルトリウム”』と『チェロ、バイアン、弦楽のためのパルティータ“キリスト最期の七つの言葉”』の終曲、イゴール・ストラヴィンスキーの歌劇『放蕩児の遍歴』の第三幕への前奏曲、そして黛敏郎の『弦楽四重奏のための前奏曲』。オリヴェイラは本作で初めて国際的なスターを起用し、「私の好きな季節」の仏女優カトリーヌ・ドヌーヴ、「シェルタリング・スカイ」などの演技派の米国人男優ジョン・マルコヴィッチが主演。共演はポルトガルの名優でオリヴェイラ作品の常連、「階段通りの人々」のルイス・ミゲル・シントラ、「アブラハム渓谷」のヒロインのレオノール・シルヴェイラほか。
  • 階段通りの人々

    制作年: 1994
    85歳を越える世界の現役映画監督で最高齢でありながら、90年代に入ってからも年一本のペースで旺盛な創作活動を続けるポルトガル映画界の巨匠マノエル・デ・オリヴェイラ監督が描く群像劇。作家のプリスタ・モンテイロが、演劇の演出家でもあるオリヴェイラによる初演を期待して書いた戯曲『A Caixa』を、むしろ映画の素材だと判断した監督が脚色して映画化。81年の『フランシスカ』(テレビ放映、特別上映のみ)からオリヴェイラ作品に携わる製作のパウロ・ブランコ以下、撮影のマリオ・バロッソ、美術・衣装のイザベル・ブランコ、編集のヴァレリー・ロワズルーら、「アブラハム渓谷」に続いて参加したスタッフを中心に、録音でブランコ製作の「白い町で」や「パリ、テキサス」以後ほとんどのヴィム・ヴェンダース作品を手掛ける名手ジャン=ポール・ミュジェルが参加。出演は85年の『繻子の靴』(日本未公開)以来、オリヴェイラ作品の顔となっているルイス=ミゲル・シントラをはじめ、ベアトリス・バダルダ、ソフィア・アルヴェスら前作「アブラハム渓谷」でおなじみの顔ぶれぞろい。
  • アブラハム渓谷

    制作年: 1993
    ギュスターヴ・フロベールの『ボヴァリー夫人』を現代ポルトガルに置き換え、美貌のエマが男たちに愛され、不倫を重ねながら、愛の真実を求めて破滅していく様を描いたドラマ。監督は、サイレント時代から映画を撮り始め、近年ようやく“挫折した愛の4部作”や『繻子の靴』などで世界的に偉大な映画監督として評価され始めたポルトガルのマノエル・デ・オリヴェイラ。製作は『フランシスカ』以降のオリヴェイラ全作品を製作し、ヴィム・ヴェンダースやアラン・タネールほかヨーロッパの主だった監督たちの信頼を一心に集めているパウロ・ブランコ。撮影はナレーションの声も兼ねているマリオ・バロッソ、編集は監督とヴァレリー・ロワズルー、美術はマリア・ジョゼ・ブランコが担当。音楽は『月の光』をテーマにした選曲でベートーヴェン、ドビュッシー、シューマンほかを、ネルソン役で出演もしているアルメイダがピアノ演奏している。主演のエマを演じるのはレオノール・シルヴェイラとセシル・サンス・デ・アルバ。シルヴェイラは『カニバイシュ』での映画デビューからオリヴェイラ映画の常連である。エマの夫を演じるのは常にオリヴェイラ作品で主演を演じてきたルイス・ミゲル・シントラ。そのほかに、ディオゴ・ドリア、フィリペ・コショフェル、イザベル・ルス、ルイ・デ・カルヴァリョなど。
  • アブラハム渓谷 完全版

    制作年: 1993
    1994年公開バージョンに15分追加された完全版。フランスの小説家フローベールが1857年に発表した『ボヴァリー夫人』を、ポルトガル文学の巨匠アグスティーナ・ベッサ=ルイスが翻案し原作を執筆。監督は2015年、106歳で死去したマノエル・ド・オリヴェイラ。出演は、「カニバイシュ」での映画デビューからオリヴェイラ作品の常連であるレオノール・シルヴェイラ、同じくオリヴェイラ作品の常連俳優ルイス・ミゲル・シントラ、少女時代のエマを演じるのはセシル・サンス・デ・アルバ。「オリヴェイラ2025 没後10年 マノエル・ド・オリヴェイラ特集」にて上映。
  • 絶望の日

    制作年: 1992
    19世紀ポルトガル文学を代表する小説家で、「ミステリーズ 運命のリスボン」の原作者としても知られるカミーロ・カステロ・ブランコの最期の日々を描くヒューマンドラマ。2015年に106歳で死去したポルトガルの巨匠マノエル・ド・オリヴェイラによる劇場未公開作が、「オリヴェイラ2025 没後10年 マノエル・ド・オリヴェイラ特集」にて日本初上映。出演は「熱波」のテレーザ・マドルーガ、数々のオリヴェイラ作品の撮影を担当したマリオ・バローゾ、オリヴェイラ作品の常連俳優ルイス・ミゲル・シントラ。
  • カニバイシュ

    制作年: 1988
    ポルトガルのマノエル・ド・オリベイラが監督・脚本を手がけ、厳粛な雰囲気に満ちた貴族たちの晩餐会が驚愕の事態へと展開していく様子をユーモアをまじえながら奇想天外に描いたオペラ映画。オリベイラ監督作の常連俳優ルイス・ミゲル・シントラが主人公のアヴェレダ子爵を演じ、同じく後にオリベイラ監督作に欠かせない存在となるレオノール・シルベイラがマルガリーダ役で映画デビューした。音楽・オペラ台本は同監督作「過去と現在 昔の恋、今の恋」(72)のジョアン・パエス。2010年9月17日より、東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催された「ポルトガル映画祭 2010」にて上映(9月19日、10月2日)。2025年4月18日より「オリヴェイラ2025 没後10年 マノエル・ド・オリヴェイラ特集」にてデジタルリマスター版が全国上映(配給:プンクテ)。
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