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- 高島礼子
略歴 / Brief history
神奈川県横浜市の生まれ。県立野庭高校卒業後、21歳でA級ライセンスを取得してレーシングドライバーとしてカーレースに出場。それが縁で、1987年からOLを辞めてレースクィーンに転身し、モデルとしてCMにも出演するようになる。88年からテレビ朝日『暴れん坊将軍』シリーズに出演するなど女優活動を始め、転機を迎えたのは93年。萩庭貞明監督「さまよえる脳髄」で降板した主演女優の代役に抜擢され、大胆なヌードも披露して一躍注目を集める。以後はフジテレビの昼帯ドラマ『指輪』95で初主演をつとめるなど、映画、ドラマに立て続けに出演。96年の橋本以蔵監督「陽炎Ⅱ」で演じた女胴師・不知火おりんが当たり役となり、「陽炎3」97、「陽炎Ⅳ」98と続けて主演をつとめた。青山真治監督「EM/エンバーミング」99では、死体の修復処理を行なうエンバーマー役を熱演。同年の「極道の妻(おんな)たち・赤い殺意」では前シリーズの岩下志麻のあとを継ぎ、「情炎」05まで新シリーズ5作で姐御役を貫禄たっぷりに演じた。2000年代に入ると、吉永小百合と共演した「長崎ぶらぶら節」00で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。以降も「千年の恋・ひかる源氏物語」01、「半落ち」「隠し剣・鬼の爪」04、「大奥」06、「K−20/怪人二十面相・伝」08、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」10など、大作・話題作には欠かせぬ存在となった。テレビドラマも、テレビ朝日『女教師』98、『異議あり!・女弁護士大岡法江』04、『さくら署の女たち』07、フジテレビ『傷だらけの女』99、『結婚できない男』06、『拝啓、父上様』07、NHK『お美也』02、『御宿かわせみ』03~05など多数。2時間サスペンスの主演シリーズも多い。女優としては遅咲きの部類に入るが、力強いヒロインや良妻役から悪女まで幅広く演じ分ける。99年2月、俳優の高知東生と結婚。
高島礼子の関連作品 / Related Work
作品情報を見る
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わたしのかあさん -天使の詩-
制作年: 2024児童福祉文化賞を受賞した菊地澄子による児童文学『わたしの母さん』を寺島しのぶ主演で映画化。知的障がい者の両親のもとに生まれた高子。一時は周囲と違う両親を恥じたが、時は流れ、高子は障がい者特別支援施設の園長となり、母・清子と過ごした日々を回想する。共演は「だれかの木琴」の常盤貴子、「春画先生」の安達祐実。監督は「われ弱ければ 矢嶋楫子伝」の山田火砂子。 -
瞼の転校生
制作年: 2023SKIPシティ国際Dシネマ映画祭20周年および川口市制施行90周年を記念し、埼玉県と川口市が共同製作した青春ドラマ。大衆演劇の子役である中学生・裕貴は公演に合わせ1ヶ月ごとに転校を繰り返す中、不登校の建とその元恋人・茉耶と出会い、心を通わせていく。監督は、「stay」でSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020国内コンペティション短編部門優秀作品賞を受賞した藤田直哉。舞台演出を劇団美松の座長・松川小祐司が担当。大衆演劇の世界で生きる裕貴を「雑魚どもよ、大志を抱け!」の松藤史恩が、不登校ながら優等生である建を「カラオケ行こ!」の齋藤潤が演じる。SKIPシティ国際Dシネマ映画際2023オープニング作品。 -
いちばん逢いたいひと
制作年: 2022娘の白血病を家族で乗り越えた経験を持つ堀ともこが、「白血病と骨髄移植」、「ドナー登録」をテーマにプロデュースしたドラマ。11歳の少女・楓はある日突然、“急性骨髄性白血病”と診断される。同じ頃、企業経営者の柳井健吾は、娘を白血病で失うことに。出演はAKB48の倉野尾成美、「北の桜守」の高島礼子。2月17日(金)より福山駅前シネマモードにて先行公開。