六角精児 ロッカクセイジ

  • 出身地:兵庫県
  • 生年月日:1962/06/24

略歴 / Brief history

兵庫県の生まれ。本名・山地克明。神奈川県立厚木高校在学中に、のちに劇作家・演出家となる横内謙介率いる演劇部に所属し、横内の処女作『山椒魚だぞ!』で全国高等学校演劇大会に関東代表として出場。優秀賞と創作脚本賞を受賞する。浪人時代の1981年、横内を中心に旗揚げされた劇団模様劇場に参加。その後、横内ら高校時代の仲間と“善人会議”を結成し、それまでの本名から“六角精児”に改名して、『冬のコンサート・優しさを持て余した、僕たちは』83、『家庭の悲劇』85、『夜曲・放火魔ツトムの優しい夜』86、『フォーティブラス』90などで看板役者として活躍する。80年代小劇場ブームにおける人気劇団のひとつとなった善人会議は、93年から“劇団扉座”と改称し、以降も横内、六角らを中心に活動を続ける。94年に、蜂須賀健太郎監督のオムニバス「黄昏のアインシュタイン」の駅員役で映画初出演。その後はテレビドラマにも進出し、フジテレビ『ナニワ金融道』96~05の帝國金融社員・元木清、三谷幸喜脚本の同局『合い言葉は勇気』00の役所広司のマネージャー役などで注目される。2000年、出世作となるテレビ朝日『相棒』の最初の単発ドラマ版第2作に、鑑識課員・米沢守役で出演。特命係を陰からサポートし、時に事件解決の糸口を示す米沢を軽妙洒脱に演じ、以降のシリーズでもレギュラーとして登場する。数多い脇役たちの中でもひと際高い人気を獲得して、米沢を主人公としたスピンオフ「鑑識・米沢守の事件簿」09で映画初主演も飾った。舞台で鍛えた演技力と特異な風貌から、映画・ドラマで個性的な脇役を多くつとめ、フジテレビ『電車男』05の関西弁のネット掲示板住人、日本テレビ『セクシーボイスアンドロボ』07のフィギュアオタクなどが印象に残る。テレビドラマはほかに、フジテレビ『ロケット・ボーイ』01、『Ns'(ナース)あおい』06、NHK『こころ』03、日本テレビ『すいか』03、『傍聴マニア09・裁判長!ここは懲役4年でどうすか』09、テレビ朝日『アンナさんのおまめ』06、『同窓会/ラブ・ゲイン症候群』10、『陽はまた昇る』11、TBS『オルトロスの犬』09、『美男(イケメン)ですね』11、BS朝日『7万人探偵ニトベ』09、『家族法廷』11など多数。

六角精児の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • カーリングの神様

    制作年: 2024
    カーリングの国際大会出場を目指す女子高生たちの奮闘と友情を描いた青春スポーツ映画。小学生のときに幼馴染みと結成したチームでカーリング大会に優勝した経験を持つ女子高生が国際大会が地元で開催されることを知り、再び情熱を取り戻す物語。出演は「それいけ!ゲートボールさくら組」の本田望結、「愛のゆくえ」の長澤樹。監督は「超高速!参勤交代」の本木克英。
  • 映画「おいハンサム!!」

    制作年: 2024
    伊藤理佐による漫画を原作とした“恋”と“家族”と“ゴハン”をめぐる深夜TVドラマを映画化。どこにでもいる家族・伊藤家の源太郎と妻・千鶴。だが由香・里香・美香の三姉妹は、恋や仕事に悩み、人生に迷ってばかり。幸せを見失いながら、もがき続けていた……。TV版に続き、吉田鋼太郎、木南晴夏、佐久間由衣、武田玲奈、MEGUMIが伊藤家の家族を演じるほか、「恋わずらいのエリー」の宮世琉弥、「ALIVEHOON アライブフーン」の野村周平といった新キャストも登場。監督は「闇金ウシジマくん」シリーズの山口雅俊。
  • 仕掛人・藤枝梅安

    制作年: 2023
    池波正太郎の時代小説『鬼平犯科帳』『剣客商売』とともに人気の高いシリーズを映画化する第一弾。人の命を救う「鍼医」と人を殺める「仕掛人」という二つの顔をもつダークヒーロー・藤枝梅安が、江戸ノアールの世界で活躍する。清濁あわせのむ矛盾した存在・梅安を演じるのは、「必死剣 鳥刺し」「ミッドウェイ」の豊川悦司。相棒の彦次郎を片岡愛之助が演じる。同じく池波原作である「雨の首ふり坂」の大森寿美男が脚本を書き、河毛俊作が監督。一作目は天海祐希、柳葉敏郎らが出演。
  • 大怪獣のあとしまつ

    制作年: 2022
    特撮映画でお馴染みの巨大怪獣。その死体が国家を危機に陥れるとしたら……。前代未聞の「あとしまつ」を描く空想特撮エンターテイメント。監督・脚本は『時効警察』シリーズや、「転々」「俺俺」の三木聡。松竹と東映が創立以来、初タッグを組んだ共同幹事・配給作品。大怪獣の死体のガス爆発を止めるべく究極の難題に挑む特務隊員・帯刀アラタに山田涼介。彼を見守る環境大臣秘書官・雨音ユキノを土屋太鳳、総理秘書官として暗躍する雨音正彦を濱田岳、元・特務隊で爆破のプロであるブルース(本名:青島涼)をオダギリジョー、そして内閣総理大臣・西大立目完に西田敏行。特撮監督は「仮面ライダー」シリーズの佛田洋。大怪獣の造形は「平成ゴジラ」や「ウルトラマン」シリーズの若狭新一が手掛ける。また、VFXプロデューサーを「男たちの大和/YAMATO」などの野口光一が務め、特撮映画のドリームチームが実現した。
  • コンビニエンス・ストーリー

    制作年: 2022
    「大怪獣のあとしまつ」の三木聡監督による異世界アドベンチャー。スランプに陥り悶々と悩む日々を過ごす若手脚本家・加藤は、ひょんなことから欲しいものがなんでも見つかるコンビニエンス・ストア“リソーマート”に迷い込み、怪しげな人妻・惠子と出会う。出演は、「ニワトリ・フェニックス」の成田凌、「葬式の名人」の前田敦子、「すばらしき世界」の六角精児、「フタリノセカイ」の片山友希。
  • ウェディング・ハイ

    制作年: 2022
    笑いの鬼才・バカリズムによる脚本を、「勝手にふるえてろ」の大九明子監督が篠原涼子主演で映画化。ウェディングプランナーの中越に支えられ、ようやく結婚式当日を迎えることができた石川彰人と新田遥。だが、式に人生を懸けていたのは2人だけではなかった。共演は「ファーストラヴ」の中村倫也、「コンフィデンスマンJP」シリーズの関水渚。