ユースケ・サンタマリア ユースケサンタマリア

  • 出身地:大分県大分市
  • 生年月日:1971/03/12

略歴 / Brief history

大分県大分市の生まれ。本名・中山裕介。大分東明高校在学中から地元でバンドを組んでいたが、高校卒業後に上京し、1994年、ラテンロックバンド“BINGO BONGO”のヴォーカルとして、アルバム『WILD PITCH』でメジャーデビューする。バンド活動の一方、フジテレビの音楽バラエティ『アジアNビート』、テレビ朝日『VIDEO JAM』などにソロ出演し、その姿がフジテレビの亀山千広プロデューサーの目に留まって、97年の『踊る大捜査線』でキャリア組のお坊ちゃん刑事・真下正義役に抜擢される。翌98年の劇場版「踊る大捜査線 THE MOVIE」で映画初出演も果たし、以後シリーズを重ねていく同作が、俳優として最初で最大の当たり役となった。この98年は、向田邦子賞受賞の野沢尚脚本ドラマ2作にも出演。まずNHK『結婚前夜』では、元婚約者とヨリを戻すも、作家の父親に惹かれるヒロインにも心が動く身勝手な息子を飄々と演じる。フジテレビ『眠れる森』では、群像劇の一角を担う主人公・木村拓哉の親友役を好演。その後も、お調子者の英語教師の成長を妙演した同局『さよなら、小津先生』01、知的障害の青年の急激な変貌ゆえの孤独を演じきった『アルジャーノンに花束を』02などで演技を磨いてゆく。映画は、2003年の黒沢清監督「ドッペルゲンガー」03で、役所広司演じる主人公の人工人体の開発者を翻弄する曲者の助手を怪演して、一躍注目を集める。「踊る大捜査線」からのスピンオフ「交渉人・真下正義」05では、日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。その後も、新しい父親像をミステリアスに体現した呉美保監督「酒井家のしあわせ」06、5人の個性のぶつかり合いの中で確かな存在感を発揮した佐藤祐市監督「キサラギ」07、友情と正義との狭間で葛藤するも自ら落とし前をつける“サダキヨ”役の堤幸彦監督「20世紀少年/第2章・最後の希望」09などで印象を残す。現在も映画、テレビドラマ、舞台、さらにバラエティ番組でも大車輪の活躍。08年のオムニバス「R246 STORY」の一篇「弁当夫婦」で監督業にも進出し、言葉少なに男女の心の機微を描いて好評を得た。

ユースケ・サンタマリアの関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 沈黙の艦隊

    制作年: 2023
    かつて社会現象を巻き起こしたかわぐちかいじの大ヒットコミックを実写映画化。日米が極秘に開発した日本初の高性能原子力潜水艦シーバットの艦長に任命された海江田四郎は、核ミサイルを搭載して出港後、深海に消える。日米を翻弄する海江田の目的とは……?出演は「キングダム 運命の炎」の大沢たかお、「キングダム 運命の炎」の玉木宏、「シャイロックの子供たち」の上戸彩、「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」の江口洋介。監督は「ハケンアニメ!」の吉野耕平。
    78
  • アキラとあきら

    制作年: 2022
    『半沢直樹』『陸王』などのベストセラー作家・池井戸潤の累計発行部数70万部を突破した同名小説を映画化。対照的な宿命を背負った二人の若者〈アキラ〉と〈あきら〉が、メガバンクを舞台に、情熱と信念で現実に立ち向かう社会派エンターテインメント。小さな町工場の息子・山崎瑛(やまざきあきら)を竹内涼真、大手海運会社の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)を横浜流星が演じる。同じ社長の息子同士でも、家柄も育ちもまったく違う二人が、破産寸前の企業グループの未来と4800人の人生を救うため、奇跡の大逆転劇を巻き起こす。監督は2022年夏、本作と「今夜、世界からこの恋が消えても」「TANG タング」が立て続けに公開され、快進撃が続く三木孝浩。
  • ブルーアワーにぶっ飛ばす

    制作年: 2019
    映像クリエイターと作品企画の発掘・育成を目指すTSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2016にて審査員特別賞を受賞し製作された人間ドラマ。コンプレックスを抱えるCMディレクターの砂田は、祖母を見舞うため、友人の清浦を連れ立って大嫌いな故郷・茨城に帰る。本作で監督デビューした箱田優子は、第22回上海国際映画祭アジア新人部門にて最優秀監督賞を受賞。自虐的で自信がない砂田を「きばいやんせ! 私」の夏帆が、親友の清浦を「新聞記者」のシム・ウンギョンが演じる。
    50
  • 劇場版 ONE PIECE STAMPEDE(スタンピード)

    制作年: 2019
    人気アニメ『ONE PIECE』の放送開始20周年を記念した劇場版第14作。世界一の祭典・海賊万博に招かれたルフィたち麦わらの一味は、目玉である“海賊王ロジャーの遺した宝探し”に参加。ところがその裏では、様々な陰謀が張り巡らされていた……。声の出演は『ゲゲゲの鬼太郎』の田中真弓、「あゝ、荒野 前篇/後篇」のユースケ・サンタマリア。
    90
  • 食べる女

    制作年: 2018
    筒井ともみの短篇小説集『食べる女 決定版』を豪華女優陣の共演で映画化。文筆家兼古書店店主のトン子こと餅月敦子の暮らす古びた日本家屋に、夜な夜な迷える女性たちが集まってくる。年齢も職業もバラバラの彼女たちを、トン子はおいしい料理で迎え入れる。出演は、「ふきげんな過去」の小泉今日子、「猫は抱くもの」の沢尻エリカ、「素敵なダイナマイトスキャンダル」の前田敦子、「氷菓」の広瀬アリス、「新宿スワン」の山田優、「星めぐりの町」の壇蜜、ドラマ『マッサン』のシャーロット・ケイト・フォックス、「おかあさんの木」の鈴木京香。監督は、「手紙」の生野慈朗。
    70
  • 泥棒役者

    制作年: 2017
    「小野寺の弟・小野寺の姉」の西田征史監督が2006年に作・演出した舞台を、関ジャニ∞の丸山隆平を主演に迎え映画化。泥棒稼業から足を洗ったはじめが元仲間に脅され絵本作家の豪邸に侵入したところ、出会う人から次々に別人に勘違いされ、大騒動になる。丸山隆平が泥棒であることを隠そうと勘違いに必死に乗っかる主人公を演じるほか、「テルマエ・ロマエ」の市村正親、「バースデーカード」のユースケ・サンタマリア、2006年の舞台にも出演した片桐仁らが集結。曲者たちが繰り広げる騙し合いをコミカルに描く。
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