解説
映像クリエイターと作品企画の発掘・育成を目指すTSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2016にて審査員特別賞を受賞し製作された人間ドラマ。コンプレックスを抱えるCMディレクターの砂田は、祖母を見舞うため、友人の清浦を連れ立って大嫌いな故郷・茨城に帰る。本作で監督デビューした箱田優子は、第22回上海国際映画祭アジア新人部門にて最優秀監督賞を受賞。自虐的で自信がない砂田を「きばいやんせ! 私」の夏帆が、親友の清浦を「新聞記者」のシム・ウンギョンが演じる。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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ライター須永貴子ブルーアワーに歌いながら歩く少女を背中から捉えたオープニングをはじめ、主人公の心情が表出する映像にハッとする。監督の分身である主人公を演じる夏帆はこの役で自身の... もっと見る
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「ブルーアワーにぶっ飛ばす」のストーリー
自らを売れっ子と言う30歳のCMディレクター・砂田(夏帆)は東京で日々仕事に明け暮れ、一見充実した日々を送っているようではあるが、何者にもなれない自分や大嫌いな田舎にコンプレックスを抱き心は荒みきっていた。ある日病気の祖母を見舞うため故郷・茨城に帰ることになり、そんな彼女に清浦(シム・ウンギョン)がついてくる。清浦は、砂田が困った時に必ず現れる、自由奔放な秘密の友人だった。再会した家族の前では東京で身につけた理論武装は通用せず、やがて見ようとしなかった本当の自分が顔を出し……。一日と始まりと終わりの間に一瞬だけおとずれるブルーアワー。そのブルーアワーが終わる時、清浦との別れが迫る……。
「ブルーアワーにぶっ飛ばす」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ブルーアワーにぶっ飛ばす」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2019年10月11日 |
上映時間 | 92分 |
製作会社 | 「ブルーアワーにぶっ飛ばす」製作委員会(カルチュア・エンタテインメント=ビターズ・エンド=TSUTAYA Digital Entertainment=ツインズジャパン=フジパシフィックミュージック=TCエンタテインメント)(制作プロダクション:ツインズジャパン) |
配給 | ビターズ・エンド |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://www.blue-hour.jp/ |
コピーライト | (C)2019「ブルーアワーにぶっ飛ばす」製作委員会 |
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