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ソフィー・シアボーの関連作品 / Related Work
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来るべき日々
制作年: 20142010年の東京国際映画祭で上映された前作『ハンズ・アップ!』が、一部で熱狂的な支持を受けたロマン・グーピル監督の新作。グーピル自身が演じる映画監督が老いを自覚しながら世界を見つめていく様を軸に、実生活とドラマとが自由に交差し、ユニークな世界が展開する。ドラマ部分と、過去に撮影したドキュメンタリーの映像が組み合わさることで、内面の葛藤や子供たちの成長の記録といったミクロな視点と、現代社会に対するスタンスというマクロな視点が並置される。長編フィクションに加えてドキュメンタリーや短編などを数多く手掛けてきたグーピル監督ならではの世界であり、キャリアの集大成的な作品である。映画作りに関する映画という「メタ映画」の側面ももち、今作で映画監督をやめるのではないかと思わせる内容もあるが、監督一流のユーモアに貫かれ、ペシミズムともシニシズムとも微妙に異なる、老年手前世代の微妙な心情が絶妙に描かれた、極めて巧みで稀有な逸品。第27回東京国際映画祭コンペティション部門上映作品。 -
旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス
制作年: 2012フランスを代表する写真家レイモン・ドゥパルドンが倉庫に眠るアウトテイクをつないで制作したドキュメンタリー。彼の人生のハイライト集であると同時に、旅を通じて新しい自分と愛すべきものを発見する。2012年カンヌ国際映画祭、東京国際映画祭で上映。共同監督は、妻であり、ドゥパルドンの映像作品で製作・録音を担当してきたクロディーヌ・ヌーガレ。