シドニー・ハーバート

シドニー・ハーバートの関連作品 / Related Work

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  • 冬来りなば

    制作年: 1923
    1922年度において最も多く売れた書物の1つはイギリスの小説家A・S・M・ハッチンスン著の「冬来りなば」であった。フォックスがその映画化権を獲て、イギリスへ出張撮影をした。イギリスではキャンタベリー地方で1922年5月から10月までかかり、10月から23年の5月までフォックス社のロング・アイランド撮影場で室内の場面が撮影された。脚色及び監督は「オーバー・ザ・ヒル」「神を忘れし町」と同じく、ポール・H・スローンと、ハリー・ミラードとがおのおの担当した。主役のマーク・セイバーには「死人無言」「星の歌」等に出演したイギリス生れのパーシー・マーモントが選ばれ、「沈黙の声」等出演のアン・フォレスト、「正道を歩め」のグラディス・レスリー、映画界には新顔のマーガレット・フィールディング等が対手役を勤め、「嵐の孤児」「百万弗の復讐」等のシドニー・ハーバート、「神を忘れし町」「舞姫悲し」等出演のレイモンド・プルーマーその他の人々も主要な役を演じている。文芸作品の完全に映画化されたことの本篇のごとく正確なのは少ない。人道主義高唱の雄大なる筋も、感激深いものである。
  • 嵐の孤児(1921)

    制作年: 1921
    仏国の劇作家ダンネリの舞台劇「2人の孤児」を基として、これにチャールス・ディッケンスの『二都物語』やカーライルの「仏国革命史」などを参考としてD・W・グリフィス氏一流の雄大な物語が展開される。「世界の心」「イントレランス」「国民の創生」など氏の大作品があるが、どれもこの作品におよばぬこと遠きものであるといわれている。18世紀の末、暴虐なる貴族と王朝とを倒し、流血慘雨の革命を経て、遂に打ち樹てられた自由の天地、いわゆるフランス革命の恐怖時代を背景とした大絵巻きである。この渦中にまき込まれた薄命の孤児2人の生涯こそ、この上なく劇的なもので無ければ成らない。観るものの同情を集めるこの孤児の役は、リリアンおよびドロシーのギッシュ姉妹が演じている。革命党の首領ダントンにはモント・ブルーが扮し、そのほか腕達者の元に一絲乱れず立派な演技を示す。劇の最後にダントンがギロチン台上に昇った乙女を救わんと鉄蹄砂を蹴って従者とともに驀進する辺りの緊張味は、クライマックスとして稀に見る力強いものである。

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