トマス・グティエレス・アレア

トマス・グティエレス・アレアの関連作品 / Related Work

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  • 苺とチョコレート

    制作年: 1993
    同性愛者であるために祖国から追われる者と、彼に一方的に愛されて困惑する堅物の共産主義者。80年代のキューバはハバナを舞台に、偶然出会ったちぐはぐな2人の青年がやがて心を通わせ、真の友情に結ばれていく過程を描いたヒューマン・ドラマ。人種・男女・職業など、あらゆる面で差別撤廃が実施されているキューバだが、同性愛者だけは白眼視され、非難されるという。本作は若者たちの友情を通して、そうした社会の矛盾と不寛容に対する意義申し立ての主張も込められているが、ていねいにロケ撮影された普段着のハバナの町の光景と共に、作風は明るい。キューバ人作家セネル・パスの小説『森、狼そして新しい人間』(未訳)を彼自身が脚色し、92年の新ラテンアメリカ映画祭で最優秀未発表脚本賞を受賞した脚本を、キューバ映画の創始者で、現代キューバ映画界を代表する巨匠トマス・グティエレス・アレアが監督。体調を崩した彼の強い要請で、ファン・カルロス・タビオが共同監督に当たっている。エグゼクティヴ・プロデューサーはミゲル・メンドゥッサ、撮影はマリオ・ガルシア・ホヤ、音楽はホセ・マリア・ビティエル、美術はフェルナンド・オレリがそれぞれ担当。出演は舞台俳優で、初の映画出演となるホルヘ・ペルゴリア、ウラジミール・クルス、アレア監督夫人でもあるミルタ・イバラほか。94年ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員特別賞)、新ラテンアメリカ映画祭作品賞・監督賞・主演男優賞・助演女優賞・大衆賞・国際批評家連盟賞・国際カトリック映画賞を受賞。
  • 公園からの手紙

    制作年: 1988
    ガブリエル・ガルシア・マルケス原案・脚本による“愛の不条理”シリーズの一篇で、代筆屋をはさんだ一組の男女の奇妙な愛のドラマ。監督兼共同脚本は「天国の晩餐」のトマス・グティエレス・アレア、撮影はマリオ・ガルシア・ホヤ、音楽はゴンサロ・ルベルカーバが担当。出演はビクトル・ラプラーセ、イボンネ・ロペスほか。
  • 天国の晩餐

    制作年: 1978
    革命以後のキューバを舞台に、ある一族の崩壊を描く。監督・脚本はトマス・グティエレス・アレア、共同脚本はアントニオ・ベニテス・ロホとコンスタンテ・ディエゴ、マリア・エウヘニア・アヤ、撮影はマリオ・ガルシア・ホヤ、音楽はレオ・ブロウェルが担当。出演はエンリケ・サンティエステバンほか。
  • 最後の晩餐(1976)

    制作年: 1976
    「苺とチョコレート」で1994年ベルリン国際映画祭銀熊賞を獲得したトマス・グティエレス・アレア監督が、農園を経営する貴族と奴隷の衝突を描いた1976年の作品。
  • 低開発の記憶 メモリアス

    制作年: 1968
    1961年、キューバ革命後のハバナで、ブルジョワ青年の孤独を描く社会派映画。1968年に製作されて以降、世界で上映されてきたラテンアメリカの名作。監督はキューバ映画で初めてアカデミー賞(外国映画賞)にノミネートされた「苺とチョコレート」(93年)の巨匠トマス・グティエレス・アレア。
  • ある官僚の死

    制作年: 1966
    トマス・グティエレス・アレア監督自身の体験を基に作られたドラマ。