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ヨウコ・ルッメの関連作品 / Related Work
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街のあかり(2006)
制作年: 2006「浮き雲」では人間賛歌を、「過去のない男」(2002年カンヌ国際映画祭グランプリ、主演女優賞受賞)では再生のドラマを語ってきたフィンランドの名匠アキ・カウリスマキ。敗者三部作の最終章で描くのは、人間性の回復。チャップリンの「街の灯」のごとく、人間の誠実さを丁寧に追いかける。主演は「10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス」「過去のない男」のヤンネ・フーティアイネン。66点 -
浮き雲(1996)
制作年: 1996失職した夫婦が苦節の末、希望を見いだすまでを、簡潔ながら豊かなタッチで描いた一編。監督・製作・脚本・編集は、「マッチ工場の少女」「愛しのタチアナ」などのフィンランドの異才、アキ・カウリスマキ。撮影のティモ・サルミネン、美術のマルック・ペティレとユッカ・サルミ、録音のヨウコ・ルッメ、衣裳のトゥーラ・ヒルカモらはカウリスマキ組の常連。出演も、カティ・オウティネン(「マッチ工場の少女」)、カリ・ヴァーナネン(「ラヴィ・ド・ボエーム」)ほかカウリスマキ組の常連。なお、本作は、前作までカウリスマキ作品の顔だったマッティ・ペロンパー(95年死去、本作ではポートレートの写真で特別出演)に捧げられている。97年キネマ旬報外国映画ベスト・テン第3位。72点 -
レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う
制作年: 1994超リーゼント頭のロックバンドの活躍を描くコメディ「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」から5年後に作られた続編で今回も荒唐無稽なストーリーのロード・ムービーとなっている。メキシコを後にした彼らはニューヨークのコニーアイランドから大西洋を渡りフランス、ドイツ、チェコ、ポーランド、そしてついに故郷であるツンドラ地帯へと北上していく。監督・製作・脚本は前作同様アキ・カウリスマキ。撮影はティモ・サルミネン、美術はジョン・エブデン。音楽はマウリ・スメンが担当している。出演はカウリスマキ作品の常連マッティ・ペロンパー、同監督の「ラヴィ・ド・ボエーム」にも出演したアンドレ・ウィルムス、そして前作で結成され、実際に音楽活動を展開させているレニングラード・カウボーイズ。66点 -
愛しのタチアナ
制作年: 1994「マッチ工場の少女」「レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う」など、数々の秀作・話題作を発表しているフィンランドの鬼才監督アキ・カウリスマキが、久しぶりに故国を舞台に描いた中編。シャイで無口な2人の男と外国人女性2人の旅を、独特のシンプルな語り口と奇妙な間とユーモア感覚でつづった愛すべき小品。60年代のR&R音楽や風俗描写が生む新鮮なモダニズムも見逃せない。監督・脚本・製作・編集はアキ・カウリスマキ。共同脚本はサッケ・ヤルヴェンパー、撮影はカウリスマキ作品のほとんどを手掛けるティモ・サルミネン。録音のヨウコ・ルッメ、セット・デザインのカリ・ライネ、マルック・ペティレ、ユッカ・サルミ、衣装のトゥーラ・ヒルカモら、ほかのスタッフもカウリスマキ作品の常連が固めている。主演も「真夜中の虹」「ラヴィ・ド・ボエーム」のマッティ・ペロンパー(95年7月14日に死去し、これが遺作となった)、「マッチ工場の少女」でヒロインを演じたカティ・オウティネン、レニングラード・カウボーイズの創立メンバーで「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」「レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う」の原案も手掛けたマト・ヴァルトネン、短編「悲しき天使」や「レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う」のキルシ・テュッキュライネンと、カウリスマキ作品に欠かせない俳優ぞろい。68点 -
トータル・バラライカ・ショー
制作年: 1993トサカ頭をトレードマークに、全世界を席巻中のフィンランド生まれのユニークなバンド、レニングラード・カウボーイズ。本作は大活躍中の彼らが、アレクサンドロフ・レッド・アーミー・コーラス・アンド・ダンス・アンサンブルと組んで開催した93年12月23日ヘルシンキでのコンサートを収録したものである。ボブ・ディランの『天国への扉』、レイナード・スキナードの『スイート・ホーム・アラバマ』のカバーが飛び出すかと思えば、かたや『ヴォルガの舟歌』といった荘重な曲も間にはさまり、はたまたステージにはコサック・ダンス集団が飛び出し乱舞する…といった具合に混然たる様相は、見ていておかしくも楽しい。監督・製作は「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」「レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う」で名コンビぶりをみせているアキ・カウリスマキ。撮影はヘイキ・オルタモが担当。60点