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テロで妻を失ったジャーナリストの《手紙》。「ぼくは君たちを憎まないことにした」
2023年8月9日2015年11月13日、パリ中心部のコンサートホール〈バタクラン〉。アメリカのバンド、イーグルス・オブ・ザ・デスメタルのライブ中に、3人の男が銃を乱射して立てこもった。少し前には、フランス対ドイツのサッカー親善試合が行われていたパリ郊外のスタジアムおよび周辺のレストランで、過激派組織ISILの戦闘員が自爆テロを起こしていた。バタクランには、アントワーヌの妻であるエレーヌと友人がいた。混乱で安否確認もままならず、2日後にようやく判明したのは、友人は生き延びてエレーヌは犠牲になったという受け入れがたい事実だった──。 ジャーナリストのアントワーヌ・レリスがテロで妻を失ってから2週間の出来事を綴り、世界的ベストセラーとなった小説を映画化した「ぼくは君たちを憎まないことにした」が、11月10日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国公開。ティザーポスターと特報映像が到着した。 悲しみと育児への不安をはねのけるように、アントワーヌは手紙を書き始める。それは息子と二人でも「今まで通りの生活を続ける」という決意表明であり、亡き妻への誓いだった。一晩で20万人以上がシェアし、新聞の一面を飾ったアントワーヌの「憎しみを贈らない」詩的な宣言は、動揺するパリの人々をクールダウンさせ、テロに屈しない団結力を芽生えさせていく。 監督は「陽だまりハウスでマラソンを」(13)のキリアン・リートホーフ。アントワーヌを演じるのは「万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-」(14)のピエール・ドゥラドンシャン。妻のエレーヌ役にはシンガーソングライターでもあるカメリア・ジョルダーナ。息子のメルヴィル役には撮影時3歳だったゾーエ・イオリオ。 なおバタクランは、エンタテインメントを愛する人々に支えられて全面改装し、惨劇から1年後の2016年11月12日にスティングのコンサートで再オープン。2023年現在も活況を呈している。 「ぼくは君たちを憎まないことにした」 監督・脚本:キリアン・リートホーフ 原作:「ぼくは君たちを憎まないことにした」 2022年/ドイツ・フランス・ベルギー/フランス語/102分/シネスコ/5.1ch/原題: Vous n‘aurez pas ma haine/英題:YOU WILL NOT HAVE MY HATE/日本語字幕:横井和子/提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム/後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ ©2022 Komplizen Film Haut et Court Frakas Productions TOBIS / Erfttal Film und Fernsehproduktion nikumanai.com -
ムーミンパパの昔日の大冒険とは?懐かしの声優陣で贈る新作「ムーミンパパの思い出」
2023年8月9日本日8月9日は〈ムーミンの日〉で、原作者トーベ・ヤンソン生誕の日。本国フィンランドで制作された完全新作パペットアニメーション映画「ムーミンパパの思い出」が、12月29日(金)より新宿バルト9ほかで全国公開されることが決まり、ポスタービジュアルと特報映像が到着した。 トーベ・ヤンソンの同名小説をもとに、若き日のムーミンパパの大冒険、そしてスナフキンの父親ヨクサル、スニフの父親ロッドユール、リトルミイら個性的な仲間との出会いや友情が描かれる。ムーミンパパとムーミンママの馴れ初めなど、お馴染みのキャラの過去も明らかに。 吹替えキャストは、ムーミントロール/若いパパ役に高山みなみ、ムーミンパパ役に大塚明夫、スニフ/ロッドユール役に中尾隆聖、スナフキン/ヨクサル役に子安武人、リトルミイ/ミムラの娘役に佐久間レイ、スノークのおじょうさん役にかないみか。平成版「ムーミン」シリーズのレギュラー声優が集結した。 ある日、ムーミントロールはベッドでムーミンパパから若い頃の冒険話を聞くことに。 みなしごホームで育ったムーミンパパは、思い立ってホームを抜け、冒険に出る。そして発明家のフレドリクソン、ガラクタばかり集めていつもあたふたしているロッドユール(スニフの父親)と出会い、意気投合。フレドリクソンは完成した船〈海のオーケストラ号〉を皆にお披露目する。 乗船すると、気ままなヨクサル(スナフキンの父親)も忍び込んでいた。竜のエドワードの助けも得て、一同は大航海へ出発。旅先ではミムラの娘やリトルミイと出会ったり、気弱なオバケと交流したり、いたずら好きな王様にプレゼントをもらったり……。ドキドキな大冒険は始まったばかり! 本日8/9にムーミンバレーパーク(飯能)で、本作イベントを開催。 パーク内の〈海のオーケストラ号〉で、特報と特別プロモーション映像を上映する。 「ムーミンパパの思い出」 声:高山みなみ、大塚明夫、谷育子、かないみか、中尾隆聖、子安武人、佐久間レイ 原作:トーベ・ヤンソン 監督:アイラ・カーペラン プロデューサー:トム・カーペラン、アイラ・カーペラン 制作国:フィンランド 配給:東映ビデオ © Filmkompaniet / Animoon Moomin Characters™ 公式サイト:https://moominpapa-movie.com/ -
SNSで流行りの降霊会に参加した女子高生のミア。儀式のカギとなる “手” を握り、目にしたものとは──。双子のYouTuberダニー&マイケル・フィリッポウの初監督作品となるホラー「Talk to Me」(原題)が、12月22日(金)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほかで全国公開。映画のカギとなる《手》と、霊に憑依された主人公ミアを捉えた不気味な場面写真が解禁された。 2023年のサンダンス映画祭で話題を呼び、アリ・アスター、ジョーダン・ピール、サム・ライミ、スティーブン・スピルバーグ、スティーブン・キングらに称賛された本作。A24が配給権を取得した北米では、初週末に予想の2倍となる興収1,002万ドルを稼ぎ出した。 監督であるダニー&マイケル・フィリッポウのYouTubeチャンネル『RackaRacka』は、ブラックなコメディや日本アニメの自家製実写版などエッジの効いたコンテンツで人気を博し、登録者数は670万人以上。2015年の第6回ストリーミー・アワードで国際YouTubeチャンネル賞を受賞し、2016年にはバラエティ誌より期待の新人に選ばれた。新世代監督の戦慄作に注目だ。 「Talk to Me」(原題) 監督:ダニー・フィリッポウ&マイケル・フィリッポウ 出演:ソフィー・ワイルド、ジョー・バード、アレクサンドラ・ジェンセン 配給:ギャガ © 2022 Talk To Me Holdings Pty Ltd, Adelaide Film Festival, Screen Australia
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最終オーディションを受けるため、合宿に集まった役者7人。演目は【大雪で閉ざされた山荘】での連続殺人劇だ。ところが彼らは一人また一人と消えていく。これはフィクションか本当の殺人か? 待ち受ける衝撃の結末とは──。東野圭吾の長編小説『ある閉ざされた雪の山荘で』が、重岡大毅(ジャニーズWEST)を主演に迎え、飯塚健監督(『荒川アンダー ザ ブリッジ』「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」)により映画化。2024年新春よりTOHOシネマズ 日比谷ほかで全国公開される。超ティザービジュアルと超特報映像が到着した。 初の映画単独主演となる重岡大毅は、一人だけ他の役者たちと違う劇団から参加した“部外者”の久我を演じる。演技と嘘と隠された過去が交錯し、幾重にもトリックが張り巡らされた二転三転の密室サスペンス・エンタテインメントだ。 〈コメント〉 主演:重岡大毅 昔から東野圭吾さんの小説はいくつか読んだことがあり、自分がまさか出演できるなんて思ってもみなかったので、オファーを受けた時はすごく嬉しかったです。 いただいた脚本は、謎が何重にも張り巡らされていて全く結末が予想できなくて、本当に最後の最後までどうなるか分からなくて、それこそ小説を読んでいるような感覚で読み込みました。 完成した映画は、物語の内容を知ってるはずなのに、すごく引き込まれました。 それは僕以外の役者さんの力もすごくあったし、あとはスタッフさん、監督の力があって、そこに一緒になって自分もいられたというのが、妙に感動したというか、嬉しく思いました。 観ていて、次に何が起こるんだろう?この先何が起こるんだろう?とハラハラする作品だし、 物語に出てくる役者たちは何かに向かって、夢に向かって、もがいて、必死に生きてる人たちだから、そこに共感してもらえると思います。 物語がどうなっていくかという最後の結末まで、是非映画館で観ていただきたい。 きっと楽しんでもらえると思います。 監督・脚本:飯塚健 東野さんが作られた庭園を、平成の序盤から令和仕様に手入れする。それが監督としての使命だったように思います。 枝葉を一つ切るにしても、慎重になる作業でした。また、ミステリというジャンルを扱うことも私のフィルモグラフィーからすると挑戦でしたので、楽しませていただきました。ぜひ劇場で二回、ご覧ください。 原作:東野圭吾 『ある閉ざされた雪の山荘で』は、約三十年前に書いた作品です。携帯電話は普及しておらず、インターネットもない時代です。 私は作家として芽が出ず、少しでも話題になろうとミステリへのチャレンジを続けていました。 その中でも本作は、特に突拍子もない設定の物語だと自負しています。 それを映像化しようと考える人がいるとは、当時は想像もしませんでした。 原作をお読みになった方ならばおわかりでしょうが、極めて高い演出力と演技力が要求されるはずです。 果たしてうまくいくのだろうかと不安を覚えながら拝見しました。 しかしそれは全く杞憂でした。 トリッキーな世界観が監督の手腕によって完璧に成立させられており、 そこを舞台とする役者さんたちの演技も見事でした。これぞミステリ映画です。 口コミはネタバレなしでお願いします。 「ある閉ざされた雪の山荘で」 出演:重岡大毅(ジャニーズWEST) 原作:東野圭吾「ある閉ざされた雪の山荘で」(講談社文庫) 監督:飯塚健 脚本:加藤良太、飯塚健 音楽:海田庄吾 製作:小西啓介、島田浩一、松本智、藤島ジュリーK.、渡辺勝也、森川真行 エグゼクティブプロデューサー:小西啓介 企画プロデュース:大畑利久 プロデューサー:橋口一成、清家優輝 アソシエイトプロデューサー:関口周平、石塚清和 撮影:山崎裕典、初野一英 照明:岩切弘治 録音:反町憲人 美術:相馬直樹 装飾:西野共未 小道具:三﨑茉莉子 衣裳:白石敦子 ヘアメイク:内城千栄子 スクリプター:石川愛子 編集:森下博昭 VFXスーパーバイザー:斎藤大輔 音響効果:松浦大樹 キャスティング:杉野剛 助監督:黒田健介 制作担当:竹内哲也、後藤一郎 ラインプロデューサー:濱松洋一 製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ 制作プロダクション:ファインエンターテイメント ©2024映画『ある閉ざされた雪の山荘で』製作委員会 ©東野圭吾/講談社 公式サイト:https://happinet-phantom.com/tozayuki/
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妊婦と助産師、新たな命を待ちながら過ごす日々に密着した「1%の風景」
2023年8月8日助産所や自宅での出産を決めた4人の女性と、サポートする助産師の日々を見つめ、あいち国際女性映画祭2023(9月開催)で国内招待作品として上映されるドキュメンタリー「1%の風景」が、11月11日(土)よりポレポレ東中野ほかで全国順次公開される。 あまり知られていない助産所という場所。そこでは一人の助産師が医療機関と連携し、妊娠から出産、子育ての始まりまで一貫して母子をサポートしている。妊婦と助産師は時間を重ねて信頼関係を築き、命が生まれようとする “その時” をともに待つ。 99%のお産が病院や産院といった医療施設で行われている日本で、助産所や自宅での出産という《1%の風景》にカメラを向けたのは、これが初監督作品となる吉田夕日。 映画で描かれるのは助産所や自宅での自然分娩だが、大切なのは場所や方法ではなく、命を産み、育てようとする女性のそばに、信頼できる誰かがいること。“命の風景” を見つめた4年間の記録となる。 〈コメント〉 吉田夕日(本作監督) この映画は、病院で第一子を出産した私が、第二子を助産所で出産したことから始まりました。助産所での日々は、それまでの人生とは別の景色の中にいるようで、一日の時間の流れも、口に入れる食事の温かさも、耳にする音も、匂いも、何もかもが特別でした。また、いつでも頼れる助産師がそばにいてくれる安心感と心強さは、産後の不安や育児の悩みを抱える私たち家族に精神的、身体的な安定をもたらしてくれました。それまでほとんど知る機会のなかった“助産師”の世界をもっと知りたい。私は、生後6ヶ月の息子を背負いながら、カメラを手に助産所に通い始めました。撮影を続けて3年が過ぎた頃、新型コロナウイルスの流行が始まり、外出することさえ儘ならなくなった時も、助産師は妊婦の身体に触れ、会話をし、お産に向き合う姿勢が変わる事はありませんでした。目の前の妊婦一人一人に向き合い、命が生まれるまでを見届ける姿に、私は撮影をしながらずっと勇気づけられていました。この作品で描かれるのは、1%の選択をした4人の女性と助産師が過ごすささやかな日々です。そして小さな命がこの世に生まれるのを、信じて待つ時間です。世界がどんなに変わろうとも、女性が命を授かった時、寄り添う誰かがいてくれますように。そんな願いを込めて作ったドキュメンタリー映画です。 稲葉俊郎(医師、医学博士) どんな人も「いのち」が宿り「お産」を経由して、こうして存在している。そういう意味で、自分が「いのち」を授かったことを改めて考え直すきっかけにもなるだろう。「日々のお仕事の中で、映画の中で語り得ないこともたくさんあるかと思います。いつも大変なお役目を引き受けいただきありがとうございます。」と映画を観た後に言葉が漏れ出てきた。この映画であなたは何を感じただろうか。 繁延あづさ(写真家) 産む人と、そばにいる人と、うまれてくる赤ちゃんと。笑い声、唸り声、泣き声が居合わせるこの風景が好きだ。今を超えていく、あたらしく生まれだす風景。私もここから始まった。 「1%の風景」 出演:渡辺愛(つむぎ助産所)、神谷整子(みづき助産院)、菊田冨美子、飯窪愛、山本宗子、平塚克子 監督・撮影・編集:吉田夕日 撮影:伊藤加菜子 音楽:高田明枝 マリンバ演奏:布谷史人 サウンドエディター:井上久美子 製作:SUNSET FILMS 後援:公益社団法人日本助産師会 配給・宣伝:リガード 2023/日本/106分/DCP/ドキュメンタリー ©2023 SUNSET FILMS 公式サイト:Josan-movie.com