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「しから始まるもの」の検索結果
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「ローサは密告された」「キナタイ マニラ・アンダーグラウンド」で知られるフィリピン映画界の鬼才ブリランテ・メンドーサが、死亡事故の当事者家族の心模様および赦しを描いた「FEAST -狂宴-」が、2024年春にヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国公開される。 車で死亡事故を起こした息子に代わって服役していた一家の長。その出所が迫り、家では宴の準備が進められている。妻と息子は協力して家族を守りながら、亡くなった男性の妻と子どもたちを使用人に雇って面倒を見てきた。しかし、宴が迫るにつれて後ろめたさと悲しみが再び募り、《失った者》と《失わせた者》が保っていた平穏は乱れていく……。 キャストはフィリピンの国民的俳優ココ・マーティン、メンドーサ作品の常連であり2016年カンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞したジャクリン・ホセ、アクション俳優であり現在は上院議員を務めるリト・ラピッド、敵役に定評のあるグラディス・レイエスなど。 東南アジアの色鮮やかな食材を使った調理のシーンも見どころ。思いがけないストーリー展開で、観客に大きな疑問符を突きつける、メンドーサの野心作だ。 「FEAST -狂宴-」 監督:ブリランテ・メンドーサ 脚本:アリアナ・マルティネス 撮影:ラップ・ラミレス 美術:ダンテ・メンドーサ 編集:イサベル・デノガ 音楽:ジェイク・アベラ 出演:ココ・マーティン、ジャクリン・ホセ、グラディス・レイエス、リト・ラピッド 2022年/香港/タガログ語、パンパンガ語/104分/シネスコ/原題:Apag(英題:FEAST) 後援:フィリピン政府観光省 配給・宣伝:百道浜ピクチャーズ © CORYRIGHT 2022. ALL RIGHTS RESERVED. 公式サイト:www.m-pictures.net/feast
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ビクトル・エリセ31年ぶりの長編。親友はなぜ消えたのか──「瞳をとじて」
2023年11月1日巨匠ビクトル・エリセが「マルメロの陽光」(1992)以来31年ぶりの長編新作として、元映画監督と失踪した俳優の【人生】と【映画】をめぐる物語を紡いだ「瞳をとじて」が、2月9日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国順次公開。ポスタービジュアルが到着した。 映画「別れのまなざし」の撮影中に主演俳優フリオ・アレナスが失踪して22年。元映画監督のミゲルは、親友だったフリオの謎を追うテレビ番組に協力することに。その中でフリオと過ごした青春、自らの半生を追想していく。 そして番組終了後、一通の思わぬ情報が寄せられた。「フリオによく似た男が海辺の施設にいる」──。 映画は第76回カンヌ国際映画祭カンヌプレミア部門で上映され、「エリセの切実で完璧な帰還」(VARIETY)、「30年以上待つだけの価値ある傑作」(eCartelera)など称賛を呼んだ。 エリセの名作「ミツバチのささやき」(1973)に少女アナ役で主演したアナ・トレントが、失踪した俳優の娘 “アナ” を演じているのも見どころ。未完のフィルムが呼び起こすヒューマンミステリーにして、エリセの集大成となる一大叙事詩、見逃せない。 「瞳をとじて」 監督・脚本:ビクトル・エリセ 出演:マノロ・ソロ、ホセ・コロナド、アナ・トレント 配給:ギャガ 原題:Cerrar los ojos 英題:Close your Eyes 2023年/スペイン/カラー/ビスタ/4K/5.1chデジタル/169分/字幕翻訳:原田りえ © 2023 La Mirada del Adiós A.I.E, Tandem Films S.L., Nautilus Films S.L., Pecado Films S.L., Pampa Films S.A. 公式サイト:gaga.ne.jp/close-your-eyes / -
富名哲也監督の「わたくしどもは。」が第36回東京国際映画祭コンペティション部門に出品されたのを受け、同監督の長編デビュー作であり、内田裕也と内田也哉子が親子初共演を果たした「ブルー・ウインド・ブローズ」(2018)が、11月10日(金)より新宿武蔵野館ほかで全国順次公開される。 舞台は佐渡島。アオ少年(田中日月)は、自分への誕生日プレゼントを買いに行ったきり戻らない父が、バケモノにさらわれたと思っている。そんな彼の前に、里親に育てられている転校生の小夜子(新音)が現れ、孤独な二人は心を通わせる。 アオの母で義肢制作を生業とするミドリ(内田也哉子)は、幼なじみ(萩原聖人)に好意を寄せられ、心が揺らいでいる。アオの祖父(内田裕也)は、子どもたちの未来を案じている。 ある夜、里親に辛い仕打ちを受けた小夜子がアオを訪ねてくる。二人は深夜、ミステリアスなバスに乗り、アオの父が幼い頃に見たというバケモノのいる海へ向かうことに──。 第68回ベルリン国際映画祭ジェネレーション・コンペティション部門に出品された本作。コロナ禍により延期されていた劇場公開が、ようやく実現する。 富名監督は佐渡島を舞台にした理由を「佐渡は、あちらの世界とこちらの世界のちょうど間にあるような不思議な場所に感じた。そして、行方不明になった父親はバケモノにさらわれたと思っている少年が暮らしている物語の風景にピッタリだと直感した」からだと説明。 さらに、タイトルの「ブルー・ウインド・ブローズ」(青い風が吹く)の由来を「宮沢賢治が青色の風は涅槃から吹く風と話していたことを本で目にして、そのことが頭の隅にずっとあった」、島内のオーディションで選んだ兄妹役の二人について「実際の兄妹を抜擢しました。二人ともとても目が澄んで綺麗だったので」と話す。 内田也哉子は「佐渡島という美しく神秘的な島で、父と初めて映画に出演し、図らずも最後の経験となりました。ほんのワンシーンではありましたが、忘れ難い思い出です。この作品の主人公である少年は、お父さんを化け物に連れ去られたと信じています。私も彼の気持ちが少しばかりわかるような気がしました」とコメント。 故・内田裕也は娘との共演に「照れるなー」を連発、「こんなに疲れたのは初めてだ!」「こんな機会あるとは思ってなかったけど、良かった」と話していたという。 なお富名監督の短編「終点、お化け煙突まえ。」(2013/岸井ゆきの主演、川口覚と玄理が共演)も併せて上映することが決まっている。 「ブルー・ウインド・ブローズ」 出演:内田也哉子、田中日月、田中椿、新音、萩原聖人、森山開次、福田ルミカ、内田裕也 監督・脚本:富名哲也 企画・プロデュース・キャスティング:畠中美奈 製作・配給:テツヤトミナフィルム カラー/80分/日本 ©テツヤトミナフィルム 公式サイト:URL: https://bluewindblows.com
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教育係の少年とプレイヤー少女の運命は?「ハンガー・ゲーム0」本予告映像
2023年11月1日独裁国家パネムに隷属地区より集められた少年少女たちが、最後の一人になるまで殺し合うサバイバルゲームを強制される──。スーザン・コリンズのベストセラー小説を映画化した大ヒットシリーズ「ハンガー・ゲーム」。その新作にして、のちに独裁者となるスノーの若き日を描いた前日譚「ハンガー・ゲーム0」が、12月22日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかで全国公開される。本ビジュアルと本予告映像が到着した。 記念すべき第10回〈ハンガー・ゲーム〉にあたり、プレイヤーの教育係に任命された18歳の少年スノーは、貧困から抜け出すため優勝を誓う。そんな彼が担当することになったのは、第12地区のひ弱な少女ルーシー・グレイ。彼女の唯一の武器は、歌だった──。 スノーを演じるのは「ロビン・フッド」で映画デビューしたトム・ブライス、ルーシー役には「ウエスト・サイド・ストーリー」のレイチェル・ゼグラー。さらに「フェンス」のヴィオラ・デイヴィス、『ゲーム・オブ・スローンズ』のピーター・ディンクレイジ、「グランド・ブダペスト・ホテル」のジェイソン・シュワルツマン、『ユーフォリア/EUPHORIA』のハンター・シェイファー、「ウエスト・サイド・ストーリー」のジョシュ・アンドレス・リベラが出演する。監督は引き続きフランシス・ローレンス。 過酷なサバイバルアクション、そしてルーシーへの愛と野望との間で葛藤するスノーの運命から目が離せない。 「ハンガー・ゲーム0」 監督:フランシス・ローレンス 脚本:マイケル・レスリー、マイケル・アーント 原作:スーザン・コリンズ「ハンガー・ゲーム0 少女は鳥のように歌い、ヘビとともに戦う」(KADOKAWA刊) 製作:ニーナ・ジェイコブソン、ブラッド・シンプソン、フランシス・ローレンス 出演:トム・ブライス、レイチェル・ゼグラー、ピーター・ディンクレイジ、ハンター・シェイファー、ジェイソン・シュワルツマン、ジョシュ・アンドレス・リベラ、ヴィオラ・デイヴィス 原題:THE HUNGER GAMES:THE BALLAD OF SONGBIRDS & SNAKES 配給:KADOKAWA © 2023 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved. 公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/thehungergames0 -
個人投資家らがエリートを打ち負かす。クレイジーな実話に基づく「ダム・マネー ウォール街を狙え!」
2023年10月31日SNSで結集した無力な個人投資家たちが、ウォール街のエリートたちをギャフンと言わせる──。2021年の “ゲームストップ株騒動” を元にした「ダム・マネー ウォール街を狙え!」が、2024年2月2日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかで全国公開。場面写真が到着した。 コロナ禍まっただ中の2020年。マサチューセッツ州の平凡な会社員キース・ギル(ポール・ダノ)は、ゲームソフト小売りチェーンを展開するゲームストップ社の株に、全財産の5万ドルを注ぎ込んでいた。時代遅れの事業スタイルで業績が低迷し、倒産間近と囁かれていた同社だが、キースは赤いハチマキとネコのTシャツを身につけた “ローリング・キティ” として動画を配信、ゲームストップ株が過小評価されているとネット住民に訴える。 するとその声に共鳴した多くの個人投資家が同社株を買い始め、2021年初頭には株価がまさかの高騰。下落を見越して空売りで儲けようと企んでいた業界の大物たちは、大損害を被る。無力な市民がウォール街の富豪を打ち負かしたこの出来事は、全米で大ニュースに。そしてキースは一躍時の人となるも、思わぬ事態が待ち受けていた……。 原作は「ソーシャル・ネットワーク」のベン・メズリックによるノンフィクション。監督は「クルエラ」「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」のクレイグ・ギレスピー。当時24歳の息子と同居していた監督は「息子は早い段階でゲームストップ株へ投資していたので、一連の出来事を逐一体験していた」と明かす。 そして「当時のアメリカは、新型コロナウイルスによる孤立感や社会的不安が深刻な問題になっていた。そこに現れた “ローリング・キティ”。ゲームストップ社の株がただ好きな、誠実で謙虚な平凡な男。このヒーローらしからぬヒーローが、世間の人々を夢中にさせ、感情を疲弊させ、ときに陶酔感を与えた。私は息子を通して、ゲームストップの物語のスリルや興奮、恐怖を味わった」「“ゲームストップ株騒動” は単なる株取引の話ではない」と分析する。 キャストは主人公キースを演じたポール・ダノをはじめ、ピート・デヴィッドソン、ヴィンセント・ドノフリオ、アメリカ・フェレーラ、ニック・オファーマン、アンソニー・ラモス、セバスチャン・スタン、シャイリーン・ウッドリー、セス・ローゲンなど個性的な面々。ポール・ダノは「初めて脚本を読んだ時、すごい物語だと思いました。彼には独特のスピリットがあり、彼の動画が一番の決め手でした。初めて見た瞬間『この人と一緒に時間を過ごしたいな』と思い、キャラクターに共感し続けました」と述べている。 所得格差が広がり、投資環境は変化した。そんなSNS時代をパワフルに射抜いた実録マネー狂騒劇だ。 「ダム・マネー ウォール街を狙え!」 監督:クレイグ・ギレスピー 原作:ベン・メズリック 脚本:ローレン・シューカー・ブラム&レベッカ・アンジェロ 出演:ポール・ダノ、ピート・デヴィッドソン、ヴィンセント・ドノフリオ、アメリカ・フェレーラ、ニック・オファーマン、アンソニー・ラモス、セバスチャン・スタン、シャイリーン・ウッドリー、セス・ローゲン 2023/アメリカ/英語/105分/カラー/5.1ch/ドルビーデジタル/スコープ/原題:DUMB MONEY 字幕翻訳:橋本裕充 提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ © 2023, BBP Antisocial, LLC. All rights reserved. 公式サイト:dumbmoney.jp