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「セプテンバー5」がアカデミー賞脚本賞ノミネート。ショーン・ペンらが舞台裏を語る映像公開
2025年1月24日1972年9月5日にミュンヘンオリンピックで、パレスチナ武装組織〈黒い九月〉がイスラエル選手団を人質に取ったテロ事件。その模様を全世界に生中継することになったスポーツ番組のクルーたちを描いた「セプテンバー5」が、第97回アカデミー賞で脚本賞にノミネートされた。併せて、プロデューサーを務めたショーン・ペンをはじめとするスタッフ&キャストが舞台裏を語る映像が到着した。(映画の日本公開は2月14日) https://www.youtube.com/watch?v=HbH8t_p-SXo 「脚本を読んですぐにやると決めた」(ショーン・ペン)、「見事な脚本で、物語の伝え方を熟考してある」(ピーター・サースガード)と、まずは脚本を称賛。続いて「このテロ事件を報道したのが(テレビのニュース報道局ではなく)スポーツ中継班だとは知らなかった」(ジョン・マガロ)、「同じ事件を描いた他の映画とは一線を画している」(プロデューサーのジョン・イラ・パーマー)、「1972年の事件を新しい視点で届ける。現代に生きる人にこそ見てほしい」(脚本のモーリッツ・ビンダー)、「すべては一室で起きている。その世界に挑みたかった」(ティム・フェールバウム監督)など、驚きや新しさ、挑戦が述べられる。 さらに「最高の美術チームが作り上げたセットが、俳優の魅力を引き上げると証明した」(ショーン・ペン)、「観客が物語に没頭できるようにテンポの速い作品にしたかった」(編集のハンスヨルク・ヴァイスブリッヒ)など、舞台裏チームの尽力が明らかに。 最後に「全員のエネルギーが生み出した至極の作品だ」と自信を見せるショーン・ペン。緊迫の物語に注目だ。 ©2024 Paramount Pictures. All Rights Reserved. 配給:東和ピクチャーズ ▶︎ ミュンヘン五輪のテロ事件を生中継するクルーたち、緊迫の一部始終「セプテンバー5」 -
1990年代にブリットポップ・ムーブメントを牽引し、紆余曲折ありながら今日まで活動してきたUKロックバンド、blur(ブラー)。2023年の再始動時にレコーディングで集まった彼らのユニークな関係を捉えたドキュメンタリーフィルム「blur: To The End/ブラー:トゥー・ジ・エンド」、続くウェンブリー・スタジアムでのライヴを収めたコンサートフィルム「blur: Live At Wembley Stadium/ブラー:ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム」の2本が、1月31日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国で順次公開される。「blur: Live At Wembley Stadium〜」より、代表曲の一つ『Coffee & TV』を披露するシーンの映像が到着した。 https://www.youtube.com/watch?v=9F_YjBd-z08 1999年の6枚目のアルバム『13』より、セカンドシングルとしてリリースされた『Coffee & TV』。作詞したグレアム・コクソンがヴォーカルも担い、デーモン・アルバーンがコーラスに回る。トビー・L監督は当日の様子を満足気に振り返っている。 「綿密な計画のおかげで、すべて予定通りに進んだ。blurがステージに登場すると同時に、スタッフ全員が準備万端であることを確実にするため、アングルやポジションをロードテストし、最終的な微調整を行った」 「バンドがステージへ出て行った瞬間にOBユニットへ直行し、バンに映し出された20のアングルを演出した。充分なブリーフィングを受けたチームに対して、詳細なディレクションができたので、どんなキューも逃さなかった」 なお1月31日(金)には、blurを愛するお笑い芸人の永野とホフディランの小宮山雄飛を迎えたトークショーを角川シネマ有楽町で開催。併せてチェックを。 ©2024 Copyright Up The Game Limited & blur 配給:KADOKAWA ▶︎ 復活したblur(ブラー)、メンバーの関係と歴史的ライヴを捉えた2本公開
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市原隼人主演「おいしい給食」、劇場版第4弾は青森・岩手の食を巡る
2025年1月24日市原隼人を主演に迎え、ともに給食マニアである中学校教師・甘利田幸男と生徒が“どちらが給食をおいしく食べるか”を競うさまを描く「おいしい給食」シリーズ。その劇場版第4弾として、函館の中学校で火花を散らしてきた甘利田と3年生の粒来ケンが、修学旅行で訪れた青森と岩手で新たな食に触れていく姿を描いた「おいしい給食 炎の修学旅行」が、2025年に全国公開される。 市原隼人コメント 今作を好いてくださる全てのお客様にこれ以上ない感謝を申し上げます。この度、劇場版最新作の公開が決定いたしました!…まさか、函館から青森や岩手の地を舞台に巡る修学旅行に出るなんて…私自身、未だかつてないシチュエーションに驚愕しっぱなしです。今できる全てを尽くし怒涛の修学旅行へ行ってまいりました。これまでのシリーズに増して、心身共に想像を絶するハードな甘利田幸男を演じる撮影の日々が続き最後は完全に抜け殻でした。新たな甘利田幸男の姿をご覧いただける事の喜びを噛み締めながら、現代社会を生きる全ての方へエールと感謝の想いを詰めたメッセージをお届けできる日を待ちどおしく思っています。何度生まれ変わっても、この作品と作品に携わる全ての方に巡り会いたいと思える程に愛情に満ちた作品です。公開を楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。 「おいしい給食 炎の修学旅行」 出演:市原隼人 ©2025「おいしい給食」製作委員会 -
アメリカン・ノワールとフレンチ・ノワールの陰に封印されていたブリティッシュ・ノワール。日本未公開5作を含む全13作を上映する〈ブリティッシュ・ノワール映画祭〉が、2月22日(土)より新宿K’s cinemaで開催される。予告編が到着した。 予告編でメインとなるのは、グレアム・グリーンが港町ブライトンを舞台に綴った小説を、若き日のリチャード・アッテンボロー主演で映画化した「ブライトン・ロック」(1948)。ギャングのピンキー(アッテンボロー)は、殺人を目撃したかも知れないウエイトレスのローズに近づき、真偽を探ろうとする。やがてローズはピンキーに惹かれていくが……。罪を犯した者に救済は訪れるのか? スリリングな物語に注目したい。 https://www.youtube.com/watch?v=c05GYtxBrAw ブリティッシュ・ノワール発祥の地となったのは、マイケル・バルコン率いるイーリング・スタジオだ。そこを拠点とした3人の監督、アルベルト・カヴァルカンティ、ロバート・ヘイマー、ベイジル・ディアデンが参加したオムニバス「夢の中の恐怖」もこのたび上映される。 日本未公開作は、ジョン・ボールティングによる前述の「ブライトン・ロック」をはじめ、ロバート・ヘイマー「日曜日はいつも雨」、アルベルト・カヴァルカンティ「私は逃亡者」、マイケル・パウエルとエメリック・プレスバーガー「その信管を抜け」、キャロル・リード「ミュンヘンへの夜行列車」の全5本。 その他、キャロル・リード「二つの世界の男」、ベイジル・ディアデン「兇弾」、ジュールス・ダッシン「街の野獣」、レスリー・アーリス「妖婦」、シドニー・ギリアット「青の恐怖」、コンプトン・ベネット「第七のヴェール」、さらに特別上映としてドン・シーゲル「ビッグボウの殺人」がラインナップに名を連ねる。魅惑のノワール世界を堪能したい。 [caption id="attachment_46033" align="aligncenter" width="850"] 「ブライトン・ロック」[/caption] 〈ブリティッシュ・ノワール映画祭〉 配給:アダンソニア 宣伝・配給協力:ブライトホース・フィルム 協力:ブロードウェイ 作品解説:吉田広明 協力:仙元浩平 デザイン:千葉健太郎 字幕:林かんな(ブライトン・ロック)
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萬田緑平医師と5つの家族が見せる《在宅緩和ケア》という生き方「ハッピー☆エンド」
2025年1月24日過酷な延命治療に苦しむことなく、家族に支えられながら自分らしい生活を送れるとして、病院での面会が禁止されたコロナ禍以降に注目が高まっている《在宅緩和ケア》。それを萬田緑平医師のもとで実践する5つの家族を追った「ハッピー☆エンド」が、4月18日(金)よりシネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される(萬田医師の医院がある群馬では、4月19日(土)より前橋シネマハウス、5月よりシネマテークたかさきで連続公開)。 登場するのは、末期がんで余命宣告され、病院での治療をやめて自宅で過ごす人たち。在宅ケアで2000人以上を看取ってきた萬田医師の指導のもと、薬と家族の力を借りながら、時には酒を嗜み、食べたいものを食べ、ゴルフや旅行を楽しみ、ペットと過ごし、そして自身の葬式や墓のデザインを考えながら、最期まで自然体で生きていく。同時に、一緒に過ごす家族は気持ちを整理し、納得してお別れをしていく。まさしく見送られる側と見送る側の理想のかたちといえる。 また、2018年に亡くなった樹木希林さんの講演会での映像も使用。「死ぬというのは“日常”なんです」という向き合い方に、ハッとさせられる。 監督は「いただきます」「夢みる小学校」で教育現場にカメラを向けてきたオオタヴィン、ナレーションは佐藤浩市と室井滋が担当、エンディング曲にはウルフルズ『笑えればV』を起用。闘病記ではない、日常の輝きを見つめた注目ドキュメンタリーだ。 〈コメント〉 萬田緑平医師 僕の診療のポリシーは「患者本人が好きなように」、「本人が望むこと」を全力でサポートすることです。 患者さんの笑顔を引き出すことが、僕のケアの中心です。 退院して家に帰ったら〝身体にいいこと〟より〝心にいいこと〟を優先して考えましょう。 旅行も、お酒も、ゴルフもみんなOKです。 その治療で患者さんが幸福になっているか、がすべてです。 患者さんの望みをすべて叶えちゃいましょう! オオタヴィン監督 萬田流の看取りでは、家族がお別れ会を開き「ありがとう」「いい人生だった」という言葉を家族が交わします。 僕には、それが〝人生の贈り物の交換〟にみえたのです。 患者さんは家族からの感謝の言葉という〝贈り物〟を抱いて安らかに「逝き」、遺族は〝最期の贈り物〟を胸に刻んで、悲しみを乗り越えて「生きて」いく。 この映画は、「病院医療」と比較して「在宅医療」を勧める映画ではありません。 「病院医療」以外にも「在宅緩和ケアという選択肢」があることを知っていただくための映画です。 こうした情報を知って初めて私たちは、治療法を冷静に判断できるようになるのではないでしょうか。 本作を作った社会的な意義も、そこにあると思っています。 「涙を誘う闘病映画」や「悲しい終活映画」の対極にある映画です。 歩くこと。笑うこと。生きていること。 何気ない日常の輝きを、患者の目線で体験していただければうれしいです。 佐藤浩市(ナレーション) 緩和ケアを受けることで、がん患者さんたちが、お酒を飲んだり、ゴルフをしながら自分の人生を満喫できる。素晴らしいなと思いましたね。 映画のなかで「がんがお別れができる病気である」ことが描かれていて、僕もがんに対する認識をあらためていかなければいけないんじゃないかな、と感じました。 映画をご覧いただいたみなさんが「在宅緩和ケア」をご自分の人生の選択肢に加えていただけるか? 僕はこれがこの映画の大きなテーマだと思います。がんで悩む現代人には勇気が出る映画です。ある年齢になったら観ておいた方が良いと思いますよ。 室井滋(ナレーション) 緩和ケアの実態、私もこの映画で初めて知りました。 がんになっても痛くない、なんてすごいですよね。患者さんたちの元気な笑顔にびっくりしました。 日本人の2人に1人は、がんという時代になりました。 パンデミックも、また、いつ起こるか分かりません。 本作は人々の終末期のドキュメンタリーですが悲しい映画ではありません。見ると不思議な希望が湧いてきます。そして、この映画は他人ごとではなく、みんなで一緒に見て、どう思う?と話し合うにはいいきっかけになる作品だと思います。 内田也哉子(エッセイスト、俳優 ※樹木希林の娘) 家の居間で安心して眠るように、母は逝きました。 彼女がずっと願っていたように、 日常から切り離されることなく、 子や孫に見守られながら・・・。 それは、温かく静謐な時間でした。 人はなかなか自らの死にざまを選ぶことはできませんが、 生きてきたように終える支度ならできるかもしれない。 この映画は、どのように私たちが「生きたいか」を問いかけてくれます。 「ハッピー☆エンド」 出演:萬田緑平(在宅緩和ケア医)、樹木希林 ナレーション:佐藤浩市、室井滋 エンディングテーマ:ウルフルズ「笑えればV」 監督:オオタヴィン 製作:まほろばスタジオ 配給:新日本映画社 2025/日本/カラー/16:9/ステレオ ©まほろばスタジオ 公式サイト:https://www.happyend.movie/