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  • 徹底した娯楽とバイオレンスの巨匠として20世紀後半の日本映画界を怒濤のように駆け抜けた深作欣二。没後20年を迎える今年、改めてその魅力に光を当てるシリーズ企画の第4弾。最終回にご登場いただくのは俳優の石橋蓮司さん。深作が晩年に手掛け、爆発事故を起こしたチェルノブイリ原発への潜入など、驚きの映像が収録されたTVドキュメンタリー『20世紀末黙示録 もの食う人びと』(97)の思い出を中心に、いまだ敬愛してやまない“兄貴”について、存分に語っていただいた。 「深作さんに頼まれたら、チェルノブイリでもやるしかない(笑)」 チェルノブイリ原発近くで暮らすおばあさんと記念撮影する石橋蓮司と深作欣二 『20世紀末黙示録 もの食う人びと』(97)◎東映チャンネルにて9月放送(以下同) ©東映   石橋: 「なぜ私を選んだんですか?」と深作さんに訊くと、「辺見さんと年齢が近いし、こういうことをやる俳優はお前さんしかいない。たぶん断らないという前提でやっている」と言われて。これはやらざるを得ないんだなと思って、引き受けたわけです。   ──石橋蓮司は懐かしむように、そのときを振り返る。深作欣二からリポーター役を持ちかけられたのは、〈食べる〉という行為を通じて世界を見つめる辺見庸のルポルタージュ『もの食う人びと』を原作に映像化―それもドキュメンタリーとして作ろうという企画である。すでに原作を読んでいた石橋は、深作に素朴な疑問を投げかける。 石橋: 本の中には、いろんなエピソードがありますけど、どれもドキュメントにするには大変きつい。どれを撮るんですかと聞くと、ウガンダのエイズの問題、韓国の元従軍慰安婦、それから、ちょうど原発事故が起きて10年目のチェルノブイリ(チョルノービリ)。この3つを取り上げると深作さんは言われまして。それは結構なんですが、辺見さんの原作では、事故を起こしたチェルノブイリ原発の4号炉に入っていくような場面がある。ということは、撮影でも実際に4号炉に入るのかと聞きましたら、深作さんは「行ってみないとわからないが、撮りたいとなれば当然入る」と。 ──ここで冒頭の言葉になる。フィクションにおける「やらざるを得ない」とドキュメンタリーのそれでは意味が違ってくるはずだ。 石橋: 映画でも、たとえば崖から飛び降りるとか、馬から落ちるというなら、どのようなことが起きるか大体予測はできますね。あとは覚悟とか俊敏さの問題。チェルノブイリの場合は、何が起きるかわからないことが不安だった。今のように放射能に対する情報もあまりないし、行けば被ばくするという知識しかない。それでもやったのは、深作さんだから、というのはあります。知らない方だと、「私はそういうものはやらない」と言ってお断りできたんですが、深作さんが、「お前でやるって決めている」と言うんだから、もうそれは仕方がない(笑)。  ──深作だから、やる。そう言えるのは、二人の40年にわたる関係があってこそだ。 石橋: 最初に出会ったのは、関川秀雄さんが監督の「少年漂流記」(60)。チーフ助監督で深作さんが付いていたんです、年齢は10歳ぐらい上なんですが、深作さんは日大出身で、自分も日大にいたので、普段もよく誘われて飲みに行ったりしていたんですよ。そのあとで深作さんが監督した「狼と豚と人間」(64)をやったんです。ただ、「仁義なき戦い」(73)の頃は、自分も演劇のほうに集中していたこともあって、お付き合いがなくて。文芸作品をお撮りになるあたりから、またご一緒させてもらうようになりました。 「狼と豚と人間」(64)左端が石橋蓮司 ◎東映チャンネルにて9月放送 ©東映 演技が入ってくるヒマはなかった  「華の乱 4Kリマスター版」(88)◎東映チャンネルにて8月放送 ©東映 ──深作映画に石橋が再び顔を見せるのは、1980年代の後半。「火宅の人」(86)、「必殺4 恨みはらします」(87)、「華の乱」(88)、「いつかギラギラする日」(92)、「忠臣蔵外伝 四谷怪談」(94)、『阿部一族』(95)と出演が続く。そして『もの食う人びと』は、二人が最後に組んだ作品となった。 石橋: 撮影は3回に分けてやりました。最初がウガンダ、次がチェルノブイリ、最後が韓国でしたね。チェルノブイリの撮影は、2〜3日ぐらいに思っていたら、結局10日以上。あそこで取材したのは、原発事故で汚染された立ち入り禁止区域に帰ってきたサマショールと呼ばれる、おじいさん、おばあさん。もう余命いくばくもないので、どうせ死ぬなら自分の土地で死にたいと言って、500〜600人の老人たちが帰ってきていたんです。この人たちは自活して、土地で穫れるものを食べているわけです。『もの食う人びと』だけに、そこで食べているものを一緒に食べないと取材ができない。 向こうの科学者の方には、「一緒に食べるんだったら、キノコだけはやめなさい」と言われたんですが、サマショールの人たちが非常に歓迎してくれまして、まず自家製のウォツカを出されるんです。自分は大変酒好きですから、ウォツカが非常に美味しい。それで肴にキノコ料理が出てくる。これがまた抜群にうまい。魚も汚染された沼で獲ったというんですが、これも美味しい。そのうち酔っ払ってくると、全部持ってこいみたいな話になっちゃう(笑)。現地では「蓮司は私たちの作ったものを全部食べてくれる」という噂が飛んで、どこの村でも大変な量の料理を作って用意してくださって。それを分け隔てなく食べなきゃいけないと思うと、結局、莫大な量を食べてしまったという。 深作さん? もちろん先に食べて「美味いなあ」と言って見せつけてきましたよ(笑)。 『20世紀末黙示録 もの食う人びと』(97) ウガンダにて ©東映 ──70年代初頭の石橋は、「あらかじめ失われた恋人たちよ」(71)、「やさしいにっぽん人」(71)、「竜馬暗殺」(74)などで虚実皮膜の存在として印象を残したが、『もの食う人びと』のなかでは、「石橋蓮司」そのものだったのか、それとも「俳優・石橋蓮司」を演じていたのだろうか。 石橋: 俳優が入ってくるヒマがなかったですね。とにかくそのままですよ。現場で直面している人間たちの凄みを前にすると、もうどんなに演技で装ったって、敵わないですよ。「あらかじめ〜」のときに、田原総一朗さんとものすごく揉めたんですが(笑)、役者っていうのは、どうしても自分でキャラクターを作って、それは俺自身なんだという形で押し通そうとする。ドキュメントだと、なんで押し通す必要があるんだみたいになってしまう。『もの食う人びと』でも、予測しないリアクションが出てくるんです。それにどのくらい対抗できるか。元従軍慰安婦のおばあさんが川に入っていくところで、俺も追いかけて川へ入ったのは、一緒に入らないと、自分はそこに身を置かないよ、みたいになってしまう。だから、チェルノブイリの4号炉に入ったのも、サマショールのおばあちゃんたちと話をするには、4号炉に入らないとできないと思ったからなんですよね。  あの4号炉が今はどういう形になっているかわかりませんけど、昔は石棺といって、爆発した4号炉のところをコンクリートで全部覆ってあって。でも、現場に行ったら、ものすごい隙間がいっぱいできていて、これは覆っているとは言わないんじゃないか(笑)。近くでガイガーカウンターをかけると、ものすごい量で放出している。転ばないようにしてくれと言われてね。転ぶと粉塵を吸い込んでしまうので。まあ、一緒だと思うんですけどね(笑)。 深作を支えた山崎裕カメラマン 『20世紀末黙示録 もの食う人びと』 防護服で4号炉に入る石橋蓮司 ©東映 ──『もの食う人びと』の撮影は、多くのドキュメンタリーを手がけ、是枝裕和監督作品をはじめ、劇映画の撮影でも知られる山崎裕。初のドキュメンタリーとなる深作をリードし、現場を刺激し続ける存在だったという。 石橋: 後にフィクションを監督されたとき(「トルソ」10)にも一緒にやらせていただいたんですけど、山崎さんは俺より1つ年上なんだけど、ものすごいですからね。自己犠牲っていうんですかね、撮りたいものに対して自分を捨てる。4号炉に入ったときも、我々より先に暗い中に入って良いカメラポジションを探す。そのときガラクタがいっぱいあるから、何回も転ぶんですよね。それでも探そうとする。すごいなと思いました。 ウガンダでも、車には山崎さんと俺が乗るから、監督よりも先に現場に着くんです。山崎さんはすぐにカメラを構えて回し始める。それでエイズの人に話しかけているところを撮るわけです。そこに遅れて監督たちが来ると、山崎さんは「どけ、どけ!」。深作さんは走って逃げる(笑)。   ──劇映画での粘りに粘る演出から一転して、ドキュメンタリー現場の深作は、「被写体の邪魔にならないように、うしろにいて、なるべく大きな声も出さないようにして、必要があれば、紙に書いて指示を出す」(『映画監督 深作欣二』ワイズ出版)というスタイルだったという。 石橋: そうなんですよ。深作さんからは、どう動くか、どう言うかみたいな指示も全然なかったですね。それ言われると、多分こっちは作っちゃいますよね。監督が何をやってほしいのかがわかっちゃうんで。それなら台詞くれ、みたいな話になっちゃう。座ってインタビューするときは、深作さんが横にいて、あれも聞いてくれ、これも聞いてくれと言われましたけどね。それ以外はほとんどなかった。 深作さんとの特別な時間 ──『もの食う人びと』の初放送から4半世紀が過ぎた。その間に、遠い国の出来事に思えていた原発事故と食をめぐる問題に、わが国も直面することになった。そしてロシアのウクライナへの軍事侵攻は、チェルノブイリ原発攻撃という信じがたい事態を招いている。 石橋: 侵略が始まったときに驚きましたもんね。チェルノブイリが攻撃されるとか、そんな馬鹿なことはない。今、『もの食う人びと』を観ると距離感が違うでしょうね。原発もまた稼動しだして、この地震大国で大丈夫なのかなと思いますけどね。廃棄物をどこで処理するかを決めないまま、またやってるわけですよね。建物だけ綺麗に作っても便所がない。便所がないんだよ。  ──本作から6年後、深作は世を去る。石橋にとって最後の仕事となった『もの食う人びと』は、特別な時間を共に過ごすことになった。 石橋: 亡くなったときは、とてもショックを受けましたね。その前から腰が痛いって、杖をついたりなんかしてはいましたけど。大きな声で深夜まで走り回ってる深作監督に杖は似合わねえって言ってたんですよ。 フィクションだと、現場でお互いに今そういうことを考えてるんだな、そういう表現なんだなって出し合って終わるんですけど、ドキュメンタリーの場合は、正味40日か50日、ずっと一緒にいたのでね。かなり本質まで喋り合わないと駄目だったので、映画、ドキュメント、俳優の仕事とは何だとか、ずいぶん話すことができたんですよ。若いときから、深作さんとはよく飲みに行ってましたけど、あんなにゆっくりと話したことはなかったから、非常に印象に残りましたね。だから、亡くなって20年と聞いて、もうそんなに経ったのかと。今でも深作さんは自分の兄貴のような感じで思ってますけどね。 取材・構成=吉田伊知郎 撮影=近藤みどり 制作=キネマ旬報社(キネマ旬報2023年8月号より転載) 石橋蓮司[俳優] いしばし・れんじ/1941年生まれ、東京都出身。中学時代から劇団若草に所属し、「ふろたき大将」(54)で映画デビュー。現代人劇場、劇団第七病棟などで演劇人として活躍。映画でも深作欣二監督「狼と豚と人間」(64)で不良役を好演したのをはじめ、「網走番外地・望郷篇」(65)、「非行少女ヨーコ」(66)、「あらかじめ失われた恋人たちよ」(71)などで注目され、異色俳優としての地位を確立。その後も、神代辰巳監督「赫い髪の女」(79)、黒木和雄監督「浪人街」(90)、若松孝二監督「われに撃つ用意あり」(90)、行定勲監督「今度は愛妻家」(10)、北野武監督「アウトレイジ」(10)など多種多様な作品に出演し、日本映画を支えるベテラン俳優として長く活躍を続けている。 深作欣二 ふかさく・きんじ:1930年生まれ、茨城県出身。53年、東映に入社。「風来坊探偵 赤い谷の惨劇」(61)で監督デビュー。67年からはフリーとして東映、松竹、東宝、大映などでも活躍。73年から始まった「仁義なき戦い」シリーズは大ヒットを記録。同作を筆頭とする実録ヤクザ映画、現代アクションをはじめ、SF、時代劇大作、伝奇物、文芸物など幅広いジャンルの娯楽作品を手掛ける。実質的な遺作となった「バトル・ロワイアル」(00)まで、生涯に手掛けた長篇劇場映画は全60作。2003年、ガンのため死去。享年72。   『没後20年総力特集 映画監督 深作欣二』 ◉東映チャンネルでは1月から9カ月にわたり、全51本という過去最大級の規模で監督作品を特集放映。代表作から希少なドキュメンタリー作品まで、反骨のエネルギーにあふれた数々の作品を、ぜひこの機会に! ▶東映チャンネルの公式サイトはこちら 【2023年8月放送予定】 ●青春の門   8月13日(日)20:00-22:30、25日(金)12:30-15:00 ●人生劇場   8月10日(木)20:00-22:30、19日(土)14:30-17:00 ●火宅の人 4Kリマスター版   8月11日(金)20:00-22:30、23日(水)12:30-15:00 ●華の乱 4Kリマスター版    8月12日(土)20:00-22:30、24日(木)12:30-15:00 ●おもちゃ  8月9日(水)20:00-22:00、18日(金)13:00-15:00、28日(月)11:00-13:00 【2023年9月放送予定】 ●ダブル・パニック’90 ロス警察大捜査線!   9月2日(土)15:30-18:00、14日(木)20:00-22:30、25日(月)12:00-15:00 ●20世紀末黙示録 もの食う人びと  9月2日(土)13:30-15:20、15日(金)20:00-21:50、29日(金)22:00-23:50 【まだ間に合う!見逃し深作欣二】 ●狼と豚と人間 9月22日(金)22:00-23:50 ●ジャコ萬と鉄 9月23日(土)22:00-24:00 ●誇り高き挑戦  9月9日(土)12:30-14:30、24日(日)22:00-24:00
  •   プロポーズの翌日、彼女は消えた──。劇団チーズtheaterの旗揚げ公演作品『川辺市⼦のために』(サンモールスタジオ選定賞2015で最優秀脚本賞を受賞)を、主宰の戸田彬弘が自らメガホンを執り、主演に杉咲花、恋人役に若葉竜也、さらに森永悠希、渡辺大知、宇野祥平、中村ゆり、倉悠貴、中田青渚、石川瑠華、大浦千佳をキャストに迎えて映画化した「市子」が、12月8日(金)よりテアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほかで全国公開。ティザービジュアルと特報映像が到着した。     川辺市子(杉咲花)は、3年間一緒に暮らしてきた恋人の長谷川義則(若葉竜也)にプロポーズされた翌日、忽然と姿を消す。途⽅に暮れる⻑⾕川の前に現れたのは、市⼦を探しているという刑事の後藤(宇野祥平)。彼は市子の写真を差し出し、「この女性は誰なのでしょうか」と尋ねる。 市子の行方を追う長谷川は、彼女の昔の友人、幼馴染み、同級生などと会い、切なくも衝撃的な真実を知る……。 名前を変え、年齢を偽り、社会を逃れるように生きてきた市子。なぜ過酷な人生を歩まねばならなかったのか? 彼女が幸せな暮らしを捨ててでも手にしたかったものとは──。     〈コメント〉 監督:戸田彬弘 僕が少年期に生きた1990年代。 大人になった今振り返ると、少年時代には気づけなかった闇が近くにあったように思います。 本作は、1人の女の子である「川辺市子」を、彼女と関わった人達の証言から、その人生を浮かび上がらせました。 偽りが多い世の中で、いつの時代も確かな他者を見つけるのは困難です。 多くの他者から見える印象で一人の人間を見つめ、見えてきたものとどう向き合うか。 それが現実的な他者との距離であり、接点だと思っています。 彼女の取った行動や、彼女の境遇。それを見つめたこの映画を観て「市子」をどう感じて頂けるのか… 色んな感想を聞きたいです。そして、議論をして貰えたらこの上なく幸せです。 その大切な役を、杉咲花さんに託しました。杉咲さんにお渡しするのが僕の願いでした。 捉えようの難しい脚本の中に居る「市子」が、杉咲さんの圧倒的な感性とエネルギーによって可視化され、顕在化されていきました。 撮影現場のその興奮を忘れられません。 市子は、僕たちの生きる世界線の地続きに、確かに生きている。そう思うのです。 沢山の人に、確かなことが届くことを期待しています。 杉咲花(川辺市子役/恋人の前から忽然と消えた女性。壮絶な過去を持つ) この役を託してもらえたことに今も震える思いです。 市子の、人生に関わった去年の夏。 撮影を共にした皆さまと、精根尽き果てるまで心血を注いだことを忘れられません。 その日々は猛烈な痛みを伴いながら、胸が燃えるほどあついあついものでした。 あなたやあなたのすぐ隣にいる人へ この映画が届いてほしい。 彼女の息吹に手触りを感じられることを願っています。 若葉竜也(長谷川義則役/市子と3年間一緒に暮らしていた恋人) この映画を軽薄に人間をカテゴライズして「わかっている」と安心したがる人に観て欲しいです。 この映画が寂しくて寂しくて頭がおかしくなりそうなひとりぼっちの誰かに届いてほしいです。 森永悠希(北秀和役/市子の高校時代の同級生) 「本当にこれでよかったのか」「別の方法はなかったのか」登場人物たちにそんな思いを馳せながら、 完成した作品を観させていただきました。撮影中も似たような自問自答を繰り返しながら演じていましたが、自分のあり方において大切な時間だったと思っています。参加できて光栄でした。 渡辺大知(小泉雅雄役/ソーシャルワーカーで市子の母・なつみの元恋人) 脚本をいただいた時、その熱量に驚かされました。読んでる文字すら重さを持っているような、一言一言丁寧に記されていて、心を動かされました。 この映画には、人間としてのささやかな幸せや「願い」を持つことすら困難で、どうにも行き場を失ってしまったひとたちの姿が切実に描かれています。 その熱量をぜひ劇場でご覧ください! 宇野祥平(後藤修治役/市子を捜索する刑事) 初めての戸田組、若葉さんとの共演、とても良い時間でした。 僕自身映画を観る時は事前情報がない真っ白な状態で観たいのですが、 ただ一つ言うならば、杉咲さん演じる市子を見て、人間そのものがミステリーなんだと改めて気づかされました。 中村ゆり(川辺なつみ役/市子の母親) 2015年に舞台「川辺市子のために」を拝見し、彼女の人生の複雑さに、同じように苦しみ、そして抱きしめてあげたくなりました。 戸田監督と共に考え話している中で、この作品への熱い想いが自然と湧き上がりました。 完成した市子を観て、悲しみや孤独の中にいて、誰からも見つけてもらえない人へ、手が差し伸べられますようにと、この映画の中に願いました。 中田青渚(吉田キキ役/市子の昔の友人) 吉田キキ役を演じさせていただきました中田青渚です。 キキは自分の夢を持っていて前向きで、市子にとって希望となるような女性です。 私は数日間参加させていただきましたが、ひとつひとつのシーンをとても大切に丁寧に撮影している現場でした。 1人でも多くの人にこの作品が届くといいなと思っています。 石川瑠華(北見冬子役/失踪した市子と接触していた女性) 冬子という役をいただいた時とても嬉しくて、この先自分がどうなってもいいからこの冬子だけは演じきりたいと強く思いました。 簡単に理解できないものや不安定で掴めないものを信じることはとても難しいのだと思います。 『市子』という映画は、そういう人達を掴み切ることなく、ただただ切実に信じて描いた戸田監督の姿勢がそのまま映された映画のように感じました。この映画が届くべき人に届いて、今もきっと強く生きている市子が少しでも救われればいいなと思います。是非劇場で観ていただけたら嬉しいです。 倉悠貴(田中宗介役/市子の最初の恋人) 出演が決まって光栄でした。 実際に映画を観て、本当にフィクションなのか疑うほどのパワーにとにかく圧倒されました。 市子が懸命に生きる様子を是非観てください。公開が楽しみです。 大浦千佳(山本さつき役/市子の幼馴染み) 戸田監督の代表作でもある舞台「川辺市子のために」が、『市子』となり映画となった。 舞台版は、市子に関わった人たちが「市子」の存在を語る構成、そう、市子を探していた。 映画『市子』の中に、ずっと探していた、ずっと会いたかった市子がそこにいる。それだけで胸が熱くなるし、市子が笑顔になるだけで泣けてくる。 こんなに主人公を抱きしめたくなる映画は無いと思う。       「市子」 出演:杉咲花、若葉竜也、森永悠希、倉悠貴、中田青渚、石川瑠華、大浦千佳、渡辺大知、宇野祥平、中村ゆり 監督:戸田彬弘 原作:戯曲「川辺市子のために」(戸田彬弘) 脚本:上村奈帆、戸田彬弘 音楽:茂野雅道 製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ ©2023 映画「市子」製作委員会 公式サイト:https://happinet-phantom.com/ichiko-movie/
  •   詩と映画の両輪で活躍してきた福間健二監督が、少女と老人の交流を描いた「きのう生まれたわけじゃない」が、11月11日(土)よりポレポレ東中野ほかで全国順次公開される。なお福間監督は映画の完成後に脳梗塞で倒れ、療養中に肺炎を起こして今年4月26日に74歳で逝去、これが遺作となった。       心の通わない母と二人で暮らし、中学校に通わず、希望を抱けない14歳の七海(ななみ)。妻を亡くし、過去にとらわれた元船乗りの77歳・寺田。ふとしたきっかけで心を通わせた二人は、友人かつ家族のような日々を過ごす。そんな中で、新たな人生の歯車が動き出す──。 七海を演じるのは今回が映画初出演のくるみ、寺田には福間監督自身が扮する。そして七海が心を許す岬、ならびに寺田の亡き妻・綾子の亡霊の二役で正木佐和が出演。さらに守屋文雄、安部智凛、蕪木虎太郎、住本尚子、谷川俊之、今泉浩一、小原早織らが脇を固める。 福間健二が若いスタッフと共に挑んだ新境地を見届けたい。   いま、人々は、とりわけ弱い立場にある老人と少年少女は、生き方を見失っている者が多い。これから何をすればいいのか、展望が見いだせない。けれども、人は人に出会い、なにかを受け取り、与えあうことで、小さな希望をつかむことはできる。 東京郊外を舞台にした、近過去でも近未来でもあるような物語を通して、そういう主題を訴えるとともに、いままでの殻を破るような映画表現を追求し、そのなかに人々を招くような「対話」を実現したい。 ──福間健二(映画企画時のコメント) 福間健二は、この地上にたしかな感触をもって生きることを底辺におきながら、詩と映画への冒険的な表現に果敢に挑戦してきた。本作では、探していた七海役のくるみに出会えた瞬間に、みずからが老人の寺田役を引き受けることを決めたのだと思う。20歳で若松孝二監督『通り魔の告白 現代性犯罪暗黒篇』の脚本を書き主演してから53年後の、大きな挑戦だった。「主演作が遺作になるなんてカッコよすぎるよ、監督」とスタッフのひとりが言ったが、果たしてそうなのである。 ──福間惠子(本作プロデューサー)     「きのう生まれたわけじゃない」 出演:くるみ、福間健二、正木佐和、安部智凛、守屋文雄、蕪木虎太郎、住本尚子、谷川俊之、黒田武士、高平よしあき、常本琢招、保志実都貴、西山慧、柴山葉平、村上僚、今泉浩一、小原早織、町屋良平(友情出演)、伊藤洋三郎(友情出演) 原案・脚本・監督:福間健二 撮影・照明:山本龍 録音・編集:川上拓也 美術:住本尚子、則武弥 音楽:福間健二 ヘアメイク:浅野加奈 スタイリスト:原早織 脚本協力・監督補:守屋文雄 助監督:厨子翔平、大城義弘 プロデューサー:福間惠子 製作:tough mama 配給・宣伝:ブライトホース・フィルム 文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業 2023年/86分/1:1.85/5.1ch/DCP © 2023 tough mama
  • 映画化もされた青春漫画『ソラニン』の浅野にいおの衝撃作「零落」を、俳優としても唯一無二の存在として活躍する竹中直人が監督を務め、斎藤工を主演に迎えて映画化。9月6日に待望のBlu-ray&DVDリリースされる、竹中直人が描くこの哀しくも美しい本作の魅力に迫った。 本作が訴える「創作者の地獄」 竹中直人監督第10作目となる「零落」は、彼の監督デビュー作でもある「無能の人」(91)と同じく漫画家を主人公にしているが、「無能の人」が人気の下落とともに創作意欲を失くしてしまった男であったのに対し、「零落」は人気に陰りが出始めて焦燥している男という違いがある。つまり、「零落」の主人公はこれから“無能の人”になるのか否かといったスリリングな興味が竹中映画ファンとしては沸き上がっていくわけだが、一昔前なら竹中直人自身が「無能の人」のときのようにこの役を演じていただろう。しかし、さすがに年齢設定もあって今回は竹中監督の前作であるオムニバス映画「ゾッキ」(21)で共同監督を務めた盟友・斎藤工が大任を果たし、大きな成果を上げている。 本作が訴えるモチーフの中に「創作者の地獄」というものが確実に挙げられるだろう。描きたいものを描くための労苦はクリエイターとして当然の所業ではあろうが、それに人気や評価が伴うのか、仕事として生活が成り立つのか、人間関係はうまく回っていくのか、などなど気苦労は多い。特にSNSの発達で1億総批評家時代に突入して久しい現在、赤い色を塗ったのに「青くないからダメ」ならまだしも「赤に見えないからダメ」とか「赤くないからダメ」など玉石混合の感想がネットの中を飛び交い続けている。見てないのに見たふりをして酷評しては愉しんでいる輩もいると聞く。そんな中で創作者は一体どこまで自我を保って次なる創作にあたることができるのか? その伝でも本作の斎藤工からは、仕事も人気も人生も上手く回っていかなくなった焦燥がざわざわと伝わってくる。これをどう乗り越えていくのか、乗り越えられないのか、乗り越える気もなくなっていくのか、いずれにしてもこの主人公は目の前の様々な問題から目を背けるかのように風俗の世界へ足を踏み入れ、のめりこんでいく。それは逃避なのかもしれない。しかし、そのことを決して否定することなく、逃げることも、落ちていくこともまた人生の選択肢の一つであることを、本作は訴えている。 マイナスを極めることによって、その先に見えてくる世界 総じて竹中映画は、ポジティヴなものよりネガティヴなものを尊しとする傾向がある。いわゆるマイナス志向といってもいい。安易なプラス志向を竹中映画は否定する。むしろマイナスを極めることによって、その先に見えてくる世界をかけがえのないものと捉えたがっているかのようだ。 振り返ればバブル崩壊直前直後といった時期に発表された「無能の人」を初見した際、こんな暗い映画の企画が良く通ったものと感心したものだが、今の目で見直すとあの主人公、落ちている割には家族の温かな愛に支えられていることがよくわかる。つまりは大いに救いがあったのだ。 しかしそれから30年以上の時を経ての「零落」の主人公には、夫婦の愛も、編集者との共闘も、アシスタントとの師弟関係も、プライベート仲間との友情も、そして彼がのめりこむデリヘル嬢への想いまでも、すべてが本人の焦燥の果てに喪失していく。ついには彼の作品を純粋に愛してやまない長年のファンの想いにも、素直に応えられなくなってしまうのだ。 しかし、それでも本作は徹底して美しい。それは美意識に秀でた竹中監督ならではのセンスの賜物で、夜の空虚なネオンに彩られたラブホテル室内などの人工的な美から、ただただ普通に歩くだけの街並みから旅先での自然光を活かした美、そして主人公の心の内面を表すかのような海のうねり。それらの美はすべて主人公の空虚な心とリンクして、ある意味自分勝手かもしれない男の免罪符となり、ひいては人生の無常を痛感させていく。 その極みともいえるのがラストのサイン会シーンで、未見の方のために詳細はあえて省くが、ここで主人公が慟哭するかのように吐く一言こそは、創作者の無間地獄といったものを如実に表した傑出シーンとなっている。 前向きなだけが人生ではない 人はモノをクリエイトし続ける。そこに到達点などないことをどこかで気づいていながらも、まったく気づかぬふりをして、果てしない緩慢なる地獄の道を邁進していく。一方でそれは媚薬のように魅惑的であり、一度味わうともう逃れることはできない。 本作は浅野いにおの同名漫画を原作としているが、原作者と竹中監督のクリエイターとしての志向は完全にシンクロしている。だから原作の読後と映画の鑑賞後の印象に何ら違いはない。あえて違いがあるとすれば、映画は生身の人間が漫画のキャラを演じているということだが、竹中映画のキモはキャスティングにあり、そのすべての出演者が代表作として誇れるほどのオーラをそれぞれ発散させている。 もちろん本作も例外ではなく、先にも挙げた斎藤工も、デリヘル嬢ちふゆ役の趣里も、そしてエキセントリックな元アシスタントを演じた山下リオも、すべてのキャストがさりげなくも見る側にインパクトを与えながら、脳裏にその存在を刻み込んでくれているのだ。本作のキャッチコピー「堕ちよ、生きよ!」に倣うと、人は堕ちても生き続けられるし、それゆえの魅力を放つこともできる。前向きなだけが人生ではない。人生の敗者、大いに結構ではないか。悩み、焦り、苦しみ、その先に見えてくるものと対峙していくのもオツなものであることを、本作は巧みに訴えているのだ。 文=増當竜也 制作=キネマ旬報社   https://youtu.be/5Gk0X7JkvMk 「零落」 ●9月6日(水)Blu-ray&DVD発売(レンタルDVD同時リリース) ▶Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら ●Blu-ray:6,050円(税込)  【映像特典】 ・予告集 ・イベント映像集(完成披露プレミア上映会舞台挨拶、公開記念舞台挨拶) ●DVD:4,400円(税込) 【映像特典】 ・予告集 ●2023年/日本/本編128分 ●原作:浅野いにお「零落」(小学館ビッグスペリオールコミックス刊) ●監督:竹中直人 ●脚本:倉持裕 ●音楽:志磨遼平(ドレスコーズ) ●主題歌:ドレスコーズ「ドレミ」(EVIL LINE RECORDS) ●出演:斎藤工、趣里、MEGUMI、山下リオ、土佐和成、永積崇、信江勇、宮﨑香蓮、玉城ティナ、安達祐実 ●発売元:ハピネットファントム・スタジオ/小学館 販売元:ハピネット・メディアマーケティング ©2023浅野いにお・小学館/「零落」製作委員会
  • 記念すべき10回目となったキングレコード夏の恒例キャンペーン「死ぬまでにこれは観ろ! 2023 キング洋画360連発」は、“史上最大の作戦”と銘打って過去最多となるタイトルがラインアップされている。今回は、キングレコード一押し作品と、映画評論家・松崎健夫一押し作品をピックアップしながらご紹介します。 ベルモンドの傑作アクション「リオの男」初廉価で登場 [caption id="attachment_27399" align="aligncenter" width="1024"] 「リオの男」 a film by Philippe de Broca © 1964 TF1 Droits Audiovisuels All rights reserved.[/caption] コロナ禍によって新作映画の公開が延期や中止となっていた世情で、気炎を吐いていたのが “旧作” のリバイバル上映だった。例えば、2020年6月に上映された「風の谷のナウシカ」(84)などのスタジオジブリ作品は、座席販売を5割に抑えていた状況にもかかわらず、4作品で計26億円超えの興行収入を記録(*)。リアルタイムでは映画館で観たことがなかった世代にスクリーンで観る魅力を再認識させた功績は、時代の記録として残しておきたいトピックスだ。 かようなリバイバル上映や特集上映の中でも「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」は、観客からの熱狂的な要望によって第3弾まで開催されるほど盛況だった企画。開催中の2021年9月6日にベルモンドが急逝したというタイミングは、奇しくもスクリーンで彼の功績を改めて知る機会になったという経緯がある。傑作選で上映されたベルモンドの主演映画の数々は、昨年も「死ぬまでにこれは観ろ!」のラインアップを飾った人気作だ。 今回は、ジャン=ポール・ベルモンド主演のアクション映画として最高傑作との呼び声も高く、傑作選第2弾の上映時に実施された「ベルモンド映画総選挙」でも第1位となった、「リオの男」(64)が新規投入されている。街中でのバイクチェイス、命綱なしで建物高所の側壁を移動し、工事現場での綱渡り、小型機からのパラシュート降下、頭上スレスレでモーターボートをかわす危険な水中スタントなどなど。ベルモンドはこの映画でも、コミカルさを伴った命がけのスタントで観客を魅了している。 現在公開中の「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」(23)でも、体を張ったスタントを実践しているトム・クルーズ。彼のアクションが “ジャッキー超え” と評されるようになって久しいが、そもそもジャッキー・チェンのアクションのルーツは、ベルモンドのアクションにあるとする言説もある。さらに、古代文明の秘宝を巡る冒険を描く「リオの男」には、現在公開中の「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」(23)を想起させるような場面まである。そういった影響と先駆性を確認できるまたとないタイミングだ。 *『キネマ旬報』2021年3月下旬号「2020年映画業界総決算」より 映画愛に満ちたSF、アクションの名作 [caption id="attachment_27439" align="aligncenter" width="1024"] 「ドクター・モローの島」THE ISLAND OF DR. MOREAU ©1977 Orion Pictures Corporation. All Rights Reserved.[/caption] また今作では、カトリーヌ・ドヌーヴの実姉であり、早逝したフランソワーズ・ドルレアックがベルモンドの相手役を演じている。キングレコードは「永遠女優」なるシリーズも展開し、昨年はシルヴィア・クリステル主演の「プライベイトレッスン」(81)などをリバイバル上映。今回のラインアップでは、第3回サターン賞に輝く「ローラーボール」(75)に「007/黄金銃を持つ男」(74)のモード・アダムス、第5回サターン賞で候補となった「ドクター・モローの島」(77)に「ネバーセイ・ネバーアゲイン」(83)のバーバラ・カレラといった、歴代ボンドガールを演じた女優が出演しているという共通項を見出せるのも一興。 [caption id="attachment_27440" align="aligncenter" width="1024"] 「サイコ・ゴアマン」©2020 Crazy Ball Inc.[/caption] 「獣人島」(33)のリメイクだった「ドクター・モローの島」は、「D.N.A.」(96)としてリメイクされ、時代に合わせたアップデートが施されていたが、「サボテン・ブラザース」(86)は衰退した西部劇というジャンルに対する敬愛を、コメディへと変換した作品だった。同様に「サイコ・ゴアマン」(20)の製作・監督・脚本・編集・特殊造形を担当したスティーヴン・コスタンスキは、少年時代に観た怪物映画や冒険映画への敬愛を公言。斯様な“敬愛”と“継承”が、時代や製作国を越えて映画史を横断する「死ぬまでにこれは観ろ!」のラインアップにみなぎっているのである。 松崎健夫の極個人的オススメ「BECKY/ベッキー」 [caption id="attachment_27442" align="aligncenter" width="1024"] 「BECKY/ベッキー」©2020 BECKY THE MOVIE, LL[/caption] コロナ禍の2020年6月に北米で公開され、上映劇場が限られていた状況ながら2週間で興行収入1位を記録した「BECKY/ベッキー」。日本では「 “シッチェス映画祭” ファンタスティック・セレクション2021」の上映にとどまり、その後も配信のみという扱いで、今回が初のパッケージ化となった。予告篇では、サバイバル術を駆使してネオナチ組織を叩きのめす少女版「ランボー」のような映画に思わせているが、軽いノリを削ぎ落とした壮絶で容赦のない復讐劇に仕上がっていて、良い意味で期待を裏切ってゆく。今年5月には続篇「The Wrath of Becky」(23)が北米で公開されたばかり。DVDの売れ行きいかんによっては、劇場公開も夢ではない! 文=松崎健夫/制作:キネマ旬報社(キネマ旬報8月号より転載) 今回紹介した「リオの男」「ローラーボール」「ドクター・モローの島」「サボテン・ブラザース」「サイコ・ゴアマン」「BECKY/ベッキー」を1名ずつ、計6名にプレゼントいたします! 応募はこちら   松崎健夫(まつざき・たけお)/1970年生まれ、兵庫県出身。東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻修了。デジタルハリウッド大学客員准教授。テレビ、映画の制作現場を経て映画評論家に。雑誌、パンフレットをはじめさまざまなメディアで執筆、テレビ、ラジオ番組等で映画紹介を行っている。映画評論家・添野知生氏とのYouTubeチャンネル『そえまつ映画館』は毎週金曜更新。   キングレコード洋画廉価版BD・DVDシリーズ 『死ぬまでにこれは観ろ!2023』 記念すべき10回目は宇宙規模! 史上最多360タイトル!! 第一弾:7月5日(水)発売 第二弾:8月9日(水)発売 ブルーレイ:各¥2,750(税込) DVD:各¥2,090(税込) 「3枚買ったらもれなく1枚もらえる!」キャンペーン 応募期間:7月発売タイトルは7月5日から、 8月発売タイトルは8月9日から開始、 いずれも2023年12月31日まで実施。 対象作品に同封された専用ハガキに 応募券を貼付してご応募ください(当日消印有効)。 発売・販売元/キングレコード © 2023 KING RECORD CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. 作品ラインアップなどの詳細はこちらから↓