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SNSがポップな狂気を拡散する「#ミトヤマネ」。湯川ひな、稲葉友らが出演。本予告など到着
2023年6月26日インフルエンサーが直面するSNS社会の光と影の物語を、玉城ティナ主演 ×「VIDEOPHOBIA」の宮崎大祐監督で描く「#ミトヤマネ」が、8月25日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほかで全国公開される。追加キャストで湯川ひな、稲葉友、筒井真理子、安達祐実が発表され、主題歌アーティストはvalkneeに決定。さらに本予告と本ビジュアルが到着した。 湯川ひなは、インフルエンサーのミト(玉城ティナ)を陰で支える妹のミホを演じる。稲葉友は、ミトの所属事務所のマネージャー役。 valkneeは人気ラッパーで、ソロだけでなく、ギャルサーであるZoomgalsでの活動、アイドルへの歌詞提供も行う。「#ミトヤマネ」では主題歌だけでなく音楽ディレクション全般に関わった。宮崎監督は「こういう、速度があがってしまった時代をどう乗りこなしどう生きるのか、どう不安をごまかせるかという歌を彼女は歌っていて、歌詞が作品と一体化しているし、ミトの心象風景でもあると思った」と語っている。 〈コメント〉 湯川ひな/山根ミホ役 玉城さんの隣で似ても似つかない妹役を演じられたこと、稲葉さんを加えた3人のやり取り、宮崎監督の想像する濃い画に空虚なまま存在し続けること、不思議なお芝居を求められたように感じ、とても楽しかったです。 多言語が飛び交う稀有な撮影環境で生まれ、唯一無二の色で溢れたこの映画をぜひ楽しみにしてください! 稲葉友/田辺キヨシ役 田辺キヨシを演じました稲葉友です。映画の中にSNSの存在が当たり前になった今の日本が詰め込まれていました。そして映像や音楽、構成や見せ方など映画館で体感していただきたい魅力に溢れた作品です。今生きる世界において何が本当で何が嘘なのか、何が事実で何が虚構なのか、その境界線はどこなのか。是非とも映画館まで足をお運びください。 valknee/主題歌・音楽 軽薄で忙しないタイムラインのように、幼稚なコメントが押し寄せるように、この作品は見る側にもじんわりと負荷を掛けてきます。翌日から皆さんのSNSライフは少し違った味わいになるかもしれません。映画音楽を担当するのは初めてのことで、その経験が「#ミトヤマネ」であったことを嬉しく思います。しっくり来ています。エンドロールまで楽しんでいただけたら幸いです。 本予告は、〈ディープフェイクアプリ〉によりミトの顔が増殖していく世の中を紹介。本ビジュアルは、ARカメラアプリ〈SNOW〉のAIアバター機能でミトをクリエイト、その背景を画像生成AI〈Stable Diffusion〉が描いている。リアルと虚構の境界が曖昧化した、ポップな狂気に注目したい。 ©︎2023 映画「#ミトヤマネ」製作委員会 配給:エレファントハウス ▶︎ SNSが拡散するポップな狂気。玉城ティナ主演 × 宮崎大祐監督「#ミトヤマネ」 -
名作オペラが大胆アレンジでミュージカル映画に。「ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌」
2023年6月26日ジャコモ・プッチーニ作曲により、1830年代パリに暮らす若い芸術家たちの青春を描いた名作オペラ『ラ・ボエーム』。その舞台を現代ニューヨークに置き換え、主要キャラクターにアジア人を据えてミュージカル映画化した「ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌」が、10月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国公開される。特報映像とポスタービジュアルが到着した。 大晦日のニューヨーク。凍えるような屋根裏部屋で、4人の芸術家が成功を夢見ながらその日暮らしを送っていた。その中の一人である詩人のロドルフォは、火を借りようと部屋にやってきた隣人のミミと恋に落ちる。同じ頃、店で新年パーティをしていたマルチェッロは、偶然にも元恋人のムゼッタと再会し、愛を甦らせる。 やがてミミは重い病に侵され、ロドルフォは彼女のもとを去っていた。ムゼッタとマルチェッロも、嫉妬が原因で別れを迎えていた。すれ違う2組の恋人たちは、それぞれの道を歩んでいくが……。 貧困やマイノリティの立場など、さまざまな困難を抱えた芸術家や恋人たち。それでも夢を追う情熱的な生きざまが、現役オペラシンガーの歌声とともに描かれ、感動を呼ぶ。 「ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌」 監督:レイン・レトマー 作曲:ジャコモ・プッチーニ 音楽監督:ショーン・ケリー 製作:モアザンミュージカル(長谷川留美子) 出演:ビジョー・チャン、シャン・ズウェン、ラリサ・マルティネス、ルイス・アレハンドロ・オロスコ、井上秀則、アンソニー・ロス・コスタンツォ、イ・ヤン 2022年/香港・アメリカ/スコープサイズ/96分/カラー/伊語/5.1ch/原題『La bohème: A New York Love Song』/日本語字幕翻訳:古田由紀子/映倫区分G 配給:フラニー&Co.、シネメディア、リュミエール © 2022 More Than Musical.All Rights Reserved. 公式サイト:la-boheme.jp -
地球を壊さず、常識を壊す。ファッションデザイナーの冒険を追う「ファッション・リイマジン」
2023年6月23日ファッションデザイナーのエイミー・パウニーは、地球環境に優しいサステナブルコレクションで業界を変革、英国王室の目に留まるまでに躍進していく。その情熱に満ちた過程を追ったドキュメンタリー「ファッション・リイマジン」が、9月22日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかで全国公開。本予告とポスターが到着した。 現代アーティストのダミアン・ハーストの妻だったマイア・ノーマンが2002年に設立し、アーティストとのコラボなどで注目された女性ファッション・ブランド〈Mother of Pearl〉。そのクリエイティブ・ディレクターとなったエイミー・パウニーは、英国ファッション協議会とVOGUEにより、2017年の英国最優秀新人デザイナーに選ばれる。 衣服が大量消費されていた当時、農場では児童労働がまかり通り、環境を汚染する化学肥料の使用も当たり前。ファッション業界を《1つの国》とすると、CO2の排出量は中国やアメリカに次ぐ多さだった。 環境活動家の両親をもつエイミーは、そうした状況に危機感を抱く。そして新人賞の賞金である10万ポンドをもとに、原材料の栽培に始まる全生産工程をサステナブル化しようと決意、新たなラインを〈No Frills〉(飾りは要らない)と名づける。 新コレクションのデビューまで18ヵ月という限られた時間の中、彼女のチームはさまざまな困難に遭遇。それでも《地球を壊さず、常識を壊す》という信念を貫くため、地球の裏側まで足を運びながら、目標に突き進む──。 これが長編映画デビュー作となるベッキー・ハトナー監督が、1年半以上もエイミーに密着。ウルグアイやペルー、オーストリアへ一緒に飛び、ロードムービーとして完成させた。地球の今がわかる、驚きと発見に溢れた一作だ。 「ファッション・リイマジン」 出演:エイミー・パウニー(Mother of Pearlデザイナー)、クロエ・マークス、ペドロ・オテギ 監督:ベッキー・ハトナー 2022年/イギリス/英語/カラー/ビスタ/100分/日本語字幕:古田由紀子/原題:Fashion Reimagined 配給:フラッグ 宣伝:フラニー&Co. 映倫区分:G ©2022 Fashion Reimagined Ltd 公式HP:Fashion-Reimagine.jp -
一般公募フィルムコンペティション〈日本ホラー映画大賞〉(主催:KADOKAWA)の第1回(2021年開催)で、大賞を受賞した下津優太監督の短編「みなに幸あれ」が、古川琴音主演&清水崇の総合プロデュースにより長編化、2024年に公開される。特報映像が到着した。 看護学生の“孫”(古川琴音)が、田舎に暮らす祖父母を訪問。久々の再会で幸せな時間を過ごすが、ほどなく孫は違和感を覚える。祖父母の家には「何か」がいる。やがて、人間の存在すら揺るがす根源的恐怖が迫り……。 「誰かの不幸の上に、誰かの幸せは成り立っている」をテーマに、戦慄のドラマが展開。追い込まれていく孫の運命やいかに? 〈コメント〉 監督/下津優太 理想ばかりを描いているだけでは何も解決しません。現実と向き合い受け入れることは非常に苦しみを伴う作業です。「みなに幸あれ」という題には、希望と皮肉の意味を込めています。この問いに対して『現実を受け入れ、理想を描き続けること』を希望として捉えました。 この地球上には『地球上感情保存の法則』というものがあるらしく、地球上に生きる家畜・動物などを殺すことにより、地球上に負の感情が溜まり、それにより人間は負の行動を起こしてしまうのだと。意図的に不幸な人を作り出すことにより、私たちの幸せは成り立っているのだと。 今より1ミリでもよい社会になることを信じて、映画の持つパワーを信じて、何よりこの企画と自分自身を信じて、消費される映画ではなく、残る映画を作りたい。必ず作り手の思いは、受け手に伝わると信じています。 主人公の幼馴染役/松大航也 今回、映画の「幼馴染」役を演じることになりました。 この作品では「犠牲」「幸せ」がテーマの作品でホラーというジャンルでありながら、とても考えさせられる作品です。自分が演じた「幼馴染」は、社会の仕組みには入ることができず、どうしようもない現実を突きつけられていても、それでも本作のテーマである「幸せ」をよく考えた人物です。ぜひ観ていただく方々にホラーとして楽しんでいただくことはもちろん、なにか心に残すことができたらなと思います。「みなに幸あれ」ぜひ多くの方に観ていただけたらなと思います。 「みなに幸あれ」 出演:古川琴音、松大航也 原案・監督:下津優太 総合プロデュース:清水崇 脚本:角田ルミ 製作:KADOKAWA、ムービーウォーカー、PEEK A BOO 制作プロダクション:ブースタープロジェクト 配給:KADOKAWA ©2023「みなに幸あれ」製作委員会 公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/minasachi/
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石川県七尾市に住む高校生の中見丸太(なかみ・がんた)は不眠症に悩み、父にも相談できずに憂鬱な日々を送っている。そんなある日、校舎の屋上近くにある天文台の中で昼寝をしているクラスメイトの曲伊咲(まがり・いさき)と出会う。彼女もまた丸太と同じく、不眠症を抱えていた。ふたりは誰も寄りつかない天文台を自分たちの避難場所とするため、休部状態の天文部を復活させることに。やがて丸太は星と、そして伊咲に惹かれていく──。 『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で2019年から連載が開始され、現在テレビアニメも好評放送中。『富士山さんは思春期』『猫のお寺の知恩さん』など、やわらかなタッチで少年少女の恋模様を繊細に描く青春マンガの旗手、オジロマコトの『君は放課後インソムニア』が実写映画化、6月23日から公開された。 些細な発見によって主人公の人生が変わる瞬間に立ち会う昂揚感 監督は、テレビドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』の演出で〈ザテレビジョンドラマアカデミー賞監督賞〉を受賞し、映画監督としても活躍している池田千尋。映画『東京リベンジャーズ』シリーズ、そしてPrime Video配信ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』も話題を呼んだ脚本家・髙橋泉が、池田監督と共同で脚本を手がけている。 タイトルにある〈インソムニア〉とは不眠症のことだ。 眠りたいのに眠れない──そんな悩みをもつ丸太は、疲労とストレスと睡眠不足で常に苛ついている。目の下には隈があり、どんよりとした雰囲気を漂わせているので、クラスでもやや浮いている。誰もが当たり前のように夜になると眠っているのに、それができない自分はどこかおかしいのではないだろうか、と思い悩む日々。そんな彼が出会うのが、それまで交流したことのなかったクラスメイトの伊咲だ。丸太と同様、不眠症でありながら伊咲は元気いっぱい。いつも明るく楽しく笑っていて、友だちも多い。 もし彼らに「眠れない」という共通の苦しみがなかったら、こうして接近することも、共に天文部を再始動させようと意気投合することもなかっただろう。しかし彼らは互いに互いを見つける。誰とも共有できない思いを分かちあい、ふたりだけの関係性が生まれる。 天文部の活動実績をつくるため、丸太は天体写真を撮りはじめ、星空を眺める観測会を企画。天体写真の達人である先輩から撮影について学び、観測会を手伝ってくれそうな伊咲の友人たちに頭を下げて頼みにまわる。そういった一つひとつの地道な行動が、原作でもそうであったように、端折ることなく丁寧に描かれている。大きな事件が起こるわけでもない。伊咲との関係が急展開する出来事が発生するでもない。それなのに、丸太の世界が少しずつ広がってゆく過程から目が離せない。夜、眠れないなら星を見ればいい。そんな些細な発見が、ひとりの少年の人生を確実に変えようとしていく瞬間に立ち会っている昂揚感。そのドキドキ、ワクワクが全編に充ちている。 ちなみに撮影は、原作の舞台でもある石川県の七尾市で実際に行われた。海と山と田んぼ、そして街なかを流れる御祓川などのほのぼのとした情景が物語の抒情性を高めている。原作ファンの方々もきっと「分かってる!」と感じてくれることだろう。 さまざまな世代のまなざしが物語を豊かに深く、広げていく 原作単行本で5、6巻にあたる夏休みの合宿が、映画版のハイライトだ。海辺にある伊咲の祖母の家でのふたりきりの合宿回。この直前に丸太は伊咲の抱えるもうひとつの秘密を打ち明けられる。そんな彼女に、丸太は自分の恋心をとうとう自覚するのだ。 ここから物語はさらに広がりをみせてゆく。丸太の父親、伊咲の家族、天文部の顧問の先生といった、彼らを見守る──だけでなく諫める立場でもある大人たちの存在感が、次第に大きくなってくる。娘を案じる伊咲の両親は、娘を振りまわす丸太を当然のごとく牽制する。息子の不眠を知らなかった丸太の父は、丸太への接し方に戸惑う。こうした親世代、大人世代のまなざし(それは決して丸太ら若者世代と対立するものではない)にも丸太は気づいていく。それは、とりもなおさず彼の成長を物語ってもいる。 映画『ヴィレッジ』での演技も印象深かった奥平大兼が、表情も雰囲気も徐々に開放的になっていく丸太をみずみずしく表現。思慮深さの底に秘めた情熱が溢れてくる終盤の躍動感には目を見張らされる。対する伊咲役の森七菜も、飾り気のないかわいらしさがある女の子という、匙加減の難しい役柄を好演している。自分が背負うものに対しても「私の人生の一部なんだ」と宣言する伊咲の姿には、いわゆる“守ってあげたくなるヒロイン”とは一線を画する凛々しい姿を放っている。 最初は避難所にすぎなかった天文台。それが次第に世界の広さと自らの可能性の無限さに気づかせてくれる、かけがえのない場所になる。恋することで変わってゆく少年少女を丁寧に、細やかに描いたら、充分にスペクタクルは発生する。そんな、物語本来のもつ力強さをまざまざと教えてくれる作品だ。 文=皆川ちか 制作=キネマ旬報社 https://youtu.be/dcV0nWKDfzQ 『君は放課後インソムニア』 6月23日(金)全国ロードショー ●出演:森七菜、奥平⼤兼、桜井ユキ、萩原みのり、上村海成、安⻫星来、永瀬莉⼦、川﨑帆々花、⼯藤遥、⻫藤陽⼀郎、⽥畑智⼦、でんでん、MEGUMI、萩原聖⼈ ●原作:オジロマコト『君は放課後インソムニア』 ●監督:池田千尋 ●脚本:髙橋泉、池田千尋 ●企画・制作プロダクション:UNITED PRODUCTIONS ●製作:映画「君ソム」製作委員会 ●配給:ポニーキャニオン ●公式HP:https://kimisomu-movie.com/ ©オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会