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中国ドラマは話数が非常に多く観るのが大変というイメージは今や昔。実は1話の尺が短く話数の少ないドラマのシェアはますます増える傾向にある。そんな作品群の中で、中国で2022年ショートドラマ・ミステリー部門熱度ランキング年間1位を記録(猫眼専業版調べ)した『君夜(くんや)~花嫁未満と花婿候補~』が日本上陸、2024年4月3日にコンプリートDVD-BOXがリリースされる。本作が女性の心を掴んでヒットしたポイントは? 最近の中国時代劇のトレンドが盛りこまれたエンタテインメント作で、ドラマをサクッと楽しみたい人にもオススメの話題作を紹介する。 強いヒロイン登場!お互いの長所を活かす男女バディが活躍 中国時代劇は男性だけでなく女性も武術に長けた強いキャラが登場してかっこよく戦うのがお約束。『君夜』のヒロイン・君夜(くんや)もその一人だ。彼女の職業は現代で言えば“刑事”に当たる“捕頭”で、部下の男性たちを従えて勇ましく馬に乗り剣で戦う。そんなヒロインがひょんなことから使用人にするのが、武術はまるでできないが口は達者な路小白(ろしょうはく)。彼はただのお調子者かと思いきや君夜が追う事件で思いがけず名探偵としての才能を発揮し、彼女の良き相棒となって捜査に参加していくことになる。 君夜が戦い、路小白が知恵を巡らす──そんなふうに最近の中国時代劇ではヒロインと男性キャラがそれぞれ特技や才能を活かし互いを補い合うバディとなる設定が人気。特に本作では、気性の荒い君夜が路小白の前では可愛らしいところを見せたり、武術のできない路小白が身を挺して君夜を守ろうとしたり、二人が恋に落ちたことで互いに成長していくプロセスが描かれるのも見どころとなる。これを演じる「星漢燦爛」のシャオ・ユン、ネクストブレイク必至のイケメン俳優マー・ハオドンのケミストリーにも注目だ。 謎解きが面白い!刑事ドラマのような事件捜査ミステリー さらに、中国時代劇で近年注目のジャンルといえば『成化十四年~都に咲く秘密~』に代表されるような謎解きミステリー。朝廷の捜査機関が活躍する『宮廷恋仕官~ただいま殿下と捜査中~』や武芸者たちが覇権を争う『蓮花楼』のように、舞台や作風は違っても事件捜査が物語の軸になる作品がトレンドとなっていて、『君夜』もこれに当てはまる。いずれも時代劇ながら現場検証や検視、聞き込みや潜入捜査によって犯罪の証拠を集めて真相を暴き出していくという、現代の刑事ドラマと同じスタイルなのがポイントだ。 例えば、君夜と路小白が仲間と一緒に店で食事中に給仕が突然倒れる事件が発生。彼らに出される食事に毒が盛られた過程を路小白が物的証拠から見事に推理してみせる。また、君夜と路小白は一見“蝶が人を殺した?”と思えるような不可解な連続殺人事件の謎に挑むことになり、遺体の状況から下手人の手がかりを追い容疑者の張り込みを行うが……。科学が発展していない古代だからこそ超常現象にも思えてしまう事件が、君夜と路小白によって鮮やかに解決されていく痛快なミステリーから目が離せなくなってしまうはずだ。 笑って泣ける!イケメン俳優一人二役のラブロマンス もちろん、中国時代劇ドラマといえば予想もしないドラマティックで波乱万丈なラブロマンスが繰り広げられるのもお楽しみ。本作もケンカしながら仲良くなっていく君夜と路小白のラブコメタッチの恋模様を存分に楽しんだ後には、路小白に思いがけない災難が降りかかる番狂わせが待ち受ける。そして、後半は君夜の前に路小白にそっくりな男性、李成器(りせいき)が現れるサプライズ展開に!? 本作のように、中国時代劇にはメインキャストが一人二役を演じるという離れ業ですら見事に決めて視聴者をストーリーに引き込んでいくパワーがある。また、衣裳や髪型などビジュアルにも凝っているからこそ、イケメン俳優が複数のキャラに扮するのが一粒で二度美味しいセールスポイントにもなる。果たして路小白によく似ているがクールで最強の武芸者という正反対のキャラ、李成器の正体は? 観る者を最後まで飽きさせずに楽しませてくれるヒット要素満載の『君夜』で、ぜひ中国時代劇の面白さを味わってみてほしい。 文=小酒真由子 制作=キネマ旬報社 https://www.youtube.com/watch?v=wB8EmeRVo4M 「君夜(くんや)~花嫁未満と花婿候補~」 ●コンプリートDVD-BOX 4月3日発売(レンタル/配信同時リリース) DVDの詳細情報はこちら ●コンプリートDVD-BOX 価格:13,200円(税込) 【ディスク】<DVD:6枚組> ★映像特典★ ・日本版予告、キャストインタビュー、メイキング ★封入特典★ ・フォトブック(8P) ●2022年/中国/全12話/約306分 ●監督:チェン・イー(陳義) ●出演:沈君夜(しんくんや):シャオ・ユン(邵芸)、路小白(ろしょうはく) /李成器(りせいき):マー・ハオドン(馬浩東)、江守臣(こうしゅしん):ツァオ・ジュンハオ(曹君豪)ほか ●発売・販売元:ポニーキャニオン ©Jetsen Huashi Media Co.,Limited
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シルベスター・スタローンをはじめ錚々たるアクションスターが共演し、世界興収は累計8億ドルを超える「エクスペンダブルズ」シリーズ。その最新作となる「エクスペンダブルズ ニューブラッド」のBlu-rayとDVDが6月5日(水)に発売される(レンタルも同日開始)。 シルべスター・スタローンとジェイソン・ステイサムが今回も絶妙なコンビネーションで大暴れ。ドルフ・ラングレン、ランディ・クートゥアら他のレギュラーも集結。さらにカーティス・“50セント”・ジャクソン、ミーガン・フォックス、トニー・ジャー、イコ・ウワイス、アンディ・ガルシアといった猛者&曲者が新たに参戦。メガホンを執ったのは、「ネイビーシールズ」でアクション映画ファンを唸らせたスコット・ウォーだ。 通常版のBlu-rayとDVDは、メイキングなど43分の映像特典を収録。Blu-ray Premium-Editionは193分の特典映像を収録し、初回限定でアウターケースとブックレット&ポストカードブック(12枚セット)が付いてくる。 もちろん、劇場公開時にファンを熱狂させたレジェンド声優たちの吹替版も収録。字幕版とともに楽しみたい。 https://www.youtube.com/watch?v=J934pqWBd5o Story 自らを“消耗品”と名乗る最強無敵の傭兵軍団〈エクスペンダブルズ〉。そのリーダーであるバーニー・ロス(シルベスター・スタローン)の訪問を受けたリー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)は、再びメンバーとして戦うことを決意する。そして訪ねた軍団のアジトには、かつての仲間だけでなく新メンバーも顔を揃えていた。 【ニューブラッド】として生まれ変わったエクスペンダブルズが今回挑むのは、テロリストからの核兵器奪還ミッション。失敗すれば第三次世界大戦を引き起こしかねない。一同は作戦に乗り出すが、敵の卑劣な策により大きな代償を払うことに……。 「エクスペンダブルズ ニューブラッド」 6月5日(水)Blu-ray・DVDリリース 2023年/アメリカ/本編103分 Blu-ray Premium-Edition:8,250円(税込) Blu-ray:5,830円(税込) DVD:4,620円(税込) ▶︎ 詳細はこちら 出演(日本語吹替版声優):ジェイソン・ステイサム(山路和弘)、シルベスター・スタローン(ささきいさお)、カーティス・“50セント”・ジャクソン(伊藤健太郎)、ミーガン・フォックス(甲斐田裕子)、ドルフ・ラングレン(大塚明夫)、トニー・ジャー(浪川大輔)、イコ・ウワイス(置鮎龍太郎)、ランディ・クートゥア(木下浩之)、ジェイコブ・スキピオ(増田俊樹)、レヴィ・トラン(豊口めぐみ)、アンディ・ガルシア(内田直哉) 監督:スコット・ウォー プロデューサー:ケビン・キング・テンプルトン、レス・ウェルドン、ヤリブ・ラーナー、ジェイソン・ステイサム 発売・販売元:ポニーキャニオン © 2022 Ex4 Productions, Inc.
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ロシアに侵攻されたウクライナ東部マリウポリの惨状をAP通信取材班が捉え、第96回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した「マリウポリの20日間」が、4月26日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかで全国公開。ポスタービジュアルと予告編が到着した。 2022年2月、ロシア軍がマリウポリに侵攻したのを受け、AP通信のウクライナ人記者であるミスティスラフ・チェルノフは、仲間と共に現地入りする。水や食料、通信を遮断されて孤立していくマリウポリから海外メディアが次々と脱出する中、チェルノフらは死にゆく子ども、遺体の山、産院への爆撃などを世界に発信し続けた。そして緊迫感が増す中、ウクライナ軍に援護されて市内を脱出する。 アカデミー賞の授賞式でチェルノフは「おそらく私はこの壇上で、この映画が作られなければ良かった、などと言う最初の監督になるだろう」とコメント。本報道により、彼のチームはピューリッツァー賞公益賞を受賞した。 https://www.youtube.com/watch?v=QJCpbg45iV8 第96回アカデミー賞授賞式でのミスティスラフ・チェルノフ監督のコメント(全文) この作品はウクライナ映画史上初めてアカデミー賞を受賞しました。 しかし、おそらく私はこの壇上で、この映画が作られなければ良かった、などと言う最初の監督になるだろう。 このオスカー像を、ロシアがウクライナを攻撃しない、私たちの街を占領しない姿と交換できれば、と願っています。 ロシアは私の同胞であるウクライナ人を何万人も殺している。私は、彼らがすべての人質たち、国を守るために戦うすべての兵士たち、刑務所にいるすべての民間人たちを解放することを願っています。 しかし、歴史を変えることはできません。過去を変えることもできません。私はあなた方に、世界で最も才能のあるあなた方に呼びかけます。私たちは、歴史を正しく記録し、真実を明らかにし、マリウポリの人々や、命を捧げた人々が決して忘れ去られないようにすることができます。 なぜなら、映画は記憶を形成し、記憶は歴史を形成するからです。 〈海外レビュー〉 極めて重要。容赦のない、いま最も重要なドキュメンタリー。 ──ニューヨーク・タイムズ 奇跡的な偉業。 ──ハーパーズ バザー 戦闘地域での生活を記録することの影響力、必要性、そして損害を痛ましくも証明している。 ──ローリングストーン この包囲戦が世界を震撼させた理由、そして今なお危機に瀕しているものについて、残忍かつ必然的に、胸を揺さぶるように思い起こさせる。 ──ロサンゼルス・タイムズ 胸を打ち…心奪われる。 ロシアによるウクライナに対する戦争の真の代償にひるまずに目を向けている。 ──インディワイヤー 生涯で最も力強いドキュメンタリーの1つになるだろう。 ──ザ・サン 最も影響力があり痛烈なドキュメンタリー映画。 ──ザ・タイムズ 大胆にも最前線から歴史を目撃している…ミッチェル・マイズナーは映像を編集し注目すべき出来事と悲痛な瞬間でいっぱいの物語を作り出すというすばらしい仕事をした。 ──スクリーン・デイリー 信じられないほどの、忘れられない視聴体験…『マリウポリの20日間』をサンダンスで最も重要な映画の1つと呼ぶことはこの作品を過小評価することだ。 ──RogerEbert.com 息を呑むほど素晴らしい作品。目が離せない映画的体験を提供するだけではなく、純粋なジャーナリズムというものを定義するのにも役立つ作品だ。 ──ポイントオブビュー・マガジン 惹きつけられる。包囲下の市民の顕著な緊急の記録。 ──バラエティー ジャーナリズムと映画の世界を組み合わせることで実際にどれほど心を動かすことができるかを証明する、挑発的かつ感情に衝撃を与える作品。 ──クライテリオンキャスト 包囲下の生活の黙示録的な日記…もうTVニュースを今までと同じようには見られなくなる。 ──ロサンゼルス・タイムズ 「マリウポリの20日間」 監督・脚本・製作・撮影:ミスティスラフ・チェルノフ スチール撮影:エフゲニー・マロレトカ フィールド・プロデューサー:ワシリーサ・ステパネンコ プロデューサー・編集:ミッチェル・マイズナー プロデューサー:ラニー・アロンソン=ラス、ダール・マクラッデン 音楽:ジョーダン・ディクストラ 2023年/ウクライナ、アメリカ/ウクライナ語、英語/97分/カラー/16:9/5.1ch/G 原題:20 Days in Mariupol 字幕翻訳:安本熙生 配給:シンカ ©2023 The Associated Press and WGBH Educational Foundation 公式サイト:https://synca.jp/20daysmariupol/
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「九十歳。何がめでたい」片岡千之助と宮野真守が出演、インタビュー映像公開
2024年4月1日直木賞作家・佐藤愛子が90歳を迎えてヘトヘトになった自身の暮らしと世の中への怒り・戸惑いを綴ったエッセイ集を、「老後の資金がありません!」の前田哲監督&草笛光子主演により映画化した「九十歳。何がめでたい」が、6月21日(金)より全国公開される。 共演者は唐沢寿明、真矢ミキ、藤間爽子、木村多江、中島瑠菜が発表済みだが、このたび片岡千之助と宮野真守の出演が明らかに。両者のインタビュー映像が到着した。 https://www.youtube.com/watch?v=e6dXDxX9ulI 出版社のイマドキ編集部員役の片岡と、若き編集長役の宮野。歌舞伎・声優界の両プリンスがいかに物語を彩るのか、注目したい。 ©2024映画「九十歳。何がめでたい」製作委員会 ©佐藤愛子/小学館 配給:松竹 ▶︎ 佐藤愛子の人気エッセイを草笛光子主演で映画化した痛快作「九十歳。何がめでたい」 -
探検界のレジェンド・関野吉晴が生命循環をめぐる旅へ。「うんこと死体の復権」
2024年4月1日探検界のレジェンド・関野吉晴(75)が初監督を務め、ネツゲンの前田亜紀と大島新がプロデュース。うんこと死体を介した生命の循環に迫るドキュメンタリー「うんこと死体の復権」が、8月よりポレポレ東中野ほかで全国順次公開される。特報が到着した。 アフリカで誕生した人類が南米最南端まで拡散した5万キロの足跡を、動力を使わずに逆ルートで辿る〈グレートジャーニー〉を40代で始め、足掛け10年で踏破した関野吉晴。環境破壊を危惧し、人類が生き続けるための方法を探るプロジェクト〈地球永住計画〉を2015年に始めた。 彼はそこで3人の賢人に出会う。野グソをすることにこだわり、半世紀にわたる野グソ人生を送ってきた伊沢正名。うんこから生き物と自然のリンクを考察する生態学者の高槻成紀。そして、死体喰いの生き物たちを執拗に観察する絵本作家の舘野鴻。 彼らの活動を通して見つめたうんこと死体の世界では、無数の生き物が生命の循環を紡いでいた──。“鼻つまみ者”の価値観を覆す旅の行方に注目だ。 ※クラウドファンディングが4月6日(土)開始 https://www.youtube.com/watch?v=S7XGP2ec50Q 関野吉晴監督メッセージ うんことか死体を食べるムシたちがいる。うんこ虫や死出虫(しでむし)、蝿、蛆虫(うじむし)など、嫌われ者、鼻つまみ者のチャンピオンだ。 多くの人は目を背けるが、この映画の主人公3人は、絶滅危惧種や頭がいい、かわいい生き物にはとんと興味がなく、嫌われ者、鼻つまみ者の虫たちに金メダルを与えようと獅子奮迅の努力をしている。 この映画では、不潔だ、気持ち悪いと嫌われ、疎まれている存在に信じ難いほどに関心を抱き、執拗に観察し、絵を描き、論文を書く。或いは50年間野糞をし続けるおじさんたちを追いかけていきます。 是非この映画を観て下さい。きっと、あなたの常識を覆します。 「うんこと死体の復権」 監督:関野吉晴 プロデューサー:前田亜紀、大島新 撮影:松井孝行、船木光、前田亜紀 編集:斉藤淳一 製作:ネツゲン、クリエイト21 配給:きろくびと 2024年/日本/105分 公式サイト:https://www.unkotoshitai.com