「スパイ・ハード」のストーリー
世界制覇を企む悪の権化、ランカー将軍(アンディ・グリフィス)があらゆる防衛システムをコントロールできるミサイルを開発した。その秘密を嗅ぎつけた女性エージェントのバーバラ(ステファニー・ロマノフ)を人質にとり、先端に彼女を括りつけて36時間以内に発射すると情報局に脅しをかけてきた。15年前、世界でも有数のスパイ、ディック・スティール(レスリー・ニールセン)に爆弾で両腕を吹き飛ばされた将軍は、彼への復讐の機会を伺っていた。そして、バーバラは15年前のあの任務の時、断崖絶壁から転落死したスティールの同僚で妻だったヴィクトリア(ステファニー・ロマノフ=二役)と彼の間に生まれた娘だった。引退していたスティールは長官(チャールズ・ダーニング)の要請で任務に復帰すると、バーバラが探っていたロサンゼルスへ飛んだ。早速、女殺し屋が襲ってくるが軽く片付け、コパカバーナという店が怪しいと睨んだ彼は、現地の案内人カブール(ジョン・エイルズ)の車で向かう。待ち受ける敵を倒したスティールは、天才科学者ウクリンスキー(エリア・バスキン)教授の娘ヴェロニカ(ニコレット・シェリダン)と出会う。彼女の話では、教授が発明したメガチップが、ランカー将軍がミサイルを発射するのに不可欠だった。再び襲撃してきた敵にヴェロニカをさらわれたスティールは、残された彼女のペンダントを元にあっさり教授を見つけると、少年エージェントのマクラッキー(メイソン・ギャンブル)の家に一時匿い、ヴェロニカの救出に向かう。ランカー将軍の右腕スライス(カルロス・ラウチュウ)を筆頭とする敵の攻撃をかわしつつ、ある修道院が怪しいと睨んだ彼は、尼さんに変装して内部に潜入、手術台に縛りつけられているヴェロニカを発見し救出した。2人はその夜、ベッドイン。だが、その頃、情報局ではスティールの報告が登頂されており、教授の隠れ家が将軍に筒抜けになっていた。スティールとヴェロニカは、さらわれた教授を追って、敵の本拠地キキリー島に向かう。将軍は世界平和のためと称して、教授にチップをミサイルに取り付けさせた。スティールたちも捕らえられるが、裏切り者は何と長官秘書のミス・シーヴァスだった。ミサイル発射の時が迫り、絶体絶命。だが、スティールはエージェント部隊の協力を得て、逆転に成功。ランカー将軍はミサイルに縛り付けられたまま発射され、世界の危機は回避された。