「ワンナイト・イン・モンコック」のストーリー

喧騒と暴力が渦巻く街・旺角(モンニック)。チンピラ同士のいざこざからこの街を仕切る2大組織は対立を深めていく。一方の組織のチンピラ・ファイ(サム・リー)が、もう一方のボスであるティムの息子を殺してしまい、この街の緊張度は極限に達していく。そしてティムは、ガウを抹殺するために中国本土から殺し屋を呼び寄せる。タンタン(セシリア・チャン)は中国・湖南省から出稼ぎに来ていた売春婦。ビザが切れるのを契機に故郷へ帰ろうとしていたが、タチの悪いヤクザに暴行を受け、偶然に居合わせた男に助けられる。男の名前はフー(ダニエル・ウー)といい、彼こそがティムに呼び寄せられた殺し屋だった。フーは請け負った仕事のためにこの街へ来たのだが、本当の目的は、この街で音信が途絶えてしまった恋人を探すこと。そして、ある事件に隠された真相を知ることだった。ミウ警部(アレックス・フォン)は過去に扱った事件の影響で、仕事に対する熱意を失い、私生活も破綻しかけていた。ティムが殺し屋を雇ったという情報をタレコミ屋から得たミウは、抗争終結のために大掛かりな掃討作戦を開始する。コードネームは「旺角黒夜(ワンナイト イン モンコック)」。目的はふたりのボスとひとりの殺し屋を逮捕すること。運命の夜。偶然にも出会ってしまった者たちの終焉が迫っていた。